TOEICで点数を上げていくには、どんな単語帳を使えばいいんだろう?
英語学習用の単語帳が多すぎて、いつも何使えばいいか悩む…
そもそも、単語帳での学習って意味あるのかな?
私が英語学習を開始した10年前、当時はTOEICの点数が345点だったため上記のような不安と疑問を抱えていました。
ただ、10年間単語帳を使い続けたこと、自分だけではなくクライアントさんのコーチング経験を経たおかげで、今ではTOEICで点数を上げていくために再現性の高い単語帳が明確にわかってきました。
そこで本記事では、私がTOEIC満点に至るまでに実際に使った5つのおすすめ単語帳をご紹介していきます。
今回ご紹介する5つの単語帳、および他学習で出会った単語をインプットし続けた結果、単語量は約20,000語以上に(大学卒業時で約4,000-5,000語と言われています)、TOEICでは955点以上を安定的に獲得できるように、
そして最終的にはTOEIC満点に加え英語を話したり、聞いたりすることがとてつもなく楽しい状態を作ることができました。
TOEIC990点を取得する過程で英検1級も取得しており、英検1級での単語学習TOEIC990点に大きく寄与したと感じているので、そちらで使用した単語帳も併せてご紹介していきます。
それでは、早速いってみましょう!

目次
はじめに TOEIC満点までに使った単語帳はズバリ5冊

結論からお伝えすると、TOEIC345点から990点まで上げていくために使用した主要な単語帳は下記の5冊です。
- 『キクタンBasic』
- 『Duo3.0』
- 『金のフレーズ』
- 『英検準1級 でる順パス単』
- 『英検1級 でる順パス単』
「意外と少ないね!」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、上記5つをメインの単語帳として活用し、+aとして他の教材や海外ドラマ、オンライン英会話で出てきた単語をまとめて自分用の単語帳(後の章で解説します)も作っていました。
こちらの単語帳に10,000語以上入っているので、全てを合わせて語彙量を20,000語以上まで増やしていったという感じです。
5冊の単語帳を使って感じたメリット
詳しく5冊の内容をご紹介をする前に、5冊の単語帳を使って感じたメリットを先にお伝えします。
個人的に単語帳を使って感じた最大のメリットは、学習の効率が良いことでした。
理由としては、単語帳の場合単語が網羅的に掲載されているため、一度でまとめて多くの単語を覚えることができるからです。
英語学習の中で単語帳を使わずに他の教材や海外ドラマで出会った単語を一つ一つまとめていくという作業もしていましたが、単語帳を使う方が圧倒的に学習効率が高かったです。
一方でデメリットも存在していて、それは機械的に覚えすぎてしまうことです。
何度も繰り返して学習していくと「〇〇ページの右側にあるから、〜って単語だな」という形で変な覚え方をしてしまったことが、何度もあります。
ちなみに単語を覚えるためには回転率を上げて徹底的に繰り返すことが効率良いですが、それで覚え切れるのは7-8割の単語です。残り2-3割の単語に対しては下記のような特別なアプローチをとっていくことで効果的に覚えることができます。
❶ エピソード記憶(記憶に感情を結びつける)
- ・自分に身近な例文を作る
- ・コーチからその単語について質問してもらう(能動的に考える)
※コーチはチャットと面談でこれを適切なタイミングで仕掛ける。 - ・自分でその単語について話す・教材に書き込む
- ・学習したい単語でストーリーを作る(ChatGPTを活用)
- ・上記に感情を混ぜる(驚き・笑い・共感など)
❷ 視覚記憶(目で見て印象を強める)
・ネイティブが実際に使っているシーンを見る(YouGlish, Netflix, TEDなど)
・画像検索を行い、単語のイメージを掴む
・自分でイラストを描く(簡単な図でもOK)
※ 画像は文字の6倍以上記憶に残ります。
❸ 関連記憶(単語同士のつながりを作る)
・同義語 をセットで覚える(例:important = crucial = essential)
・対義語 をセットで覚える(例:increase ⇔ decrease)
・カタカナ語 や語源を活用(例:contract = コントラクト=契約)
TOEIC満点取得までに使ったおすすめ単語帳5選

それではここから、実際に私が使ったおすすめの単語帳を5つを時系列ごとに詳しくご紹介していきます。
『キクタンBasic』

まず一番はじめに私が使用した単語帳は、『キクタンBasic』でした。
『キクタンBasic』はTOEIC用の単語帳として有名なシリーズで、Basicから、600, 800, 990と点数別に各種単語帳が展開されています。
(厳密には『キクタンBasic』はTOEIC特化の単語帳ではないのですが、TOEIC関連の単語も多いです)
『キクタンBasic』を使用し始めた当時はおそらくTOEIC300点以下で、自分の単語力に全く自信がなかったためまずキクタンシリーズの中で一番簡単そうな『キクタンBasic』を選びました。
『キクタンBasic』には単語が1200語掲載されていて、基本の基を作る上では非常に役立った単語帳でした。
キクタンシリーズの特徴としては『Day(1dayが16単語)』という章で構成されていて、学習が進めやすいということ。
Dayごとに毎日学習を進めていけたので、学習のしやすさが英語初級者の自分には嬉しいポイントでした。
英語コーチとなった今でも生徒さんにオススメしていて、『キクタンBasic』を活用して1ヶ月で100点以上点数が伸びた方もいらっしゃいます。
『Duo 3.0』

TOEIC満点を取得するまでに使用した2つめの単語帳は、『Duo3.0』です。
『Duo3.0』は、TOEIC用というよりも「スピーキングができるようになりたい!」と思って、2014年ごろ複数の英語講師の方々がおすすめされていたものだったので購入しました。
Duoの特徴は、同義語がしっかり掲載されている点と、例文が使いやすい点。
特に下記のような例文は、今でも使えるような便利なものでした
(特に[]でくくった箇所です)。
- The theory of evolution is [beyond the reach of my imagination].
「進化論は[想像力の範囲を超えてる]」 - As the proverb goes…
「ことわざにある通り」 - Mike [turned up on time].
「マイクは[時間通りに現れた]」 - As it is…
「実際のところ」 - By the way, [do you have the time]?
「ところで、[今何時]?」
『Duo3.0』にはTOEIC登場単語も多いので、結果的にTOEICの点数アップにもつながっていきました。
『金のフレーズ』

TOEIC満点を取得するまでに使用した3つめの単語帳は、『金のフレーズ』です。
『金のフレーズ』に関しては、「なんか聞いたことがある!」と思ってくださる方も多いのではないでしょうか?
それもそのはず、『金のフレーズ』は間違いなく「TOEIC界最強の単語帳」で自分自身TOEICの点数を上げるためには最も重宝したからです。
『金のフレーズ』を激推ししている理由は、TOEIC際頻出の単語が並んでいる点と、公式問題集の問題作成の際にも参考にしたくらい信頼度が高い点からです。
TOEIC界隈で様々な方がおっしゃっていますが、『金のフレーズ』に掲載されている単語のTOEIC出現率は異常です(笑)
個人的に800-900点までなら『金のフレーズ』だけでも到達できてしまうと思っているくらい、強力な単語帳。徹底的に繰り返して、今でも全ての単語を0.5秒以内に英→日、日→英で言うことができます。
関連した話ですが私が前職で公式問題集や模試の問題作成をしていた際も『金のフレーズ』を単語チェック(問題に使っている単語が、本試験に出る単語なのかを確認する作業)の際に参照していたくらいなので、
TOEIC対策としては使わないのはありえないといった、単語帳になります。
また、金のフレーズの単語はビジネスシーン等でも使われるものが多く、「英→日」だけでなく「日→英」で学習をすると、実践でも活かすことができます。
クライアントさんからも非常に評判が良く、『金のフレーズ』をうまく活用しただけで3ヶ月でTOEIC400点アップ、スピーキングにも活用してVersantが40→55点まで伸びたという事例もあります。
『英検準1級 でる順パス単』

TOEIC満点を取得するまでに使用した4つめの単語帳は、『英検準1級 でる順パス単』です。
『英検準1級 でる順パス単』は、英検準1級に特化した単語帳。
使い始めた当時はTOEIC955点を取得できていた状態で、英検1級にチャレンジしようと考えていたためまずは準1級の単語帳から手に取りました。
TOEICで900点以上をとれていても見たことがないような単語が多く、TOEICだけでなく特に英語のスピーキング力強化の助けになりました。
クライアントさんでも実績が出ているので内容は間違いなく良いことは保証できるので、しっかり定着させればリスニング(インプット)にもスピーキング(アウトプット)にも活きる優れものです。
『英検1級 でる順パス単』

TOEIC満点を取得するまでに使用した5つめの単語帳はは、『英検1級 でる順パス単』です。
この単語帳は下記の写真を見ていただいても分かる通り、私が人生の中で一番使い込んだ単語帳になります。

おそらく100周くらいは回していると思います。
ただこれは、回したいと思ってやったというよりも、中に入っている単語が難しすぎてそれだけ回さざるをえなかったというのが正しい表現になります(笑)
当時はTOEIC985点を取得していたので単語力には自信があったのですが、はじめて『英検1級 でる順パス単』を開いた際は、
『英検1級 でる順パス単』をやり込んでいくことで、一部のTOEICでも出題の可能性がある高レベルの単語、そして海外ドラマやネイティブの方との会話で頻繁に登場する単語を押さえていくことができました。
私の英語力アップに、最も貢献してくれた単語帳だといえます。
TOEIC満点取得までに学んだ単語【番外編】

ここからは、上記の単語帳+aとして私がどのように単語を学んできたのかをお伝えしていきます。
ほとんどの場合は、上記の単語帳に加えて使った教材、海外ドラマや映画などを見ていく中でインプットを続けました。
出会った単語を一つずつリストにしていったので効率は悪かったですが、自分が苦手な単語をピンポイントで押さえていけるというのは長期的に見れば正解でした。
主に、下記5つのものから出会う単語をかたっぱしからリストにしていきました。
- TOEIC公式問題集
- TOEIC 特急シリーズ:文法特急、単語特急、900点特急、スピード強化編
- Youtube(海外のYoutuber)
- Podcast(インターネットのラジオ)
- 海外ドラマ
これらを下記のようにリストにまとめていって、計10,000語以上はインプットすることができました。

リストにするためには当時はパソコンのフラッシュカードを利用していたのですが、今なら『Quizlet』というアプリがおすすめです。
『Quizlet』はフラッシュカードのアプリなのですが、特長は自分で作ったデッキ(フラッシュカードの集まり)を人と共有できること、そして音声を読み上げてくれることです。
このフラッシュカードアプリを使うと自分の苦手な単語だけを集めたデッキが作成でき、それらをシャッフルして、かつ音を聞いて学習することができるので効率的に学習することができます。
まとめ

私は学習当初「単語帳は何をやればいいんだろう、、、」と悩むことは多かったですが、試行錯誤を重ね選んでいった単語帳をインプットし続けていくことで、英語の世界が変わっていきました。
今回は単語帳のご紹介だけでしたので、効果的・効率的な単語学習方法についても知りたい!という方は、下記の記事をぜひご覧ください。
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ここまで記事を読んでくださって、ありがとうございました!