TOEIC

【目指せ950点!】TOEIC超上級者向けロードマップ

TOEICで800点を超えたけど、950点の壁が厚すぎる…

リスニング、満点に向けて細かいミスを減らすにはどうしたらいいんだろう…

リーディング、どうやったら450点を安定的に超えられるんだろう…

本記事は、上記のようなお悩みを解決する内容になっています。
(※TOEIC950点取得のための教材•トレーニング方法だけを知りたいという方は、第3章まで飛ばしてください)

私は8年前にTOEIC345点を取得してから、試行錯誤を重ね4ヶ月間で845点、15ヶ月で955点まで取得をすることができました。

また英語コーチとして、クライアントさんのTOEICの点数を800点台→950点以上まで、3ヶ月で平均100〜150点程度は伸ばすことができています。

そこで今回はクライアントさんをサポートさせていただいている経験と自分の体験を混ぜ合わせ、TOEICで950点を取得するための再現性が高い方法を記事に詰め込みました。

eichan
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TOEIC950点を超えてくると就職・転職の書類選考で無双できたり、周りからの評価が劇的に変わります。年収も1.5-2.0倍に上がることは、当たり前にあります。

それでは、いってみましょう!

【結論】
TOEIC950点取得の流れ

それではまず、TOEICで950点を取得するための流れをお伝えしていきます。

①TOEIC950点取得のための戦略を立てる

②TOEIC950点取得のための戦術・アクションプランを立てる

まずはじめに今の英語力から考えて、

・いつまでに
・どれだけの学習時間をかけて
・どんなトレーニング方法で

TOEIC950点以上を取得するのか戦略を決めていきます。

人それぞれ現状のレベルや課題、学習に充てられる時間等は異なるはずなので、自分にあった戦略を立てましょう。

戦略が決まったら、実際に行動に移すための戦術を決めていきます。

戦略をもとにした戦術としてリスニング・リーディングそれぞれに効果的なトレーニング方法や教材を選択し、学習を続けるための学習プランを作成、それを具体的に日々のアクションに落とし込むという流れです。

これが、再現性高くTOEIC950点以上を取得するための方法です。

eichan
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クライアントさんでも950点を最速で超える方は、ほとんどの場合これらの流れを踏まれています。

TOEIC950点取得
のための戦略

それではここから、TOEIC950点取得のための戦略を立てていきます。

戦略を決めずに闇雲に学習してしまうと迷ったり非効率な学習になってしまい時間と労力を無駄にするので、戦略を決めるフェーズはとても重要です。

そして、TOEICで目標点数を取得するための戦略とは、下記4つの項目を一つ一つ具体化していく作業のことです。

  • いつまでに
  • どれだけの学習時間で
  • どんな内訳で
  • 何を使って学習するか

ひとつずつ、深掘りしていきます。

「いつまでに」
点数を取得するか決める

まずTOEIC950点を取得するためにやるべきことは、いつまでに950点を取るのかを決めることです。

なぜなら点数を取得する期日を明確に決めることで「締め切り効果」が起こり、その締め切りまでに頑張ろう、努力しようとする心理が強烈に働くためです。

【締め切り効果】

締め切りが明確に決まると、するべきタスクに集中できる心理効果

あなたも”夏休みの終わりは宿題を提出する”という締め切りがあるから、なんとかがんばれた…!という経験があるのではないでしょうか。

私もまさにこのケースだったのですが(笑)、これが「締め切り効果」が働いている例です。

「締め切り」があるのとないのとでは、学習の継続率・実行率が格段に違います

今回のケースでは、わかりやすく1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月後に目標点数である950点以上を取得することを締め切りとして、次の項ではそれぞれどのくらいの「学習時間」を確保していけばよいか見ていきます。

必要な「学習時間」を算出する

それではいつまでに950点を取得するか決まったところで、1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月後に目標達成を目指す場合、

それぞれ日々どのくらいの「学習時間」を確保していけばいいかをお伝えしていきます。

前提として、TOEICで100点以上点数をあげるためには、最低でも約150-200時間程度の学習時間が必要になってくるということをまず頭に入れておいてください。

eichan
eichan
これは絶対的なデータではないですが、自分自身の80回以上の受験経験、そしてTOEICコースのクライアントさん50人以上を指導した経験則から推定しているので、一定の信頼性はあると思っています。

そして、現状800〜850点前後の方が950点を超えを目指すのであれば、ズバリ約250-300時間程度の学習時間が必要になります。

(TOEICの点数(成果)は時間だけでなく質、つまり「学習時間」×「学習の質」で決まるので、あくまで参考値としてみてください。)

それでは1•3•6ヶ月でこの学習時間を達成するためにはどうすればよいか、細かく見ていきましょう。

🚩 1ヶ月で目標達成

1ヶ月で目標達成を目指すのであればかなりストイックに学習し、最低でも『250時間』程度の学習時間が求められます。

前提でお伝えした100点あげるのに100-150時間かかるということに加え、900点以上は最高難易度であることから、多めの学習時間で算出しています。

250時間を1ヶ月で割っていくと、1日の学習時間は『約8.3時間』になります。

1ヶ月での目標達成:1日8.3時間

これはだいぶハードではありますが、もし1ヶ月で目標達成を目指すのであればこのくらいの学習時間を日々確保して、進めていく必要があります。

🚩 3ヶ月で目標達成

3ヶ月での目標達成であれば、先ほどよりは少しだけ緩やかに1日に必要な学習時間は『約2.7時間』になります。

250時間÷90日ということですね。

『2.7時間』であれば、多少は現実的な数字になってきたと思います。

3ヶ月での目標達成:1日2.7時間

私のクライアントさんも、3ヶ月コースでTOEICの目標点数達成を目指される方が圧倒的に多いです。

これは3ヶ月であれば集中的な英語学習の時間がとりやすい点、また学習のモチベーションが保ちやすい点からです。

ちなみに、平日に比べて週末の方が学習時間を増やせる方は多いと思うので、週単位で考えて週末に学習を集中させ、週当たり21-22時間確保するという形でも問題はないです。

🚩 6ヶ月で目標達成

6ヶ月での目標達成であれば、かなり緩やかに250時間÷180日=1日約『1.3時間』という風になります。

6ヶ月での目標達成:1日1.3時間

コツコツと1日1時間程度学習すれば、半年くらいで目標達成が見込めるということですね。

こちらもクライアントさんのコース期間としては多いケースで、生活やお仕事とバランスをとりながら着実に進めていくには、適切な学習期間になります。

ただし、6ヶ月以上期間をかけてしまうと成長実感が抱きにくく学習継続が難しくなってくるので、6ヶ月以内に目標達成を目指すプランをおすすめします。

「いつまでに」、そしてどのくらいの「学習時間」を費やすか決まったら、次はリスニング・リーディングそれぞれ狙う点数の内訳を決めていきます。

「点数の内訳」を決める

締め切り、学習時間が決まったところでリスニング・リーディングそれぞれどのような内訳で950点以上を狙っていくかを決めていきます。

まず前提として、TOEICはリスニングパートの方が点数を取りやすいテストと言われています。

理由としては、リーディングパートには文法や語彙の難しさ、タイムプレッシャー、そして集中力の低下など点数があがりにくい様々な要因があるためです。

自分自身の経験、そしてクライアントさんの指導経験からもリスニングの方が点数を取りやすいことは間違いないと確信しています。

つまり、「リスニング>リーディング」という形で点数の内訳を考えていきます。

個人的に、950点以上を目指す上で理想的な点数の内訳例は下記の通りです。

リスニング :480-495点
リーディング:470-485点

もちろんこれだけではないですがこのレンジを狙うのが、一番再現性が高いです。

「効果的・適切な教材」を選定する

いつまでに目標達成をするのか、どれだけ学習時間をとるのか、そして狙うべき点数の内訳まで決まってきました。

ここからは、目標達成をするために「何をするのか」の部分にフォーカスをし、「効果的・適切な教材」を選ぶ方法をお伝えします。

学習の成果は「学習への投下時間」×「質」によって決まってくるのですが、適切な教材選びは「質」の部分に大きな影響を与えます。

教材を選ぶ基準はいくつかありますが、下記2点を守っていただければ失敗しにくいです。

①今の自分の英語レベルで、書いてある内容が大まかに理解できる

②AmazonやSNSなどで、一定の評価を受けている

教材選択の方法について詳しく知りたいという方は、下記の記事をご覧ください。

それでは次の章からは、これまでのお話を踏まえて950点以上を取得する上で最適な戦術(教材選択と使用方法)を併せてお伝えしていきます。

TOEIC950点を
取得するための戦術

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それでは、TOEIC950点を取得するための戦略が決まったところで、ここからはより具体的にどのように目標を達成・実行していくのか戦術(アクションプラン)をお伝えしていきます。

戦術としては、下記5つの項目をそれぞれ鍛えていくことで点数を上げていくというものを採用していきます。

  • 総合力
  • リスニング力
  • リーディング力
  • TOEIC力
  • 実践力

【総合力】
語彙量を1,500-2,000語増やす

TOEIC950点を取得するための一番はじめの戦術は、語彙量を1,500-2,000語増やすことです。

TOEICで点数を伸ばしていくのにあたって、単語数(語彙量)は最も大切な要素で、リスニングにもリーディングにも、総合的に活きる力になります。

それでは、950点を取得するためにはどのくらいの語彙量を目指していけばよいのでしょうか?

950点を取得するためには、あくまで目安ですが9,000-10,000語以上の語彙量を持っている必要があります。

高校卒業時の日本人の平均の語彙量は2,600-3,100語といわれていて、現状800-850点程度の方の語彙量は推定8,000-8,500語前後なので、+1,500-2,000語程度は語彙量を追加していかないと目標のレベルには達しません。

[日本人の英語の語彙量]

小学校卒業時:
  約600-700語程度
中学校卒業時:
  約2,200-2,500語
高校卒業時:
  約2,600-3,100語

出典:文部科学省【外国語編 英語編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説

そのため、語彙量を増やしていくことはTOEIC950点以上を目指す上では一丁目一番地の作業になります。

語彙量を増やしていくための方法は主に2つで、単語帳を使った学習、そして他の教材で出会う単語をまとめるという方法があります。

①単語帳を使った学習
②他の場面で出会う単語をまとめ

950点以上を目指すのであれば特に②が大事で、自分が学習の中で出会う知らなかった全ての単語をまとめて学習できる状態にしていく必要があります。

「全ての単語」というと大袈裟に聞こえるかもしれませんが、このくらいしないと950点は間違いなく取れないです。

また、意外と忘れがちなのが「熟語」です。

語彙量には熟語も含まれていて、かつTOEICでも頻出です。

700-800点台までは単語だけを集中的に学習する戦術でも十分なのですが、900点を超えていくためには熟語もしっかりインプットしていく必要があります。

そこで今回は950点以上取得のための単語帳・熟語帳・その他語彙をまとめるために便利なアプリをご紹介していきます。

『金のフレーズ』

TOEIC950点を目指す上で使うべき単語帳は、『金のフレーズ』です。

『金のフレーズ』はTOEIC頻出単語がつまった教材で、掲載されている全ての単語がTOEICに間違いなく出てきます。

800点以上の方はすでに金のフレーズに取り組まれていると思いますが、950点以上を目指すのであれば大事なのは定着率と訳出のスピードです。

定着率に関しては掲載単語1-1000までを9割以上覚えている状態、そして訳出のスピードに関しては、単語の音を聞いて1秒以内に意味がでる状態がゴールです。

これら2つができていなければ、950点以上のための語彙量には到達していないということです。

特に単語番号800番以降についてはTOEIC900点以上を目指す上では確実に必要な単語になっているので、それらを重点的に学習していきましょう。

効果の高い単語学習の方法については、下記の記事にまとめています。

『金の熟語』

先ほども書きましたが、クライアントさんを見ていて感じるのはTOEIC800点代の方は単語量はある程度多いものの「熟語」になると一気に知らなくなるケースが多いということです。

例えば、assess「評価する」, enhance「高める」などの単語は知っているのに、look for「〜を探す」, work on 〜「〜に取り組む」などの熟語は知らない(専門的には句動詞と読んだりします)。

これには明確な理由があって、日本の英語教育では熟語<単語に重きを置く傾向があるためです。

eichan
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この傾向があるので、単語量を増やすことに躍起になりすぎてついつい熟語を見落としてしまうというわけです。

ただ、語彙量の中には単語だけでなく熟語も含まれているので熟語はもしっかり埋めていく必要があります。

『金の熟語』はTOEIC頻出の熟語がまとまった熟語帳で、掲載されている熟語は『金のフレーズ』に並ぶ本試験での出題率を誇っています。

『Quizlet』

続いては、語彙力強化のためのアプリ『Quizlet』をご紹介していきます。

950点を目指す上では、『金のフレーズ』のような単語帳、『金の熟語』などの熟語帳に加えて、日々のTOEIC学習で出会った単語をひたすら愚直に覚えていく必要があります。

その学習のために最適なのが、単語学習用のアプリ『Quizlet』です。

『Quizlet』は、自分の苦手な単語などをフラッシュカードとしてまとめていけるアプリです。

主に下記4つの特徴があります。

①出会った単語をフラッシュカードでまとめることができる
②苦手な単語だけを学習できる
③自分で作った/人が作ったデッキを他人と共有できる
④音声を読み上げてくれる

出会った単語をフラッシュカードでまとめることができる

『Quizlet』はフラッシュカードのアプリで、最も一般的な使用方法は単語をまとめられることです。

『Quizlet』ダウンロード後、下記のように「学習セット」というものを作成し単語をどんどん追加していくことができます。

ここにTOEIC学習を通じて出会った単語を詰めこんでいきます。

苦手な単語だけを重点的に学習できる

『Quizlet』を活用することで、「苦手な単語だけ」を学習することができます。

フラッシュカードの中から、下記のように★を使って自分の苦手な単語をブックマーク(星付き)することができるので、この機能を活用すればさらに効果的に学習できます。

画像6

自分で作った/人が作ったデッキを他人と共有できる

『Quizlet』の特徴は、自分の作った/人が作ったデッキを共有できることです。そして、人が作成したデッキを利用できることです。

試しに「TOEIC」と検索してみると、TOEIC関連のデッキがいくつか検索されました。人が既にまとめてくれているものを実践するだけなので、学習は効率化しやすいです。

ただ、950点を目指していく上ではできるだけ「自分の苦手な単語」を記録していく方がよいので自分だけのデッキを作るようにしましょう。

音声を読み上げてくれる

『Quizlet』の4つ目の特徴は、自動で音声を読み上げてくれることです。

自分の入れた単語を勝手に読み込んでくれ、英語の発音で読み上げてくれるというとても便利な機能です。

『Qulzlet』などを使いTOEIC学習で出会った単語をひとつずつインプットし、語彙量を着実に増やしていきましょう。

【リスニング力】”自然な英語を”シャドーイング×多聴

TOEIC950点を取得するための2つめの戦術は、”自然な英語を”シャドーイング×多聴することです。

730/860点取得のロードマップの記事で、「シャドーイング」はリスニングの土台を作るため、そして「多聴」は応用レベルのリスニング力を鍛えていくために活用する、というお話をしました。

950点を目指す上では、このシャドーイングと多聴をどちらも組み合わせ、”自然な英語”に触れながらリスニング力を鍛えていきます。

自然な英語とは、ネイティブの方が対ネイティブに対して発信しているコンテンツ、つまり”英語学習者向けに使われている英語とは異なる英語”のことを指します。

たとえばTOEICのリスニングのスピードは、平均WPM150程度です。

WPM=スピードを表す指標で「1分間に話される英単語の数」を表します。

つまり、WPMが高ければ高いほど、スピードが速くなっていくということです。

ただ、これはネイティブの平均の発話スピードとして考えると結構ゆっくり目で、実際のネイティブの発話スピードは平均的にWPM180-200以上になります。

「自然な英語」であるWPM180-200以上の音源(TOEIC以外の音源)を聴いていくことによって、TOEICの音が楽に聞き取れるようになるというのが味噌です。

それらの自然な英語の素材を使うことでTOEICの音源を楽に、余裕で聞き取れる・理解できる状態を作っていかなければ、TOEIC950点の壁は越えられません。

元々私がTOEICを集中的に学習していた当時はこういったWPMなどの知識は一切なかったですが、TOEIC以外の音源を何度も活用していました。

その結果、TOEICリスニングでは30回以上満点を取得し続けることができています。

また、クライアントさんの中でもTOEIC以外の難易度が高い英語の音を聞いている方は例外なくリスニングの点数を満点近くに到達させることができています。

eichan
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TOEICのリスニングが”余裕”でできるようになるのはとても心地よいです。自然な英語の例と教材を、これからご紹介していきます。

『FRIENDS』概要

世界で一番楽しまれている、超ハッピードラマ!ちょっとオシャレでかなり笑える、男女6人の共同生活を描いたシチュエーション・コメディは全世界で爆発的な大ヒットを記録し、ジェニファー・アニストンを始めとするキャストを大スターに押し上げた出世作。

(引用:hulu 

『FRIENDS』は「世界で一番観られたドラマ」と言われている大ヒットシリーズで、英語学習、特にリスニング力を鍛えるという点では、最も適している教材です。

スピードについてはWPM180-220程度のレンジでネイティブの平均発話スピードですし、登場する単語や表現がとても自然です。

特に最近のTOEICは難化傾向で、口語的な表現が登場することが増えたので、対策にもなります。

ストーリーも面白いのですが、今回はTOEIC対策ということで「リスニング力を最大化させる」という目的に適した学習方法をお伝えします。

『FRIENDS』学習方法

現状TOEICが800点を超えられている方、特にリスニング力が高い方にとってさらにリスニング力を強化するには「シャドーイング」と「多聴」が有効なトレーニングになります。

シャドーイングの場合と多聴の場合をわけて書いていますが、「音の聞き取り」(音声知覚)が課題でTOEICの音をまだ余裕で聞き取れていない場合はシャドーイング 、

「意味を理解する」(意味理解)のが遅い、または知らない単語が多いなどの場合は、多聴を行っていくことで効率的な学習が可能です。

シャドーイング、多聴の適切なやり方については下記の記事にまとめています。

発音の基礎を身につけておくと、リスニングトレーニングの効果は高まりやすいです。

【リーディング力】苦手な文法改善×苦手な文書改善

TOEIC950点以上を取得するための3つめの戦術は、リーディングにおいて苦手な文法と文書の改善を徹底的に行っていくことです。

950点を取得するためには、Part5・7ともにスピード・正答率を極限まで高めていく必要があります。

そして、そのためには自分が少しでも苦手と感じている文法や文書は徹底的につぶしていかなければいけません。

800点レベルまでは正直苦手な文法や文書を放置していても取得することはできますが、950点以上を目指すのであればそれではダメです。

スピードという観点ではクライアントさんの平均値として、950点以上を取得されている方は本試験で2-3分以上は残してテストを終了されている印象です。

つまりPart5では即座に問題を処理して、Part7でも同様に苦手な文書が少なくスムーズに読めている必要があるということになります。

eichan
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私自身も950点を確実に超えられている時は、5分以上は時間を余らせていることも多いです。

スピードの改善については、先ほどリスニングの観点でお伝えしたWPMを再度指標として使っていきます。

リーディングにおけるWPMとは「英文を読むスピード=1分間に読める単語の数」の指標で、950点以上を目指すのであればどんな文書を読んでもWPM130-150以上のスピードを目指していく必要があります。

Part5はスピードの点ではまず一瞬で解ける問題を瞬時に解けるようにしていき、語彙問題や動詞問題など時間がかかる問題に対しても長くても20秒で解けるようにしていくことが求められます。

下記の表がPart5に頻出の文法項目なのですが、1, 3, 4, 6, 7の一部などは3秒以内で、それ以外は15-20秒程度の時間で解いていくレベルを目指します。

(リーディングパート点数別の目標解答時間については、下記の記事にまとめています)

また、スピードに併せて正答率も全体で9割以上(30問中27問以上正解)を確保していきたいので、基本的にケアレスミスは許されません。

ただ、上級者になっていたとしても間違えてしまう罠が張り巡らされているのがTOEICの難しいところ。

これらを突破していくために、パート5対策には『TOEIC L&R TEST 900点特急 パート5&6』・『新TOEIC TEST 900点特急II 究めるパート5』。(通称、『900点特急シリーズ』と呼ばれています)

そしてPart7対策には『極めろ!リーディング解答力』という教材を使っていきます。

『900点特急シリーズ』概要

『900点特急シリーズ』は、上級者(TOEIC800点以上)が引っかかりやすい良問を詰め込んだPart5・6対策本です。

上級者の弱点は大きくわけると下記4つです。

  • 複合名詞が登場する品詞問題
  • 動詞の語法を問う問題
  • 前置詞の問題
  • 語彙問題

これら4つの問題を攻略できるようになると、Part5の正答率が9割、そして全体を解き終わるスピードも8-9分で解けるレベルに到達していきます。

eichan
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個人的にも『900点特急シリーズ』は大好きで、955点を取れた時は何度も繰り返し解いていました。

『900点特急シリーズ』使用方法

『極めろ!リーディング解答力』概要

続いてPart7強化に最適な教材は、『極めろ!リーディング解答力』です。

『極めろ!リーディング解答力』はTOEICのPart7に特化した教材で、難易度が本試験よりも少し高いことが特徴です。

本試験でスピードや正答率を高めていくためには高地トレーニングが必須なので、そのためには非常に適している教材です。

英文を読んでいてよくあるのが、「なんとなく早く読めた気がする」、「今日はちょっと遅かった気がする」という風に感覚でスピードを判断してしまうことです。

ただ、これだとスピードが上がっているのか下がっているのか正しく把握することはできません。

eichan
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100m走を走っている人が、今日はなんとなく早く走れた!という風にスピードを把握することはないですよね。しっかり「数字」を使って記録をとるはずです。

これと同じように、英語を読むスピードを定量的に計測していかないとスピードを正しく把握できません。

そして、このスピードを測る指標がWPMという概念です。

この数値を使っていくことで、WPMが上がった=読めるスピードがあがったと認識することができます。

より話をわかりやすくするために、下記の例文を使ってみなさんのWPMを計測してみましょう。

💡【WPMチェック!】

意味を理解しながら読み切れるまで、どれくらいかかるかタイマーで計測してみましょう!

Dear sales manager:

This is to remind you that even though the payment due date has passed we have been unable to confirm your payment.

Your payment of the invoice #135 was due September 14.
As of September 15, we have not been able to confirm payment of the amount which was billed for September.
The details of this matter are shown on the attached file.

We strongly request that you look into this matter and make the payment at your earliest convenience.

If the payment has been already made, please accept our apologies and disregard this email.

Thank you,

いかがでしたでしょうか?

今回はあえて100 wordsの英文にしてみたので、仮にこの英文を60秒(1分)で読めていたとすると、みなさんのWPMは「100」ということになります。

【WPMの計測方法】

WPM=英文の単語数÷読むのにかかった秒数÷60

例:300単語÷120秒×60=WPM150

トピックによって読むスピードに多少の変動はあるものの、このようにWPMを計測して「自分自身が英文を読むスピード」を把握しておくことがリーディング力アップには必要です。

eichan
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ちなみに、日本人の平均のWPMは70-80と言われていて、ネイティブのWPMは150-200以上と言われています。

TOEIC950点以上を目指すという観点では、WPM130-140以上は平均的なスピードとして目指していきたいというところです。

つまり自分がWPM130-140以上で読めていない文章は「自分の苦手な文章」と判断して、積極的に改善していかなければいけません。

『極めろ!リーディング解答力』学習方法

③の自分が苦手な問題に関しては、下記3つの基準で探していきます。

❶目安時間以内に、回答が終わっていない

❷正答数が半分以下である

❸WPM130-140を下回る

❶❷についてはすぐに判断できるのですが、❸については自分で自分のWPMを計測していく必要があります。

先ほどご紹介した式を活用して👇、自分のWPMを計測してみましょう。

【WPMの計測方法】

WPM=【英文の単語数÷読むのにかかった秒数÷60】

例:300(英文の単語数)÷120(読むのにかかった秒数)×60=150(WPM)

eichan
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毎回計測していると時間がかかってしまうので、5-10つ文書を解いたタイミングで1度計ってみる、などで十分です(教材には、解答の目安時間も書いてありますので)

【TOEIC力】
TOEICのテクニックを知る

TOEIC950点以上を取得するための4つめの戦術は、TOEICのテクニックを知ることです。

TOEICテクニックとは、「TOEICで点数を取りやすくする技・力」のことで本質的ではないものの試験を受ける上では知っておいた方がよいものです。

eichan
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上記の記事では、TOEICの界隈で「いいね」を多くいただいたTOEICテクニックについてまとめています。

ただ、950点以上を目指すのであればテクニックよりも「本質的な英語力」の方が重要になってきます。

「本質的な英語力」とは、TOEICなどの試験英語ではなく日常的な英語の会話、ビジネスで使われる英語に対応できる力のことを指します。

TOEICテクニックよりも本質的な英語力全般を高めるためのテクニックを、1つご紹介します。

英語をアウトプットする

英語力全般を高めるために必要なことは、インプットに加えて適切なアウトプットも行うことです。

TOEICはListeningとReadingの試験という性質上、どうしてもインプット過多になってしまうことが多いです。

そこで、TOEICとは別の学習としてアウトプット量を増やしインプットで学んだことを定着させていきます。

実際、私がTOEIC955点を取得できた時もアウトプットを並行して行っていくことでインプットの定着が格段によくなったことを実感しています。

そして、アウトプットとして圧倒的におすすめなのが「オンライン英会話」と「瞬間英作文」です。

それぞれTOEICで頻出の文法などを使ってアウトプットを実践することができ、それらが定着していきます。

eichan
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アウトプットを通じると単純に英語を話せるようになるので、楽しいというのもありました。「オンライン英会話」「瞬間英作文」について詳しくは下記の記事をご覧ください👇

【実践力】日々の学習カリキュラムを細かく立てる

TOEIC950点を取得するための5つめの戦術は、日々の学習カリキュラムを細かく立てることです。

ここまでで、必要な学習時間、適切なトレーニングに関してお伝えしてきました。

最後は、ここまで整理してきた情報を具体的に日々の学習プランに落とし込んでいきます。(月単位▶︎週単位▶︎日単位という分解がオススメです)

「毎週・毎日やることが決まっている」というのはモチベーションを維持するために非常に重要なことなので、学習することを一切迷わない状態を作っていきましょう。

人によって異なりますが、例として今までご紹介した学習を週単位の学習カリキュラムに落とし込んでみました。

これは1日3時間(6ヶ月以内で目標を達成する)学習ができるという想定で作ったカリキュラムですが、1ヶ月の方は量を3倍に、3ヶ月の方は量を2倍程度にして実践してみてください。

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このプランが正解というより、まずしっかり学習プランを立てて日々実施することをクリアにすることが、学習継続に最も大切なことということです。

学習を実践する上での秘訣などについては、下記の記事にまとめています。

また、私は英語コーチングの現場で毎日のようにクライアントさんの学習計画を作っています。

英語コーチングにご興味がある方は下記のLINEアカウントにて定期的に無料相談会を開催しておりますので、ご興味がある方はメッセージいただければと思います。

終わりに

ここまで記事を読んでくださって、ありがとうございます。

今回ご紹介したロードマップの戦略と戦術に沿って学習を進めていただければ、950点を取得することができるレベルまで再現性高く到達することができます。

何をやったらよいかわからないと中々日々の学習のモチベーションも上がらないですが、「今日やること」がクリアであれば人間は頑張れます。

eichan
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ロードマップに沿って、日々学習を積み重ねていき、目標達成を目指していきましょう💪

記事に関するご質問は、公式LINEの方でメッセージいただければお答えさせていただきます。

それでは、次回の記事でお会いしましょう!

ここまで記事を読んでくださって、ありがとうございました!