コーチング

驚異のスピーキング力向上!「英語アレルギー」克服の道のり

半年前、私の生徒さんが英語のスピーキング力向上に挑戦し始めました。

学習を開始した当初は仕事場で英語を使うことはあるものの、「英語を話すこと」に対してはすごくアレルギーがある状態でしたが、最終的には下記の音声のように以前よりも明らかに流暢に話せるようになっていきました。

■コース開始直後

■コース終了時

発話量という観点でも、1分間あたりに話せるセンテンスの数や(左)ワード数(右)が平均的に2倍以上伸びていきました。

さらに素晴らしいことにほとんどTOEICの対策はしていないのですが、コース終了後に受験されたTOEICでは、なんと145点アップして775点👏

英会話もTOEICも両方改善する、というのはクライアントさんの英語の”実力が伸びた”ということの何よりの証拠なので、↑のLINEに対しては発狂して喜んだメッセージをお送りしてしまいました…笑(騒々しいので、ここではカットしています笑)

そこで今回の記事では、英会話コースとしてこの方にコーチングしてきた内容を具体的にお伝えしていきます。

それでは、いってみましょう!

英会話力を高めるために
行なったこと

それでは、英会話力を向上させるために行ったことを具体的に解説していきます。

全体スケジュール作成

最初に取り組んだのは、クライアントさんの課題、目標をもとに全体スケジュールを作成しました。(上記は、まず最初の1ヶ月です)

「英会話」はリスニングとスピーキング両方ができてはじめて成り立つので、それぞれ関連した5つの力を鍛えるようなカリキュラムを作成しました。

  • 音声知覚(音の聞き取り)
  • 意味理解(意味の理解)
  • 文章化(文章を即座に作る力)
  • 音声化(文章を正しく発音する力)
  • 知識(単語・文法)

オーバーラッピング/シャドーイング(音声知覚)

音声知覚の改善として、最も再現性が高いトレーニングはオーバーラッピング/シャドーイングです。

ただし、英会話初心者の方はいきなり速いスピードで行なってしまうと難しすぎて挫折してしまうだけでなく、正しく行うことができない結果、効果が出ないということにもなりかねません。

そのため、WPMという音源の指標ではWPM120程度(ネイティブの方がゆっくり発話しているスピード)からスタートし、最終的にはWPM170以上(ネイティブの方がやや速く発話しているスピード)まで負荷をかけて実践していただきました。

速読(意味理解)

続いては、リスニングの際に音を聞き取った後に意味を理解する力、意味理解強化です。

意味理解の強化としては精読・速読・多読といったリーディングのトレーニングが効果的ですが、その中でもある程度単語量がある方におすすめなのは速読です。
(文法や単語の知識が曖昧すぎる場合は、精読から始めます)

速読は読めるスピードが上がる=リスニングの際の意味理解の速度が上がる

という風に速くなればなるほどリスニングの成果を実感しやすいため、

上で書いたオーバーラッピング/シャドーイングと並行して行うことで、日々リスニングが「前よりも聞き取れるようになっている気がする…!」と成長実感も抱きやすいです。

精読がまだ不十分、という方には精読用のチャンクリーディングの詳しい方法を別記事でまとめています。

瞬間英作文&1分間スピーチ&オンライン英会話(文章化)

続いては、スピーキングの肝、「文章化」を改善するためのトレーニングです。

クライアントさんのスピーキングの課題感は多岐に渡りますが、なんと8割以上の方が一番課題感が強いのは、「文章化」すなわち”即座に英文を作ることができない”というものです。

こちらの改善には基本は瞬間英作文、そして、それらのアウトプットとしての1分間スピーチ、オンライン英会話を行なっていくことが効果的です。

瞬間英作文の詳しいやり方については、下記の記事でまとめています。

このクライアントさんの場合下記のように毎日スピーチと英会話でアウトプットの量も最大化したことで、数字的にもご本人の感覚的にも飛躍的に成長を遂げられました。

発音トレーニング(音声化)

続いては、発音トレーニング。

発音(音声化)に関しては、自分の発音が綺麗になることでクライアントさんが英語学習をより好きになってくださる、ということに加え、自分が発音できる=聞き取れる=リスニング力の向上にもすごく役立ちます。

第二言語習得論で述べられている通り、自分が発音できない音は聞こえない音なので、英会話コースのクライアントさんには毎日発音トレーニングにも取り組んでいただきます。

やり方としては僕がまとめた母音・子音の資料と動画を使ってインプット、

そして上記画像にある『発音博士』というアプリを使ってそれぞれの音を実践、採点、練習していくというものです。

発音は一朝一夕には変わりませんが、それでも毎日繰り返していくことで点数が上がり、伝わる音が増えていきます。

単語(知識)

最後は単語です。

単語は全ての基礎になるものですが、”ただ覚えただけ”では英語を運用できるレベルにはなりません。

そのためこちらのクライアントさんには、下記の順番で学習を実施していただきました。

  1. 『金のフレーズ』単語を、英語→日本語の順で実施
  2. 『金のフレーズ』単語を、日本語→英語の順で実施
  3. 『金のフレーズ』フレーズを、英語→日本語の順で実施
  4. 『金のフレーズ』フレーズを、日本語→英語の順で実施

こうすることで、受容知識(インプット)だけでなく、産出知識(アウトプット)として活用できるレベルになります。

また、これらを即座に意味が出せる状態にする必要があるため、毎週の面談時のテストでは点数に加えてスピード感も強く意識していただくように働きかけました。

単語の学習と上記それぞれの技能を鍛える学習を正しい教材、正しいトレーニング方法で並行し継続することで、確実な成果につながっていきます。

まとめ

今回は、英会話の学習でスピーキング力が飛躍的に伸び、かつTOEICの点数まで上がったクライアントさんの事例をご紹介しました。

今回のように適切なやり方で並行すれば、英会話力、そしてTOEICの点数を同時にあげていくことは可能です。

今回ご紹介したトレーニング方法や教材は他の方でも伸びた実績のあるものなので、今現在英語を話すことに苦労されている方も、ぜひ実践されてみてください。

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Yさん、改めて本当にありがとうございました!!

さらなるTOEIC点数アップと、英語を話せる未来に向かって引き続きともに頑張りましょう!🔥💪