英語学習が継続できません…今まで何度も挫折してきました…
英語コーチとして生徒さんとお話していると、英語学習のやる気をどうやって出すのか、どのようにそれを継続するのかについて相談されることはとても多いです。
私自身、今となっては英語学習を8年間継続できていますが、決して「一度も大きな問題なく、完璧に継続してきました」とは言えず、むしろ何度もやめたくなるような経験をしてなんとか泥臭く続けてきた、という感覚の方が強いです。
ただ今では、学習時間が1日30分しかとれなかった生徒さんや過去に1ヶ月しか学習が続かなかったという生徒さんでも、自分自身の経験を活かし英語コーチングを行うことで、
どんなにお忙しい生徒さんでも1日最低1時間半以上の学習時間を6ヶ月以上継続させる学習スタイルを確立することができるようになりました。
そこで今回は、英語コーチングの流れの中で英語コーチの役割として私が最も重要と考える「学習実践・継続」の部分にフォーカスを当て、継続的な英語学習を可能にする7つの行動をお伝えしていきます。
ここまでの「目標設定」「課題発見・分解」「教材・トレーニング方法の選定」という3つのステップをしっかり踏んでいれば、準備は万端です。
この記事を読み終える頃には英語学習を実践・継続していくための方法がわかり、
生徒さんと同じように最低でも1日1時間半以上、6ヶ月以上は毎日英語学習ができるようになるはずです。
それでは、いってみましょう!
目次
継続的な英語学習を
可能にする7つの行動
さて、それでは早速継続的な英語学習を可能にする7つの行動をお伝えしていきます。
これら7つの行動を実践していくことで、多くの人が抱える「英語学習を続けられない…」という悩みが消え、英語力が着実に伸びていくという体験をできるようになります。
実際に私がコーチングさせていただいている生徒さんは、7つの行動を実践していただいたことで、学習が全く続かない状態から最低でも1日1.5時間の学習を6ヶ月以上は継続されています。
それでは、一つ一つ説明していきます。
LINEで毎回学習報告をする
継続的な英語学習を可能にする7つの行動の1つ目は、LINEで毎回学習報告をすることです。
これは絶対にLINEである必要はないですが、LINEなどのコミュニケーションツールを使って自分がこれから学習すること、学習を中断すること、学習が終了することなどを逐一報告するというアクションです。
英語コーチがついている場合はコーチに対してですし、そうでない場合は友人や家族に協力してもらって毎回メッセージを送らせてもらいましょう。
学習を報告することで「他人との約束は破れない心理」や「一貫性の原理」が働き、英語学習を実践しやすくなります。
【他人との約束は破れない心理】
自分との約束は簡単に破ってしまうが、人との約束だと絶対に守りたくなる心理
【一貫性の原理】
自分の行動を宣言すると、その約束を守ろうとする原理
例えば、Twitterなどで今日の学習予定などをつぶやかれる方は多いかと思いますが、自分一人でやっている場合と、人に報告している場合を比べると後者の方が学習を実践できている確率は高いのではないでしょうか。
これはまさに「他人との約束は破れない心理」や「一貫性の原理」が働いている例で、これをTwitterだけでなくLINEなどのコミュニケーションツールでも使ってしまおうという作戦です。
実際生徒さんにも必ず毎日行っていただくことがこのLINEでの学習報告で、
「先生と約束したから」、「報告したのにやらないと何かむずがゆいから」、「報告することがトリガーになって学習を始められる」というお声をいただくことは多いです。
事実ベースでも、LINEでの学習報告をしていただいている方はしていない方と比べて1.5倍程度学習時間が多いというデータもあります。
下記は、生徒さんから実際に毎日いただいている学習報告の一部です。
1日の学習内容を明確に決める
継続的な英語学習を可能にする行動の2つ目は、1日の学習内容を明確に決めることです。
英語学習は実は「始める前に」、実践できるかどうかが決まっています。
そして実践できるかできないかを大きくわけるものが、その日にやるべき学習内容が決まっているか決まっていないかということです。
1日にやることが明確だと迷うことなく学習することができますし、1週間単位などで見ていくと1日学習ができないと後に持ち越すことになるので、「やるしかないか…!」という気分になってきます。
例えば生徒さんの例でも、1週間単位でやるべきこと、毎日やるべきことを必ず分解してお伝えるようにしています。こうすることで、時間と労力を無駄にする「迷い」がなくなり、モチベーションも維持しやすくなります。
下記生徒さんにお伝えしている1週間あたりの学習プラン、1日あたりの学習範囲の例です。
英語コーチングではなく独学でも、このように分解していくことで学習実践・継続は格段にしやすくなります。
(*LINEで1日あたりの範囲を決めている例)
1日あたりの英語学習の時間捻出を増やす方法については、他の記事でまとめています。
学習の実績を記録する
継続的な英語学習を可能にする行動の3つ目は、学習の実績を記録することです。
学習の実績を記録することで学習時間が可視化・グラフ化され、一目で自分の頑張りが見えるようになるのでモチベーションが維持しやすいです。
例えばみなさんがダイエットをしているとして、毎日鏡だけを見て成長を感じられるでしょうか?
一方で、毎日体重計に乗ったり、毎日サイズを測って、少しずつ数字が下がっていくのを見ると嬉しくなり、また運動や食事制限を頑張れますよね。
英語でも全く同じで、感覚だけでなく数字をうまく使うことが大事です。
こちらは、生徒さんの学習実績の一例ですが、『Studyplus』というアプリを使って学習実績を記録いただいています。操作が簡単で、かつ利用が無料なのでとてもおすすめです。
学習の不安をすぐに解消する
継続的な英語学習を可能にする行動の4つ目は、学習の不安をすぐに解消することです。
学習に対する不安を取り除き納得感を持って学習することで、学習の質が高まります。
みなさんも経験があると思うのですが、中学や高校時代に自分の嫌いな科目の授業を受けている時、ものすごく授業が長く感じませんでしたか?
これは学習がわからないという不安があり、なぜその学習をするのかという納得感が低いので、授業の質が低かったということになります。
逆に面白い!楽しい!と思っている科目の時間は一瞬で過ぎ去ったと思うのですが、英語学習でもこのように自分にとって心地よい状態、つまり不安がない状態を作り出していくことが継続の鍵になります。
第二言語習得論の分野で「情意フィルター仮説」という考え方があります。
これは英語学習者が学習に対する不安や納得感を持っていないネガティブな状態だと、1つの学習に対しての学習の質が下がってしまうという考え方です。
簡単にいうと、「英語学習つまらないなぁ…、嫌だなぁ…」と思っていると、同じ学習時間を取れたとしても覚えや定着率が悪く英語学習の成果が出にくいということになります。
上記の図の中で「インプット」と書いてある部分は自分が取り入れた情報のことで、それを「インテイク」まで深めていくことで情報が定着した状態になります。
ただし、真ん中にある壁(情意フィルター)が、学習に対する不安や納得感のなさによって厚くなっていってしまいます。
そのようにネガティブな状態だと学習時間を十分とっていたとしても、インプットをインテイクにする時間が多くかかってしまう、つまり学習をやってもやっても中々定着しないという状態に陥ってしまいます。
逆に学習への不安が少なく、納得感を持って学習を続けられているとフィルターの部分が薄くなり、学習の質が圧倒的に高まります。
英語学習の優先度を上げる
継続的な英語学習を可能にする行動の5つ目は、英語学習の優先度を上げることです。
英語学習で成果を出していくためには、自分の経験則的に最低でも約1,000時間の学習が必要です。
これは1日3時間の学習をしたとしても、1年程度はかかる計算になります。
つまり、1日30分程度でゆっくりと学習を続けていると5-6年かかってしまうので、どれだけ意志力が強い方であっても途中でやめてしまうはずです。
だからこそ英語学習の優先度を上げて、1日2-3時間、仮にできなかったとしても休日に4-5時間確保するというように、1週間単位で学習時間を補填していく必要があります。
優先度を上げるのは簡単ではないですが、定期的に資格試験を設定する、または英語コーチングやスクールなどに自己投資だと思ってお金を払うというのも効果的です。
報酬・ペナルティ制度を設定する
継続的な英語学習を可能にする行動の6つ目は、報酬・ペナルティ制度を設定することです。
ここでいう報酬とは、学習ができたらご褒美、逆にペナルティとは、目標にしていた学習ができなかった場合に自分に罰を与えるということを意味しています。
例えば、金曜日の夜、仕事帰りについついコンビニでスイーツを買ってしまったり、忙しかった日にいつもより豪華なランチを買ってみたり、というのはご褒美(報酬)ですね。
一方で、試合に負けたらランニング、1週間スイーツ禁止などは罰(ペナルティ)になります。
この制度を学習にも取り入れることで、自分の意志とは関係なく学習を継続する仕組みが作れますし、ご褒美やペナルティを設定することで、ゲーム性が増して学習が少し楽しくなっていきます。
例えば、私は生徒さんと一緒に下記のようなご褒美・ペナルティ制度をよく設定します。
特にペナルティに関しては、皆さん本気で嫌なのか、単純に1週間学習をする時よりも学習の成功率が圧倒的に高いです(笑)
報酬例:
・1週間やり切れたら、お酒飲みながら食べ放題
・テストに合格できたら、好きなコンビニスイーツを食べる
・短期間で目標が達成できたら、1日好きなことだけをする(英語学習は最低限)
ペナルティ例:
・1日の学習時間が3時間に満たなかったら、話題のラブソングを全力で歌う
・テスト不合格だったら、一発ギャグ
・一緒に決めた目標を守れなかったら、ガチで踊っている動画を送る
テストのプレッシャーを活用する
継続的な英語学習を可能にする行動の7つ目は、テストのプレッシャーを活用することです。
みなさんは、学生の頃テスト前に一夜漬けで勉強されたという経験はありますでしょうか?
私はそれが何度もあるので、「テスト」と聞くと少し緊張してしまいます。
おそらく私たちはテストというものに慣れているので、1週間後にテストがあるよと言われたら、嫌でも意識して「勉強しないとな…」という気分になってくると思います。
独学の英語学習でも、これを利用していきます。
具体的には1週間の学習の後にテストをするということを決めておき、毎回そのテストの結果を記録していきます。
英語コーチングの現場では毎週生徒さんと面談があるので、面談のはじめにまずテストを行い1週間の学習の成果をチェックします。
生徒さんからもこのテストがあるから頑張れる、なんとかしなきゃと思えると言っていただけることが多いので、独学の学習でも確実に効果的です。
下記の図のように数字として記録して管理するのが、おすすめです。
まとめ
今回は、英語コーチングの流れの中で肝である「継続的な英語学習を可能にする7つ行動」をご紹介しました。
これら7つの行動を実践することで、実際に8割以上の生徒さんが毎日1.5時間以上の学習を最低でも半年間は継続することができています。
私自身、8年間の英語学習の中で独学でも上記のようなことを意識したことで学習が継続でき、TOEIC満点や英検1級を取得しました。
今回の学習実践・継続はこれまでのコーチングの流れを踏んでいると間違いなく効果が最大化するので、まだ読んでいないという方はぜひ一度お読みください。
次回は、学習を実践・継続していく中でさらに学習の質を高めていくにはどうすればいいのか、逆に学習はできているけど成果が出ていない場合にどうやって失敗を乗り越えるのかということにフォーカスして、「学習の振り返り」について見ていきます。
英語コーチングに関してのご質問や気になることなどがあればコメントやTwitter(@eichan_ruh)、ブログの「お問い合わせ」からご連絡いただけたらと思います。
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それでは、今回も最後まで記事を読んでくださりありがとうございました!