今回は、『【聞き流しは無駄じゃない】隙間時間に「超」効果的な英語リスニング教材3選』と題して、
聞き流しにおすすめの教材、効果、そしてスキマ時間の活用方法までを併せてご紹介していきます。
英語コーチをしていると、生徒さんから以下のような質問をよくいただきます。
英語の聞き流しって意味あるんですか?
スキマ時間に英語を聞き流しているんですが、あまり効果を感じなくて…
スキマ時間におすすめのリスニング教材って何かありますか?
実は僕も8年前英語学習を始めたころ、同じような疑問を抱えていました。
当時は答えがわからなかったものの、スキマ時間にリスニング(聞き流し)をすることで一定の効果が得られ、英語リスニングの基礎は確実に作れたと感じています。
今回はそんな自分の経験を基にしながら、上記のような疑問にお答えしていきます。
聞き流しは負荷少なく英語学習に取り入れることができるので、初心者の方には特におすすめ。
それでは、いってみましょう!
目次
【英語リスニング】聞き流しは無駄ではない
まずはじめに、英語の聞き流しに効果があるのか・意味があるのかについてお伝えしていきます。
(教材だけ知りたいという方は、次の章に進んでください)
結論から言うと、聞き流しは無駄ではなく「意味」があります。
そう思う理由は、下記2つのポイントからです。
①0→1のリスニング力構築に役立つ
②自己肯定感を高められる
0→1のリスニング力構築に役立つ
聞き流しが無駄ではない1つめの理由は、0→1のリスニング力構築に役立つからです。
ここでいう「0」のリスニング力とは、英語学習を始めたばかり・義務教育を終えたばかりの状態(TOEICでいうと約200-300点程度)のことを指します。
そして、「1」とは英語の基礎が少し身についた状態(TOEICでいうと約400-500点程度)です。
この0から1へのリスニング力を構築していく上で、聞き流しは絶大な効果を発揮します。
なぜなら0の状態だと、リスニング力を鍛える専門的な方法であるシャドーイングやオーバーラッピングを適切に行うことができないレベルだからです。
一方で聞き流しであれば英語を聞いていくだけなので難しいことはあまりなく、簡単に継続学習をしやすいです。
聞き流しをしながら学習が一定期間続いて量が増えていくと、英語の音の大まかな抑揚、リズム、流れのようなものが少しずつ耳にインプットできていきます。
この小さなステップを踏むことで、シャドーイングやオーバーラッピングなどの専門的なリスニング学習への架け橋になるということですね。
聞き流しである程度英語の音に慣れてきたら、シャドーイングや多聴など、より専門的なトレーニングを実施していきましょう。
自己肯定感を高められる
聞き流しが無駄ではない2つめの理由は、自己肯定感を高められるからです。
先ほど聞き流しを活用することでリスニングで0→1の状態を作っていけるというお話をしましたが、
加えて聞き流しには「学習をしている感」というものを作り出す効果があります。
英語学習初期は、この「学習をしている感」はとても大事です。
なぜなら学習開始初期は自分の学習成果を他人と比べてしまったり、全然英語が楽しくなくて辞めてしまう可能性がとても高いからです。
そんな中聞き流しで「学習をしている感」を味わうことができれば、自己肯定感の向上につながり結果的に学習が継続しやすいです。
生徒さんでも、まずは聞き流しからはじめていただき、そこで英語の音に慣れてきてから学習方法を発展させるというふうにやっていただいた人の方が、
学習の成功確率は間違いなく高い傾向にあります。
聞き流しに適切な英語リスニング教材3選
ここからは、聞き流しに適切なリスニング教材を3つ厳選してご紹介していきます。
なお、レベル感としてはTOEIC200-400点前後の方を想定しているので「簡単すぎる!」という方は、より実践的なリスニングのトレーニング方法に飛んでみてください👇
①TOEIC 公式問題集
聞き流しに適切な英語リスニング教材の1つめは、『TOEIC公式問題集』です。
「おいおい、TOEICなんてスキマ時間に聴きたくないよ…」と思われた方、ちょっと待ってください。
理由としては、以下の3つの点からです。
- 音源のスピードがWPM150程度である
- 語彙・表現が平易なものが多い
- 音がクリアに発話されている
音源のスピードがWPM150程度である
WPMとは、Words Per Minuteの略で、「1分間に話される単語の数」のことを指します。
そして、このWPMという数値が高いと音のスピードがどんどん速くなっていきます。
TOEICの音源はWPM150程度と一定で、このスピードはネイティブスピーカーが対大勢にゆっくりと話しかける時のスピードと言われ、
リスニング初心者がまず聞こえるようになっておきたい基礎のスピードという位置づけになります。
つまり、このスピードの英語の抑揚・リズムなどが聞き流しでインプットできると、今後のリスニングのための土台づくりに非常に役立つということになります。
語彙・表現が平易なものが多い
TOEICの音源内容は語彙・表現が比較的平易なものが多く、海外ドラマや映画などの速く難しい素材を使うよりも聞き流しの効果が見込めます。
もちろん聞き流しで単語や表現を暗記していくことは難しいですが、
単語・表現がわかりやすいと聞き取りやすいですし、
聞き流しでも一部インプットができるので効率的に学習を進めていけます。
音がクリアに発話されている
これがTOEIC音源を聞き流しに使うことの、一番の利点です。
TOEICは資格試験でeducational(教育目的)なので音がかなりクリアで、聞き取りやすいものが多いです。
聞き流しをしている時は「どれだけ聞きやすいか」が鍵になってくるので、TOEIC音源は聞き流しにはとても適しています。
②Hapa英会話
聞き流しに適切なリスニング教材の2つめは、『Hapa英会話』です。
『Hapa英会話』はPodcastというプラットフォームで配信されている、インターネットラジオ番組。
無料で世界中のインターネットラジオ番組を聞くことができるアプリ。
Podcastにはいくつか英語系の番組があるのですが、初心者向けに最適な素材は『Hapa英会話』です。
『Hapa英会話』のおすすめポイントは、日本語での解説が入っている、語彙・表現の説明が丁寧という点です。
日本語での解説が入っている
『Hapa英会話』はネイティブスピーカーの会話を取り扱う番組ですが、パーソナリティーのJunさん(日本語、英語どちらもネイティブ)が英語部分を日本語で丁寧に解説してくださります。
解説があるおかげで、聞き流しであるあるのわけわからないまま終わったという状態を避けることができます。
日本語の解説があるおかげで、「話を楽しみながら」聞き流しをしていくことができるのが特徴です。
語彙・表現の解説が丁寧
『Hapa英会話』が聞き流しにおすすめな理由の2つめは語彙・表現の解説が丁寧だからです。
上記の話とも関連しますが、『Hapa英会話』では会話内で使われている単語や表現の解説を日本語で、かつ丁寧に行ってくださります。
👇は1つの例ですが、かなり丁寧に解説されていますよね。
③Engvid
聞き流しに適切なリスニング教材の3つめは、Youtubeチャンネル、『Engvid』です。
『Engvid』とはカナダの語学学校が運営しているYoutubeチャンネルで、計約1700本の英語学習に役立つ動画を要しているチャンネルです。
それぞれの動画は約10-20分でどれも高品質のものが多く、Engvidを流しているとまるで留学をしているかのように感じることができます。
数あるYoutubeチャンネルの中で『Engvid』を聞き流し用におすすめする理由は、「レベル別にチャンネルが分けられている」からです。
レベル別にチャンネルが分けられている
Engvidには約7人の先生が在籍しており、それぞれの先生がYoutubeチャンネルを独立して持たれています。
そして、先生たちの話すスピードや動画の難易度に応じてレベルが分けられているので、自分の今のレベルに適したものを選択することができます。
下記、英語のレベルごとに個人的におすすめの先生を選んでみました。
【リスニング聞き流し教材】まとめ
聞き流しは「英語の抑揚・リズム・癖」などを何度もインプットすることによるリスニング力の土台作り、
そして英語学習のモチベーションを高めてくれる自己肯定感の獲得のために適しているトレーニングです。
教材としては下記3つがおすすめですので、気になったものを学習に取り入れてみてください。
- TOEIC公式問題集
- Hapa英会話
- Engvid
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それでは、次回の記事でお会いしましょう!