みなさんどうもです!eichanです!
今回は、『【目指せ600点!】TOEIC初心者向けロードマップ』と題して、現状450-500点前後の方が、
TOEICで600点以上を取得していくためのロードマップをご紹介します。
TOEIC少し慣れてきたけど、600点には届かない…
リスニング、まだまだ聞こえないところがかなり多い…
リーディング、塗り絵ばかりで全く最後まで終わらないんだけど…
今回の記事は、上記のような悩みを解決する内容になっています。
私自身7年前にTOEICの点数345点をとってから3ヶ月間猛勉強して、655点を取得しました。
その時にやっていた学習と、生徒さんにも実践していただいて再現性の高いものを今回の記事に詰め込みました。
記事を読み終わる頃には、600点以上を取得する上で必要な「学習時間」「トレーニング方法」「使用教材」、全てがクリアになっているはずです💪
それでは、いってみましょう!
目次
TOEIC600点取得のための戦略
それではまずはじめは、TOEIC600点取得のための戦略を立てていきます。
戦略を決めずに闇雲に学習してしまうと迷ったり非効率な学習になってしまったりするので、戦略を決めるフェーズはとても大事です。
そして、TOEICで目標点数を取得するための戦略とは、下記4つのことを一つ一つ決めていく作業のことを指します。
- いつまでに
- どれだけの学習時間で
- どんな内訳で
- 何を使って取得するか
ひとつずつ、深掘っていきます!😊
「いつまでに」点数を取得するかを決める
まずTOEIC600点を取得するために一番大切なことは、いつまでに600点を取るのかを決めることです。
なぜなら点数を取得する期日を明確に決めることで、「締め切り効果」という脳の作用が起こり、その締め切りまでに頑張ろう、努力しようとする心理が強烈に働くからです。
【締め切り効果】
締め切りが明確に決まると、するべきタスクに集中できる心理効果
夏休みの終わりに宿題を提出するという締め切りがあるから、「がんばらなきゃ!」という気持ちになっていましたよね😊 ギリギリになることも多々ありましたが(笑)
このように人間にとって「締め切り」があるのとないのとでは、学習の継続率が格段に違います。
今回の記事では、わかりやすい期限として1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月後に目標点数を取得することを締め切りとして、次の項ではそれぞれどのくらいの「学習時間」を確保していけばよいか見ていきます。
必要な「学習時間」を算出する
それではいつまでに600点を取得するか決まったところで、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月後に目標達成を目指す場合、
それぞれ日々どのくらいの「学習時間」を確保していけばいいかをお伝えしていきます。
前提として、TOEICで100点以上点数をあげるためには、最低でも約150-200時間程度の学習時間が必要になってくるということをまず頭に入れておいてください。
それでは、現状450-500点前後の方が、目標達成をするために各1、3、6ヶ月でどのくらいの学習時間が必要か考えていきましょう。
(成果は「学習時間」×「学習の質」で決まるので、あくまで参考値です💪)
🚩 1ヶ月で目標達成
1ヶ月で目標達成を目指すのであれば、かなりストイックに学習し200時間程度の学習時間が求められます。
つまり、1日単位で割っていくと、1日の学習時間は約6.6時間になります。
1ヶ月での目標達成:1日6.6時間
これはだいぶハードではありますが、もし1ヶ月で点数アップを目指すのであれば上記の数字を意識して学習を進めていく必要があります。
🚩 3ヶ月で目標達成
3ヶ月での目標達成であれば、先ほどよりは少しだけ緩やかに1日に必要な学習時間は約2.2時間になります。
200時間÷90日ということですね。
3ヶ月での目標達成:1日2.2時間
2.2時間であれば、多少は現実的な数字になってきたと思います。
生徒さんも、3ヶ月コースでTOEICの目標達成を目指される方が圧倒的に多いです。
ちなみに、平日に比べて週末の方が学習時間を増やせる方は多いと思うので、週単位で考えて14-15時間確保するという形でも問題はないです。
🚩 6ヶ月で目標達成
6ヶ月での目標達成であれば、かなり緩やかに200時間÷180日=1日約1.1時間というふうになります。
6ヶ月での目標達成:1日1.1時間
コツコツと1日1時間程度学習すれば、半年くらいで目標達成が見込めるということですね。
ただ、6ヶ月以上期間をかけてしまうと成長実感が抱きにくく、学習継続が難しくなってくるので6ヶ月以内に目標達成を目指すプランをおすすめします。
「いつまでに」、そしてどのくらいの「学習時間」を費やすか決まったら、次はリスニング・リーディングそれぞれ狙う点数の内訳を決めていきます。
「点数の内訳」を決める
目標達成までの締め切り、学習時間が決まったところでリスニング・リーディングそれぞれどのような内訳で600点以上を狙っていくかを決めていきます。
まず前提として、TOEICはリスニングパートの方が点数を取りやすいと言われています。
理由としては、リーディングパートは文法や語彙の難しさ、タイムプレッシャー、そして集中力の低下など色々と点数があがりにくい要因があるためです。
自分自身の経験、そして生徒さんの指導経験からもリスニングの方が点数を取りやすいことは間違いないと確信しています。
つまり、リスニング>リーディングという形になるような点数の内訳を考えていきます。
個人的に、600点以上を目指す上で理想的な点数の内訳例は下記の通りです。
リスニング :350-400点
リーディング:250-300点
一つの例でしかないですが、生徒さんを見ていてもこのレンジを狙うのが効率的かつ適切な戦略になると思います💪
「効果的・適切な教材」を選定する
いつまでに目標達成するのか、どれだけ学習時間をとるのか、そして狙うべき点数の内訳が決まってきました。
ここからは、目標達成をするために「何をするのか」の部分にフォーカスをし、「効果的・適切な教材」を選ぶ方法をお伝えします。
先ほどお伝えした通り学習の成果は「学習への投下時間」×「質」によって決まってくるのですが、適切な教材選びは「質」の部分に大きな影響を与えます。
教材を選ぶ基準はいくつかありますが、下記2点を守っていただければ失敗しにくいです😊
①今の自分の英語レベルで、書いてある内容が大まかに理解できる
②AmazonやSNSなどで、一定の評価を受けている
上記2点を踏まえて、次の項からは600点を取得する上で最適な戦術、教材、学習方法を併せてお伝えしていきます😊
TOEIC600点取得するための戦術
それでは、TOEIC600点を取得するための戦略が決まったところで、
ここからはどのようにそれを達成・実行していくのか、戦術(アクションプラン)をお伝えしていきます😊
下記「5つの力」をもとにお伝えしていきますので、自分に足りていないところ(=課題)を中心に学習を進めていってください💪
- 総合力
- リスニング力
- リーディング力
- TOEIC力
- 実践力
【総合力】語彙量を1,000語増やす
TOEIC600点を取得するための1つめの戦術は、語彙量を1,000語増やすことです。
TOEICで点数を伸ばしていくのにあたって単語数(語彙量)は最も大切な要素であり、極端な話、
600-700点くらいまでは語彙量を増やしていくだけでも取得できてしまうくらい強力です。
つまり語彙力はリスニングにもリーディングにも、総合的に活きる力になります。
それでは、どのくらいの語彙量を目指していけばよいのでしょうか?
600点を取得するためには、あくまで目安ですが5,000-6,000語以上の語彙量を持っている必要があります。
高校卒業時の日本人の平均の語彙量は2,600-3,100語、450点前後であれば4,000語程度は入っている可能性が高いので、少なくとも約1,000語程度は語彙量を増やしていかなければいけません。
[ 日本人の英語の語彙量 ]
小学校卒業時:
600-700 語程度中学校卒業時:
2,200-2,500 語程度高校卒業時 :
出典:文部科学省【外国語編 英語編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説
2,600-3,100 語程度
そして、語彙量を増やしていく方法は主に2つあります。
①単語帳を使った学習
②他の場面で出会う単語をまとめ・インプット
600点以上を目指す上ではまだまだ圧倒的に語彙量が足りていない場合が多いので、①の単語帳を使った学習をメインに進めていきます。
1,000語の語彙量を増やしていく上で最適な教材が、TOEIC界の至高の単語帳、『金のフレーズ』です。
『金のフレーズ』概要
最強と書いたのは、『金のフレーズ』の掲載単語がTOEIC本試験に嘘のように高い頻度で登場するからです。
ちょうど掲載単語も1,000語なので、目標点数を獲得していく上で必要な語彙量を増やしていくにも適しています。
ただし、語彙量は他の学習をしていく中でも随時増えてはいくので、600点を取得する上では『金のフレーズ』の1-700番程度まででも十分です。
『金のフレーズ』学習方法
『金のフレーズ』の学習方法に関しては、下記の図解の3つのポイントを実践していくことが最も効果的な取り組み方になります。
これらのやり方は、『金のフレーズ』に限らず単語学習に適したトレーニング方法になります😊
【リスニング力】徹底的にシャドーイングをする
TOEIC600点を取得するための2つめの戦術は、徹底的にシャドーイングをすることです。
470点を取得するロードマップの記事で、リスニングの0→1の基礎の力は「聞き流し」×「シャドーイング」で作れるというお話をしました。
現状450点前後(リスニングパート250-300点前後)の点数がある場合は基礎の力が少しついてきているということなので、
ここからはTOEICの形式に慣れつつより能動的なトレーニング(シャドーイング )を行なっていきます。
シャドーイングは数回やっただけではあまり効果が見込めず、ただ音に慣れることしかできません。
一方で何度も何度も繰り返していくと「音声知覚の自動化」という現象がおきます。
「音声知覚の自動化」とは、音を自動で聞き取れるようになる状態のことで、平たく言ってしまうと私たちが日本語を聞いている時と同じ状態を英語で作れているということになります。
そして、この「音声知覚の自動化」を実現していくために最低でも50回以上はシャドーイングを繰り返していかなければいけません。
使用教材としては、TOEIC音源(『公式問題集』)や『究極のゼミ Part3&4』が最適です。
『公式問題集』概要
『公式問題集』は、TOEICを制作している機関であるETSが作成している公式の模試教材です。
クオリティは本試験と全く変わらないので、模試として使っていくには理想的な教材。
1冊に2つ模試が入っており、2021年7月現在で1-7まで7冊ほど出版されています。
『公式問題集』学習方法
『公式問題集』を使ったシャドーイングのやり方は、下記の方法です。
①TOEIC Part3/4の1つの課題をリスニングする。
②スクリプトを確認し、音源の意味を正しく理解する。
③口を慣らしていくために、*オーバーラッピングを5回程度行う。
④該当の音源を30-50回以上シャドーイングする。
*オーバーラッピングとはスクリプトを見ながら音源と同時に発音するトレーニングで、
音の抑揚やリズムに慣れていくことができます。
1つの音源が約45-60秒なので、1日最低でも30分程度徹底的にシャドーイング を繰り返していくのが効果的なやり方になります。
『究極のゼミPart3&4』概要
『究極のゼミ』シリーズは、TOEICの形式・概要・攻略法を網羅的に教えてくれる教材でTOEIC慣れをする上では非常に効果的な教材です。
今回ご紹介するリスニング学習で使用する『究極のゼミPart3&4』は、リスニングパートで難易度の高いPart3&4に特化した教材になります。
Part3&4の概要理解▶︎練習問題という構成になっているので、前から順に読み進めていくことが適切な学習方法になります。
【リーディング力】基礎文法を深く理解し、リーディング量を増やす
TOEIC600点を取得するための3つめの戦術は、基礎文法を深く理解し、リーディング量を増やすことです。
文法に関しては、470点取得のロードマップでお伝えしたことと同様、600点を目指す上では基礎文法をまだまだ固めていく必要があります。
なぜなら、基礎文法がないとPart5(文法問題)を素早く解くことができないですし、Part7(長文問題)にも太刀打ちができないからです。
基礎文法とは中学高校で学んだ文法のことなので、覚えているものはそのまま、定着していないものは教材を使って埋めていく必要があります。
そして、今回現状よりも深く文法を理解していくためにおすすめしている教材が、
『1駅1題! TOEIC L&R TEST 文法特急』とその続編、『新TOEIC TEST 文法特急2 急所アタック編』です。
(あわせて『文法特急シリーズ』と呼ばれています)
『文法特急シリーズ』概要
これら2冊は、下記のようなTOEICのPart5(文法問題)の解法を網羅的に学ぶことができる教材なので、600点を目指す上では非常に役に立ちます。
『文法特急シリーズ』学習方法
『文法特急シリーズ』の適切な学習方法としては、下記の流れが効果的です。
①章毎に設けられた時間制限通りに問題を解き、解説を読み込む
②内容理解を確認するために、学んだ内容を自分(または人)に説明してみる。
③説明できない項目を、重点的に復習する。
①章毎に設けられた時間制限通りに問題を解き、解説を読み込む
『文法特急シリーズ』では、各章ごとに解答目標タイムが記載されているので時間制限に沿って解き進めていきます。
そして、解き終わったら解説を読み理解できるまで読みこんでいきます。
②内容理解を確認するために、学んだ内容を自分(または人)に説明してみる。
英語学習全体を通して、理解できたかどうかは人(自分)に説明できるかという観点で見ていくのがおすすめです。
仮に人(自分)に説明できないのであれば、その項目はまだ理解できていないのでTOEIC本試験でも間違えてしまう可能性が高いです。
③説明できない項目を、重点的に復習する。
上記で説明できなかった文法項目を、説明できるようになるまで復習します。
ここまですることで、教材を満遍なく無駄なく使い切ることができます。
続いて、基礎の文法知識をインプットしながらリーディング(読む力)も鍛えていきます。
600点を目指す上ではまだまだ読む力やTOEIC文書への慣れを強化していく必要があるので、Part7の文書形式を網羅しつつ練習問題に取り組むことができる『究極のゼミ Part7』という教材を使用していきます。
『究極のゼミ Part7』概要
『究極のゼミ Part7』は、先ほどリスニング強化教材としてご紹介した『究極のゼミ Part3&4』と同じシリーズで、
TOEICの問題形式・概要・攻略法などが網羅されているのが特長です。
『究極のゼミ Part7』も『究極のゼミ Part3&4』同様、概要理解▶︎練習問題という構成になっているので前から順に読み進めていくことが最も適切な学習方法になります。
【TOEIC力】TOEICのテクニックを知る
TOEIC600点を取得するための4つめの戦術は、TOEICのテクニックを知ることです。
TOEICのテクニックとは、「TOEICで点数を取りやすくする技・力・コツ」のことで、本質的ではないものの試験を受ける上では知っておいた方がよいものです。
TOEICテクニックはいくつかあるのですが、600点を目指す上で知っておいていただきたのは、リスニングパートの先読みと、リーディングパートのタイムマネジメントです。
それぞれ、解説していきます。
先読み
『先読み』とは、リスニングパートPart3,4で使えるテクニックで、音声が始まる前に事前に問題を読んでおくことを指します。
この「先読み」を適切に行うことができると、問題が始まる前に問題の概要をなんとなくつかむことができるので、焦らず音声が聞けたり、正答率が上がったりする可能性が高くなる技です。
例えば、下記Part3っぽい問題を作ってみましたので、実践してみましょう!
1. What is the conversation mainly about?
(A) Convention
(B) Event
(C) Report
(D) New product
2. What was the problem on the report?
(A) There was some errors in number.
(B) It has been delayed.
(C) It has not been delivered yet.
(D) They misplaced it.
3. What does the woman ask the man to do?
(A) To revise the report
(B) To talk to the person in the department
(C) To gather a team
(D) To take the phone
並んでいる設問部分(黄色くハイライトした箇所です)に、音源を聞く前に目を通していく作業が「先読み」です。
例えば今回でいうと、設問を読んでおくだけでも「会話が何についてなのか」「レポートがでてくるのかな?」など、いくつかのことを推測できるようになりますよね😊
タイムマネジメント
続いてのTOEICテクニックは、リーディングパート全体の『タイムマネジメント』です。
TOEICを受験されていて、「終わらない…」という経験がある方は多いと思うのですが、
これを解消していくためにはリーディングパート全体の適切なタイムマネジメントを正しく理解しておく必要があります。
まず600点を目指す上で目安にしたタイムマネジメントは、下記の通りです。
Part5:12分以内
Part6:13分以内
Part7:55分以内
これはPart5,6を素早く終わらせるということなのですが、理由としてはPart7の問題の方が読めば解ける問題が多いからです。
回答の時間については、各種学習を通じて早くなっていくので、これらの時間目標を知って意識して解いていっていくだけでも点数が上がっていきます。
目標別、問題別のリーディングパート全体のタイムマネジメントについては、下記の記事をご覧ください。
【実践力】日々の学習カリキュラムを立てる
TOEIC600点を取得するための5つめの戦術は、日々の学習カリキュラムを立てることです。
ここまでで、「点数取得までの締め切り」、「必要な学習時間」、「理想的な点数内訳」、「適切な教材」、「トレーニング内容・方法」をインプットしていただいたと思うので、
最後はこれらを日々の学習で実践できるところまで落とし込んでいきます。
毎週・毎日やることが決まっているというのはモチベーションを維持するために非常に重要なことなので、もう何をするかで迷わない状態を作っていきましょう。
もちろん人によって異なるのですが、今までご紹介した学習を、下記一例として週単位の学習カリキュラムに落とし込んでみました😊
あくまで参考程度ですがこのようにざっくりとでもやるべきことを決めておくと、日々学習が実行しやすくなっていきます!
これは1日3時間(3ヶ月以内で目標達成)想定で作ったカリキュラムですが、1ヶ月の方は量を3倍に、6ヶ月の方は量を半分程度にして実践してみてください。
終わりに
ここまで記事を読んでくださって、ありがとうございます。
今回ご紹介したロードマップの戦略と戦術に沿って学習を進めていただければ、間違いなく600点を取得することができます。
何をやったらよいかわからないと中々モチベーションも上がらないですが、今日やることがクリアであれば人間は頑張れます。
記事の中で疑問点などあれば、コメントかTwitter(@eichan_ruh)でご連絡いただければと思います。
また、ぜひ600点取得できたあかつきには、連絡くださると泣いて喜びます😊
それでは、次回の記事でお会いしましょう!