英語学習がつらいです…
英語コーチとして日々生徒さんと接していると、このようなお声を聞くことが本当に多いです。
今では英語ヲタクと名乗るくらい英語が大好きな私ですが、実は英語学習を本格的に開始してからの数年間は、英語学習に向き合うメンタルが折れかけてしまうことが何度もありました。
しかし、英語学習に向き合うマインドセットを整え、それを維持し続けることで今では英語学習が大好きになり、成果としてもTOEIC990点満点や英検1級、 全国通訳案内士などを取得することができました。
それは英語学習に対しての「マインドセットを整えることができたから」だと、心底思っています。
そこで今回の記事では自分自身の経験や生徒さんのお話を基に、英語学習に向き合う際に必ず整えるべきマインドセットとその整え方をお伝えしていきます。
この記事を読むことで、今英語学習が少しでもつらい方の気持ちが楽に、そして英語学習に楽しみながら向き合えるマインドセットが手に入るはずです。
それでは、いってみましょう!
目次
人と比べるマインドセット
さてここまで結論を先延ばしにしてしまいましたが、英語学習がつらいときに整えるべきマインドセットとは、人と比べるマインドセットです。
英語や英語学習において「人と比べるマインドセット」というのは、
- あの人は自分より
TOEICの点数が高い - あの人は自分より
発音が綺麗だ - あの人は自分より
単語を多く知っている - あの人は自分より
リスニングができる - あの人は自分より
流暢に話せる - あの人は自分より
学習時間が多い - あの人は自分より
TOEICの点数が低い - あの人は自分より
発音が綺麗ではない - あの人は自分より
単語を知らない - あの人は自分より
リスニングができない - あの人は自分より
流暢に話せない - あの人は自分より
学習時間が少ない
など、自分の英語や英語学習が人より優れている、劣っていると考えることを指します。
英語コーチとしてだけでなく、前職や自分の英語学習を通じて8年間以上英語の業界や界隈にいて感じることですが、「人と比べるマインドセット」によって悩んでいる方の多さは異常です。
個人的な感覚としては、10人に9人くらいはこのようなネガティブなマインドセットを持ってしまっているのではないかなと思っています。
私自身も例外ではなく、英語学習を開始して数年は強烈な劣等感を抱いていました。
今私が持っている資格や英語力を見て客観的に「eichanさんすごい…」と思ってくださる方が少なからずいらっしゃるかもしれませんが、私が8年前に英語学習を開始した時のTOEICの点数は345点。
大学で英語が全く話せずみんなに笑われた恥ずかしく悔しい経験があったので、当時は「人と比べて」自分はなんてできないやつなんだ…という気持ちでした。
また、英語に没頭する前は美術をやっていたのですが、美大では毎週のように自分の作った作品に優劣をつけられます。日々人と比べられる生活に、私のメンタルはかなり極限状態でした。
英語学習開始に伴ってTwitterを始めてみるとTOEIC祭りで流れる高すぎる点数たち、とんでもなく努力している人たちを見て自分のできなさにショックを受け、
国際交流会に参加してみてもみんな陽キャな感じでしゃべりまくってる姿を見て、自分には英語を話す才能がないのかと打ちひしがれる日々。
こんな風に人と比べていたので、英語学習開始から1年間程度は何度も学習をやめたくなっていました。
ただ、このマインドセットを持ち続けるとただただ辛いだけと感じたので、色々と試行錯誤して、今ではだいぶ人と比べる気持ちは薄れてきています。
みなさんも大小はあるものの、英語学習において「人と比べるマインドセット」を持ってしまってつらかった経験はあるのではないでしょうか?
次の章では、生徒さんにもいつもお伝えしている私が実践しているマインドセットの整え方をご紹介していきます。
人と比べるマインドセットの整え方
「人と比べるマインドセット」の整え方は、大きく分けて3つあります。
① 人と比べることには
終わりがないと理解する
② 競争をうまくコントロールする
③ 仕組みで人と比べる
タイミングを減らす
① 人と比べることには
終わりがないと理解する
英語学習がつらくなる「人と比べるマインドセット」の整え方の1つめは、人と比べることには終わりがないということを理解することです。
「比べないようにする」のは、無理。
努力に努力を重ねどれだけ自分の英語力が上がっても、常に上がいて、ひどい時はそういう人たちがマウントをとってくることもあります。
つまり、自分自身の考え方を変えていかないと、いつまでもこの「自分は下である」というネガティブな感情に引きずられることになります。
なので、まずは人と比べることには終わりがないんだと冷静に理解・認識する必要があります。
これを頭で理解できていると、人と比べていることに気づいた時に「あ〜、また人と比べてる〜。やめようやめよう!」と、頭を切り替える癖がついていきます。
② 競争をうまくコントロールする
英語学習がつらくなる「人と比べるマインドセット」の整え方の2つめは、競争をうまくコントロールすることです。
人と比べるマインドセットは、人との競争から生まれるもの。
これをうまくコントロールできるようになると、逆に「人と比べる」ことを自分自身にとってプラスに作用させることもできます。
うまくコントロールするというのは、自分の気分が良い時だけ競争に参加し、そうでないときは一切参加しないということです。
具体的には、例えば自分が英語学習を長時間続けることができたとき、TOEICや他の試験で良い成績が取れた時”だけ”は、Twitterの英語垢を見たり、英語を勉強している人の輪の中に入ったり。
逆に、自分が英語学習の時間をとれていないとき、TOEICや試験の成績が悪いとき、そもそも気分が悪いときはTwitterなどは見ない、英語の人の輪に入らない。
自分が苦しいときに競争に参加する(自分から参加しにいってしまう)と、劣等感につぐ劣等感が襲ってくるので、自分の都合の良い時だけ競争に参加するようにすることが大切です。
③ 仕組みで人と比べる
タイミングを減らす
英語学習がつらくなる「人と比べるマインドセット」の整え方の3つめは、仕組みで人と比べるタイミングを減らすことです。
これは先ほどの「競争をうまくコントロールする」に派生した内容ですが、感情に頼らず、物理的に人と比べるタイミングを減らすという仕組みを作ることで心を整えます。
私たちがどんな時に人と比べるのかを考えると、誰かの成果を目にしたり、誰かの学習報告を聞いたりしたタイミングで起こることが多いですよね。
例えば、Twitter を見ていると「2ヶ月でTOEIC860点達成!」などの成果発表や、「今日も英語6時間頑張った。」などの学習報告がとめどなく流れています。
そうすると、「自分は1年頑張ってるのに、まだ700点…」や「今日は1時間しかできなかった…」など、意識せずとも生活・仕事・環境の違う「誰か」と自分自身を比較してしまいます。
これを続けていると、永遠と人と比べ続けてしまうので、できる限り排除。
Twitter などのSNSを見る時間を制限するのも良いですし、競争が起こりそうなところに行かないというのも効果的です。
私も美術を勉強していた時、人と比べる癖がものすごく強かったです。
理由は、みんなが作業するアトリエにいることが多く、周りの人の作品を目にして自分の作品と比べる環境にいたから。
理由が分かってからは、アトリエには行かず、自分の家で作業するという仕組みを作ったことで気持ちがだいぶ楽になりました。
まとめ
今回は英語学習をつらくするマインドセットの正体、そして整え方をご紹介しました。
私自身も英語学習を8年間継続し、今となってはある程度の成果を出すことができましたが、未だに人と比べるマインドが完全になくなったわけではありません。
ただ、自分の中で試行錯誤を繰り返していくうちに少しずつ英語学習に向き合う気持ちが楽になっていったので、ぜひみなさんも今回の記事でご紹介した方法を試してみてください。
また、今後必ずまた「人と比べる瞬間」が出てくると思うので、ネガティブになってきたな… と感じたら、またこの記事を読んでいただけたら嬉しいです。
英語学習は長期戦。
気持ちを整えて、取り組んでいきましょう。
モチベーションを高める記事については、下記の記事にまとめていますのでご覧ください😊
記事を読んでくださって、ありがとうございました!