リーディング

【目指せWPM150!】英語リーディングを高速にする方法4選

みなさんどうもです!eichanです。

今回は、『【目指せWPM150!】英語のリーディングを高速にする方法4選』と題して、英文を読むスピードを劇的に高めるための方法をご紹介していきます。

英語学習を開始してから1-2年目、TOEICを毎月受験していたころ、私は下記のような悩みを抱えていました。

TOEIC全然終わらない…

英文を読むスピードがなかなか上がらない…

そもそも、どうやったら英文って速く読めるんだろう…

TOEICだけでなく、英検1級などの受験の際もとにかくリーディングが速く読めないという課題にぶち当たっていました。

しかし、今回記事の中でご紹介する方法を徹底して続けた結果、今は英文を読むスピードが格段に向上し、TOEICでも15分程度時間を余らせて終わらせることができるようになってきました。

これは「目を素早く動かす」みたいな力技ではなく、なぜ読むのが遅くなってしまうのか原因を突き止めて、改善するためのステップを適切に踏めたからです。

その方法をまとめた本記事を読んでいただければ、これまでよりもTOEICリーディングがより速く読めるイメージが掴めるようになるはずです。

eichan
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TOEICを時間内に解き終わる状態のイメージも、クリアになります。

それでは、いってみましょう!

なぜ英語のリーディングが遅いのか?

まずはじめに、なぜ私たち日本人の英語のリーディングスピードが遅いのか、原因を特定していきます。

原因を正しく理解していると、それではどのように課題を解決していけばいいのかがより明確になります。

eichan
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課題発見→改善を繰り返すと、学習は効率的になります。

語彙量が足りない/
訳すスピードが遅い

英語のリーディングスピードが遅い1つめの理由は、語彙量が足りない/訳すスピードが遅いからです。

「え?単語は中高時代にしっかりやったよ!」と思われる方も多いかもしれませんが、実は義務教育で学ぶ単語だけではTOEICレベルの英文を読むことは難しいです。

(読む英文は人それぞれだと思いますが、今回はわかりやすくTOEICを例に出します)

下記、中高時代に私たちが学ぶ語彙の総量をデータでご紹介します。

日本人の英語の語彙量

小学校卒業時:
  約600-700語
中学校卒業時:
  約2,200-2,500語
高校卒業時:
  約2,600-3,100語

出典:文部科学省【外国語編 英語編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説

このデータを見ていただくと分かる通り、高校卒業時に私たちが語彙量としてインプットできているのはせいぜい約3,000語程度です。

しかし、TOEICに出てくるような英文をスムーズに読んでいくためには個人的な経験にも基づきますが、最低6,000-7,000語くらいの語彙量が必要です。

(満点レベルを目指そうとすると、12,000語-13,000語以上必要だと言われています)

つまり高校卒業後から数えたとしても、最低2-3倍の語彙量を増やしていないと英文を読むスピードは速くなっていかないということになります。

eichan
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単語がわからなくても意味は推測できますが、限界がありますよね…。

また、仮に語彙量が十分だとしても1単語あたりの意味を訳すスピードが遅いと、結果的に読むスピードも遅くなってしまいます。

例えば1単語あたり1秒で意味が出せている人と、1単語あたり3-5秒時間がかかってしまう人を比較すると、読むスピードに大きく差が出てくるはずですよね。

なので、ただ単語を覚えるのではなく、語彙量を増やしていきながら、かつ即座に意味が出るような状態を作っていかなければいけないということになります。

文法を素早く理解できない

英語のリーディングスピードが遅い2つめの理由は、文法を素早く理解できないからです。

TOEICなどの英文で登場する文法は、大きくわけると下記のような中学高校で学ぶ9-15項目程度になります。

  • 品詞
  • 文型
  • 時制
  • 助動詞
  • 疑問詞
  • 冠詞&代名詞
  • 前置詞&接続詞
  • 不定詞&動名詞
  • 比較
  • 関係代名詞
  • 分詞構文
  • 命令文

これらの項目はなんとなく知っているという人は多いと思うのですが、知っているのと理解しているのには大きな差があります。

正しく理解できている場合は英文を読んだときにも意味をすぐに理解できますが、多くの場合は文法を知っていても素早く理解はできていないことがほとんどです。

この素早く文法を処理・理解できないということが、英文を速く読むことを妨げてしまっています。

チャンクで読めていない

英語のリーディングスピードが遅い3つめの理由は、チャンクで読めていないからです。

チャンクとは「意味のかたまり/切れ目」のことで、単語単位で読むよりもチャンク単位で読んでいくことで意味理解のスピード・精度は格段に向上します。

例えば、下記の文章を見てください。

I went to the store to buy some food.
「食べ物を買いに、お店に行った」

こちらの文章を単語単位で読んでいくと、こうなります👇

I / went / to / the / store / to / buy / some / food.

「私/言った/へ/お店/ために/買う/いくつかの/食べ物を」

一方でチャンクで区切ってかたまりで読み進めるようにしてみると、下記のようになります👇

I went to / the store / to buy / some food.

「私は行った/お店へ/買うために/食べ物を」

しっかりとかたまりで区切れるようになると、単語単位で読んでいった時と比べて速く、正確に読みやすいと感じていただけたと思います。

チャンクをまとまった単語ごとでなく1単語ずつ区切るようなやり方をしてしまっている場合は、読むスピードがとても遅くなります。

英文を読めるスピード(WPM)を把握していない

英語のリーディングスピードが遅い4つめの理由は、英文を読めるスピード(WPM)を把握していないからです。

英文を読んでいてよくあるのが、”なんとなく”速く読めた気がする、今日は”ちょっと遅かった”気がするという風に、「感覚」で読めるスピードを判断してしまうことです。

ただ、自分が英文を読めるスピードが上がっているのか下がっているのかを正しく把握することはできません。

eichan
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100m走の選手が、今日はなんとなく早く走れた!という風にスピードを把握することはないですよね。しっかり「数字」を使って記録をとっているはずです。

英文を読むときも同じように、英語を読むスピードを定量的に計測していかないといつまで経っても速く読めるようになっているのかどうかがわかりません。

そこで英文を読むスピードを、WPM(Words Per Minute)を使って計測していきます。

WPMはWords Per Minuteの略で、1分間に読める単語の数のことを表しています。

この数値を使っていくことで、「WPMが上がった=読めるスピードが上がった」、「WPMが下がった=読めるスピードが下がった」と感覚的ではなく客観的に正しく理解することができます。

eichan
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下記、WPM計測のための英文を用意してみたので、時間がある方は現状のWPMを計測してみてください。

💡WPMをチェック!

意味を理解しながら読み切れるまでどれくらいかかるか、タイマーで計測しながら読み進めてみましょう!

✉️Dear sales manager:

This is to remind you that even though the payment due date has passed we have been unable to confirm your payment.

Your payment of the invoice #135 was due September 14.

As of September 15, we have not been able to confirm payment of the amount which was billed for September.

The details of this matter are shown on the attached file.

We strongly request that you look into this matter and make the payment at your earliest convenience.

If the payment has been already made, please accept our apologies and disregard this email.

Thank you,

いかがでしたでしょうか?

今回はわかりやすく100 wordsの英文にしてみたので、仮にこの英文を60秒(1分)で読めていたとすると、「WPMは100」ということになります。

トピックによって読むスピードに多少の変動はあるものの、このようにWPMを計測して自分自身が英文を読むスピードを把握しておくことがリーディングを速めるには必要です。

WPMは下記のような計算で求めることができるので、定期的に自分が英文を読むスピードを把握していきましょう。

【WPMの計測方法】

WPM=【英文の単語数 ➗ 読むのにかかった秒数 ✖️ 60】

例:300(英文の単語数)➗ 120(読むのにかかった秒数)✖️ 60=150(WPM)

eichan
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ちなみに、日本人の平均のWPMは70-80と言われていて、ネイティブのWPMは150-200以上と言われています。

英語リーディングを高速にする方法4選

それではここから、具体的に英語リーディングスピードを速める4つの方法をご紹介していきます。

なお、今回はわかりやすくリーディングスピード=WPM(先ほどご紹介したスピードの指標です)と定義して、お話していきます。

eichan
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他の英語技能(スピーキング、リスニング、ライティング)に活きる内容もあるので、ぜひ使ってみてください。

語彙量増加/
語彙を素早く理解する力を身につける

英語のリーディングスピードを高速にする1つめの方法は、語彙量増加/語彙を素早く理解する力を身につけることです。

英語のリーディングを速めていくためには、圧倒的に語彙量を増やしていかなければいけません。

具体的に必要な語彙量としては、TOEICでは目標点数×10程度の量は必要と言われているので、600点なら6,000語、700点なら7,000語程度の量です。

語彙量を効率的に増加させていくためには単語帳を活用する方法が適しているので、下記の記事でご自身に最適な単語帳を選んでから、進めてください。

また、学んだ語彙を素早く理解できるようにしていくためには、日々の学習から1単語1秒以内で出せる状態を目指していきます。

個人的なやり方ですが、語彙を勉強した後にテストを行い、1秒以内で意味が出ないものにはチェックして重点的に復習するという方法が効果的でした。

eichan
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こちらは毎回生徒さんの面談でも実施させていただいていて、再現性高く効果が出ている方法です。

補足的なお話になりますが、こちらの語彙量増加に関しては「語彙を推測する力」も養えていけると英文を読むスピードアップに寄与します。

語彙を推測できる力とは、文の中で知らない単語や表現が出てきても周りの文脈から意味を類推できる力のことです。

Mr. Takayama started to take online English lessons in order to enjoy conversing with people in the world. 

例えば上記の文を読んでいる時、”converseing”という単語がわからなかったとします。

その部分を無視して訳すと、「高山さんは、世界中の人と〇〇を楽しむために、オンライン英会話を始めた」となります。

ここまでくると、〇〇には、「会話」や「交流する」的なことが入るのかなと推測することができると思います。(オンライン英会話→人と話をするもの)

もちろん文の中で3-4割以上の単語がわからないと推測も難しくなりますが、1,2語程度であれば上の例文のように意味を推測することができます。

このように推測する力があれば単語がわからなくても意味を押さえて読んでいけるので、読むスピードは着実に向上します。

語彙を推測する力を身につけるために効果的なトレーニングは英文を多く読む「多読」というトレーニングになりますので、日々の学習に少し取り入れてみてください😊

📚 多読

トレーニング内容:洋書や英語学習者用の本を多く読むこと

教材候補:自分が読んでいて70%程度理解できるもの(日本語で要約できる程度)

ルール:わからない単語があっても調べず、周りの文脈から類推する

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単語の意味を推測する力は、このルールに則って読んでいけば養われていきます。

わからない文法を一つ一つ改善する

英語のリーディングスピードを高速にする2つめの方法は、わからない文法を見つけ、一つ一つ改善することです。

文中に知らない文法項目が存在すると、どうしても速く読むことは難しいです。

なぜなら、知らない文法に出会うと頭が固まってしまい訳すスピードが遅くなるからです。

こちらを改善していくためには、愚直に一つずつ自分の苦手な文法をつぶしていくのが近道。

時間をかけて英文を読む『精読』を通じて自分の弱点を発見・改善していくことで、苦手な文法項目は減っていき、読むスピードも上がっていきます。

チャンクリーディングを
極める

英語のリーディングスピードを高速にする3つめの方法は、チャンクリーディングを極めることです。

先ほどお伝えしたチャンクで英文を読めるようになるためには、チャンクで区切って文章を読み進めていく「チャンクリーディング」が非常に効果的です。

「チャンクリーディング」とは、英文を読む際にスラッシュ(/)を使い、意味を区切りながら読み進める方法。

いきなりチャンクで区切れるようにはなりませんが、繰り返していくことで徐々にスピーディーにチャンクで区切れるようになり、結果的に速読が可能になります。

eichan
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チャンクの細かい区切り方、チャンクリーディングのやり方は下記の記事をご覧ください。

WPMを計測して、
記録していく

英語のリーディングスピードを高速にする4つめの方法は、WPMを計測して、記録をしていくことです。

WPMとは英文を読むスピードのことですが、このスピードを記録して可視化していくことで英文を読むスピードが速まっていきます。

「ん?記録するだけで何で読むのが速くなるの?」と思われた方がいらっしゃるかもしれませんが、基本的に人間は目に見える成果がないと学習のモチベーションが続きません

なんとなく速くなったという感覚だけだと学習が続くことはなく、途中で挫折してしまいます。

eichan
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当然挫折して学習をしなくなると、読むスピードがあがっていくことはないです。

一方でWPMを記録し、可視化できるデータをとっていくと「次ももう少し速く読もう!」と気合いが入ったり、「感覚的には速く読めたのに、数字は遅いのなんでだろう?」と分析→改善を繰り返していくことができます。

WPMを計測する方法は、下の公式に当てはめていけば算出できます。

WPM=【英文の単語数 ➗ 読むのにかかった秒数 ✖️ 60】

例:300(英文の単語数)➗ 120(読むのにかかった秒数)✖️ 60=150(WPM)

これを自分で行うのが大変な場合は、WPM換算表という表の入った教材もあるのでそれらを使用していくことがおすすめです。

まとめ 英語のリーディングを高速にする方法4選

今回は、英語のリーディングが遅くなってしまう理由、その改善策をご紹介してきました。

今回の記事を読んだだけですぐに英文を読むスピードが速まるわけではありませんが、WPMの記録や多読、チャンクリーディングなどを実践していけば着実にスピードは向上していきます。

英文が速く読めるようになるとTOEICなどの資格試験に活きるのはもちろん、仕事上の英文メールや英語でのニュースチェックなどができるようになり英語ライフがとても楽しくなります。

リーディングトレーニングは他の英語技能にも副次的な効果をもたらすので、ぜひ気になったものを取り入れていってください。

記事の内容で疑問点などあれば、LINEやTwitter(@eichan_ruh)でご連絡いただけたらと思います。

そもそも文法に関して知識がなく英文が全く読めない…!という方は、基礎の英文法をこちらで解説しているのでぜひチェックしてみてください。

ここまで記事を読んでくださって、ありがとうございました!