コーチング

【難関大学突破!】UCLA入学に向けてTOEFLを20点以上アップさせたSさんの成功体験記

クライアントさんから、またまた嬉しいご報告が…!

難関大UCLAのLaw schoolを目指されていたクライアントさんがTOEFLで90点を突破(コース開始時は68点)、そして英語面接を突破され、無事渡米留学が決まったというものです。

結婚・出産・お仕事全て大変な中で1年以上かけての長期プロジェクトだったため、この報告が来た時は僕も大喜びで、思わず叫びまくってしまいました(笑)

そこで今回は、海外留学や大学院留学に向けて行うべきTOEFLの具体的な学習内容と面接対策として行うべきことを併せてご紹介していきます。

それでは、いってみましょう!

全体の戦略

まずいつも通りですが、目標から逆算して下記のようにやるべきことを整理します。

(これは独学でも、全く同じです)

  1. TOEFL90点以上突破までに必要な学習時間
  2. 適切な教材・トレーニング方法
  3. 面接対策

①に関しては一般的にTOEFLは10点アップするのに約200〜300時間程度の学習時間が必要ですが、80点から90点に上げるにはさらに大変で1.5倍以上の学習時間がかかることもあります。

ただ今回のクライアントさんは期限が1年以内と非常に短かったため、学習時間の確保・捻出に加え、特に②の「学習の質を高める」ということに重点を置いて進めていく方針でした。

TOEFL対策

ここからは、②の具体的な内容、すなわちTOEFL対策についてお話ししていきます。

まずクライアントさんのコース開始時の状態としては、下記の点数からスタートでした。

先ほど書いた通りTOEFLを10点アップするには、200〜300時間、そして90点まで上げようと思うと単純計算でも500〜600時間程度かかってしまう可能性がありました。

ただこちらのクライアントさんが現実的に学習できるのは1日1.0-1.5時間、普通にやっていると間に合いません。

そのため、教材やトレーニング方法を厳選して「学習の質」を高めていくこと、そして学習の優先度を明確に決めてコーチングをスタートしました。

個々人の課題にももちろんよりますが、TOEFLの点数を上げるために再現性が高い学習の優先度は下記です。

  1. 単語
  2. リスニング
  3. リーディング
  4. スピーキング
  5. ライティング

単語に関しては全てのセクションで必要な力、リスニングに関してもIntegrated taskなど複数のセクションに回答する力、リーディングに関してはリスニング力にも貢献することから、このような優先順位だと伸びやすい傾向にあります。

今回のクライアントさんでも上記の優先度に則り、教材は高品質のTOEFL教材を使いました。

全セクションに共通して使用した教材としては、公式の模試、対策模試、TOEFLの王道単語帳です。

https://www.officialtestprep.jp/fs/officialprep/c/TPO

単語

まずはじめは、TOEFL「単語対策」です。

単語帳としては先に書いた『TOEFL 3800』一択になりますが、質を高めるための方法として3つのポイントがあります。

  1. レベル別にやるべき範囲を確定する
  2. 訳出スピードを1秒以内にする
  3. アプリと併用して音声を聞く

1つめのポイントに関しては、レベル別に範囲を決めるというものです。

『TOEFL3800』はRankが4つにわかれているのですが、目指すべき点数によって覚えるべき範囲が限定できます。

例えば今回のクライアントさんの場合90点突破が目標だったので、Rank4については完全にカットしてRank2とRank3(Rank1は基礎的な単語)を徹底的に繰り返していただき、毎回の面談でテストを実施することで定着率も高めていきました。

ただ、TOEFLの単語は”覚えただけでは不十分”。

リスニングでも使えるレベルを目指すという観点では、「訳出スピードを1秒以内にする」ということもポイントです。

訳出スピードとは単語を聞いた時に頭の中に意味が思い浮かぶスピードのことで、1秒以内で出せる状態になっていないとリスニングなどの際には活きません。

こちらも常に普段の学習から意識していただく必要があるので、正答率とスピード、この2軸を徹底的に鍛えていくように進めていきました。

そして、これらの状態を短期間で実現するためには文字を見て発話して覚えることに加えて、必ず音を聞くというプロセスを入れます。

特に『TOEFL3800』のような難易度の高い単語が多い単語帳の場合、音と文字、両方ともインプットすることが最も効率的に単語を覚える近道です。

リスニング

続いてはTOEFL「リスニング対策」です。

なぜリスニング対策に比重を置いたかというと、TOEFLセクションの中でリスニングの点数が比較的上げやすいという点、

そしてスピーキングなどその他のパートでも活きるという点からです。

「適切な教材」としてはこれまでのクライアントさんでも再現性高く成果が出た、下記の教材を採用しました。

上の教材は80点程度まで、2番目の教材は90点以上を目指す上で効果的に活用できます。

「適切なトレーニング」としては、下記を実施しました。

  • シャドーイング(音声知覚の改善)+毎日の添削
  • 精読(意味理解の改善)
    ※こちらはリーディングのパートで詳しく解説します。
  • 過去問の多聴(総合力の強化)

それぞれの具体的なトレーニング方法については、下記の記事に記載してあります。

リーディング

続いては、「リーディング」対策です。

リーディングに関してはTOEFLセクションの中で得点源になりやすいという点、リーディング力が改善されるとリスニング力も改善できるという点、そして元々クライアントさんの伸び代が強かったという点から優先度を高めていました。

適切な教材としてはこれまでのクライアントさんでも再現性高く成果が出た、下記の教材を採用しました。

「適切なトレーニング」としては、下記を実施しました。

  • 精読(意味理解の改善)
  • 過去問の多読(総合力の強化)

今回クライアントさんの課題感としては、”リスニングで音は聞き取れるが、意味の理解が追いつかない”という問題ありました。

この課題の解決策としては上記に挙げた精読で、このトレーニングを行えばリスニング力もリーディング力もアップするため効率が非常に良いです。

結果的にリーディングは12点アップでしたが、リスニングの6点アップも鑑みると、トレーニングの効果は十分に発揮されていました。

スピーキング

続いては、「スピーキング」対策です。

スピーキングに関しては毎日のオンライン英会話、そしてスピーチを実施していただきました。

適切な教材としてはこれまでのクライアントさんでも再現性高く成果が出た、下記の教材を採用しました。


「適切なトレーニング」としては、下記を実施しました。

  • 1分間スピーチ+毎日の添削
  • 面談でのスピーキング模擬試験
  • 瞬間英作文

スピーチに関してはTOEFLスピーキングのスピーチパートを想定し、下記のように毎日実施→添削を実施することで、発話量が定量的にも安定して伸びていきました。

瞬間英作文はスピーキング力を伸ばす上ではどのレベルの方でも効果的で、具体的なやり方は下記の記事で記載しています。

ライティング

最後は、「ライティング」対策です。

ライティングは元々クライアントさんも書くことに慣れていらっしゃった点、そして他のパートの方が優先度が高い点から対策の量は少なめでした。

だからといって全く対策しない、というわけにはいきません。

そのため、毎週試験を想定してライティングを実施していただき、添削も実施しました。

ライティングは上述した通りいきなり点数を上げるのは難しいという性質があるので、

主に下記を重視して減点を減らしていきました。

  1. 文法ミスを減らす
    ※可算・不可算、3人称単数
  2. アカデミックライティングを徹底する
    ※短縮系を使わない、カジュアルな表現を使わない
  3. 単語のパラフレーズ

教材としてはテーマを網羅している下記の教材を使用し、クライアントさんが見たことがないテーマを減らす、という対策も併せて行いました。

インタビュー(面接)対策

続いては、インタビュー(面接)対策です。

こちらは以前のIELTS対策(MBA対策)の記事でも書きましたが、一発勝負だからこそ練習、そして話す内容を詰めることが全てです。

内容は私の方で正確な英語表現、使いやすい言い回しに添削させていただき、

加えてインタビュー直前からは、インタビューを想定してZoomで徹底的にインタビュー練習を行いました。

通常の面談に加えてインタビュー練習を毎日行うということは、私がもともと在籍していた大手では絶対できないようなことで、個人のコーチだからこそできること。

結果的に短い期間でもクライアントさんの準備が整いました。

(大手のスクールにいた頃は「普段の面談+aの面談」、はもちろんルール的にNGだったので、個人のコーチとして独立したからこそできる力技です)

インタビュー対策として実施したことは、下記3点です。

①必ず聞かれる想定質問は入念に準備
②稚拙な表現はカット
③徹底的に練習

①に関しては、MBAや大学院対策で「よく聞かれる質問」というものがあるので、下記の想定質問に対する具体的な回答を作成。

  1. Tell me about yourself.
    「あなたについて、教えてください」
  2. Why do you pursue 〇〇?
    「なぜ、〇〇(大学名)を志望されているんですか?」
  3. How will 〇〇 help reach your goal?
    「〇〇が、あなたの目標達成にどのように貢献しますか?」
  4. Why are you particularly interested in us?
    「なぜ私たちに、特に興味を持たれているんですか?」
  5. What are your strengths and weaknesses?
    「あなたの強みと弱みは?」
  6. What aspects of your current job do you enjoy?
    「現在のお仕事の面白みは何ですか?」
  7. Do you have any concerns or inquiries about the school or program?
    「プログラムやコースについて、何か懸念点や質問はありますか?」

加えて今回のクライアントさんはLaw School対策をされている弁護士さんだったということもあり、判例の英語での説明や日本と海外の法制度などの違いについては何度も練習して面接に臨んでいただきました。

まとめ

今回は、TOEFLを20点以上アップさせて念願のLaw Schoolに合格されたクライアントさんの体験談をもとに、具体的なコーチングの流れをご紹介していきました。

普通に進めたら2-3年達成までかかってしまうことでも、質の高い学習を続け学習効率を上げていけば、限られた期間の中でも目標達成は可能です。今回の記事が、大学院留学やTOEFLのために学習されている方の参考になれば嬉しいです。

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引き続きよろしくお願いいたします!

Sさん、本当におめでとうございます!!!