どうもです!eichanです!
今回は、『【知ってたら便利な英語文法3選】eichanの文法中級講座』と題して、中級レベルの文法をご紹介していきます。
英語文法の中級レベルとはTOEIC約400-500点の方を想定しています。
ただ、上級者の方にとっても意外と抜けてしまっている所を押さえたので、少しでも文法に不安があるという方もぜひ読んでみてください。
今回の記事では、英語を活用していく上で知っていると便利な3つの文法、
前置詞&接続詞、不定詞&動名詞、比較について解説していきます。
それでは、いってみましょう!
目次
はじめに 何のために「文法」を学習するのか
まず始めに一番大切なこと、何のために英語の文法を学習するのかということを自分の経験をもとにお伝えしていきたいと思います。
文法は、英語の
「ルールブック」である
結論から言ってしまうと、英語の文法が大切な理由は文法は英語でコミュニケーションを取る上でのルールブックだからです。
みなさんの中で、スポーツ、将棋・囲碁・トランプなどのゲームがお好きな方はいらっしゃいますでしょうか?
こういったゲームが面白い理由は、ルールが決まっていて、勝ち負けがはっきりしているからですよね。
例えば、野球で3振をしてもアウトにならない、バスケにトラベリングがない、将棋ならそれぞれのコマがどんな風に動いてもいい、トランプのババ抜きをしていたなら、相手の手札を見てもいい・・・(カオスですね w)
こういった破綻したルールでゲームをしたら、面白いと感じるでしょうか?
そして、そもそもそんなゲームは成り立つのでしょうか?
この考え方を英語にも当てはめてみます。
すると、単語の選び方がちぐはぐ、文章を作ってもそれがぐちゃぐちゃ。
そういった状態(=ルールを破った状態)で英語を使って、コミュニケーションをとる相手は、あなたと話したい、コミュニケーションを取りたいと思ってくれるでしょうか?
もちろん言わんとしていることを汲み取ってくれる方もいると思いますが、多くの場合適当に流されてしまったり、無視されてしまうような場面が多いはずです。
つまり、文法を正しく理解して使いこなせるようになることは、英語でコミュニケーションを取る上でとても大切なことと考えることができます。
文法を理解すると、
英語4技能全てが磨かれる
そして、もう一つ文法を学ぶことには大切な意義があります。
それは、英語文法の学習は英語技能全てに効果的であるということです。
先ほどお伝えした通り文法はルールブックなので、英語の4技能(スピーキング、ライティング、リスニング、リーディング)全てに適用されるものです。
つまり文法を学んでいくと4技能全ての力が伸びることにも繋がるので、学習の効率が非常に高いです。
英語の
「前置詞&接続詞」とは?
英語文法の重要性や文法を学ぶことの意義をお伝えしたところで、ここからは早速中級レベルの英文法講座を始めていきます。
今回も覚えて使いやすいよう3つに限定しているので、しっかり定着させていきましょう!
まずは、前置詞&接続詞からスタートです。
「前置詞」「接続詞」はそれぞれ別の品詞(グループ)ですが、前置詞を使うのか、接続詞を使うのかはしばしば迷うポイントなのでセットで紹介させていただきます。
上記に掲載した前置詞&接続詞の単語は、日常的に特によく使うものを選出しています。
そして、大事なポイントは意味ではなく使い方(用法)になります。
それぞれ明確な使い方の違いがあり、これを理解できていると英語を使うことがすごく楽になっていきます。
前置詞と接続詞の決定的な違いは、前置詞の後ろには句、接続詞の後ろには節が続くということです。
「句」とは、名詞のかたまりのことを指します。
例えば、a manやthe beautiful girl。これらを分解すると、aが冠詞、manが名詞なので、一つの名詞のかたまりになっています。
またthe beautiful girlもtheが冠詞、beautifulが形容詞、girlが名詞なので名詞のかたまりになっています。
前置詞の後ろには、必ずこういった名詞のかたまり(=句)が来るようになっています。
試しに、先ほどご紹介した一部の前置詞を使って文を書いてみます。
- at the large station「大きな駅で」
- in the park「公園で」
- for his birthday
「彼の誕生日のため」
どの前置詞の後ろも名詞のかたまりが、きていますよね。
つまりここに句ではなく文(SVのかたまり)がきてしまうと、文法的に誤り=文がおかしくなるということになります。
一方で、SVの文を続ける品詞が接続詞になります。
そして、SVの文のことを英語文法用語で「節」と呼びます。
前置詞と異なり、接続詞の場合は後ろに下記のような形が続きます。
- so it is very nice
「なので、とても良い」 - when I was a child「子供の頃」
- because they are busy 「彼らは忙しいので」
見てわかる通り、接続詞の後ろには文(SV)が続いていますよね。
先ほども書きましたが、この前置詞と接続詞のルールを知っていれば会話やリスニングの際にとてつもないヒントになります。
英語の
「不定詞」&「動名詞」とは?
続いては、不定詞&動名詞になります。
これらも、よく並列される2つの品詞なのでまとめてご紹介していきます。
まずは不定詞と動名詞、それぞれの違いを下で見ていきましょう。
表を見ていただくとわかる通り、大きくわけるとto不定詞には3つの用法があり、動名詞には1つの用法があります。
基本的に不定詞と動名詞の共通項は「名詞的用法」、すなわち「〜すること」という意味の部分になります。
to不定詞の形容詞的用法と副詞的用法については後ほど解説するので、まずは動名詞とセットで覚えたい「名詞的用法」について見ていきます。
不定詞の名詞的用法、そして動名詞とは、ざっくりいうと「動詞が名詞になること」を指します。
形としては、to+動詞の原型がto不定詞、動詞+ingが動名詞になります👇
- “To study” English is fun.
- “Studying” English is fun.
これら2つはほとんど同じ意味として用いられますが、細かいニュアンスの違いがあり、諸説あります。
個人的には、下記2点が経験上有力な違いだなと思っています。
①to不定詞はingと比較して、少しフォーマルな印象がある
②toは未来のこと、ingは現在のことを示唆している
1つめのニュアンスの違いとしては、to 不定詞の方がよりフォーマルな印象を与えるという点です。
特に英文メールや公式の文書ではto 不定詞、そしてカジュアルなチャットや口語ではingが使われやすい傾向にあります。
そして、2つめのニュアンスの違いはto不定詞は未来のこと、ingは現在のことを示唆しているという点です。
下記2つの例文を見てみてください。
My dream is to become a teacher.
My dream is becoming a teacher.
これらは意味はほとんど同じですが、to becomeの方はより未来志向(遠い将来、先生になりたいと思っている)、
becomingの方は現在志向(近い将来、先生になりたいと思っている)という違いがあります。
ただ、この違いをほとんど気にされず使用しているネイティブの方も多いようなのであくまで参考程度にしてください😊
また、不定詞&動名詞には動詞の使い方によって意味が変わるものもあるので下記代表的な例を挙げていきます。
これらを見ていただくと分かる通り、to 不定詞が続いた場合と動名詞が続いた場合で意味が変わる場合があります。
細かい違いですが、意味合いは大きく変わっているのでしっかり覚えておきたいポイントです😊
最後は不定詞の残り2つの使い方、「形容詞的用法」「副詞的用法」についても説明していきます。
特筆すべきは”後ろ”から修飾するということで、普通の形容詞とは異なります。
■普通の形容詞
→a “beautiful” picture
「美しい絵画」
(”前から”名詞を修飾する)
■to不定詞の形容詞的用法
→something “to drink”
「飲むための何か」
(”後ろから”名詞を修飾する)
続いては「副詞的用法」です。
個人的には、不定詞の中では一番使うと思っている用法です。
「副詞的用法」は、〜するためのという意味を表す不定詞で「〜するために…する」というセットでよく使われます。
I went to the supermarket “to buy” some food.
「食べ物を”買うために”スーパーへ行った」
They practiced some songs “to perform” in front of the people.
「人前で披露するために、曲を練習した」
He studied a lot “to be prepared” for the test.
「テストに備えるために、たくさん勉強した」
英語の
「比較」とは?
今回の記事の最後は、比較について見ていきます。
比較はAとB、2つ以上のものを比較する文構造で、一般的には文の中の形容詞や副詞の形を変えて比べていきます。
例えば、下記のような文ですね。
He is smarter than me.「彼は、私より賢い」
この場合は、smart「賢い」という形容詞の形がsmarterに変化して、「彼は私より頭がいい」という文を成しています。
主に比較には3つの要素があり、それに応じて単語の形が変化していきます。
それぞれ原級(もとのままの形)、比較級、最上級というものがあり、これらを駆使して比較を文の中で表していきます。
それぞれのルールとしては、比較級は語尾にerをつける、最上級には-estをつけるというものがあります。
以下、比較級として機能している形容詞・副詞の例です。
上記の表を見ていただけたらわかるとおり、比較には規則的に語尾が変化する場合と、不規則に変化する場合の2つのパターンがあります。
規則的なものには-er, -estをつけるというルールで、不規則なものはmoreやmostを用います。
そして、不規則なものを使うのかどうか見分けるポイントは2つあります。
①頻繁に使われる語
goodやbad、manyやmuchなど、文の中で頻繁に使われるような単語は不規則に変化する傾向にあります。
それぞれbetter, worse, mostなどに変化していきます。
②3音節以上の語
beautiful, difficult, slowlyなどはそれぞれmoreやmostをつけていくのですが、これは3音節以上になっているからです。
音節とはひとまとめに発音される単位のことで、beautifulならbeau・ti・ful、difficultならdif・fi・cultという形で発音されるので3音節以上ということになります。
(基本は母音a.i.u.e.oで区切ります)
ただ、実際に比較を使用する場面では、「長めの単語」にはmoreやmostをつけると覚えておいていただければ大丈夫です。
これらのルールに則り、規則的なもの、不規則なものを見極めて使い分けていきます。
それでは「比較」について理解していただいた上で、英語を運用する上で実践的に使える表現等を見ていきましょう。
大きくわけて3つの比較の使い方を見ていきます。
❶比較級+than
これは、最もシンプルな比較の文章構造です。
先ほど例にあげたような、比較級の形容詞・副詞+thanを使います。
規則変化の場合と不規則変化の2パターンを見ていきましょう。
【規則変化】
My brother is taller than me.
「兄は私より背が高い」
【不規則変化】
This computer is more expensive than that one.
「このパソコンは、あれより値段が高い」
❷the+最上級
2つ目によく使う形は、the+最上級です。
これも規則変化と不規則変化2つのパターンで、例文を見ていきましょう。
【規則変化】
He is the coolest boy in the school.
「彼は学校で一番かっこいい」
【不規則変化】
This project is the most important one.
「このプロジェクトは最も重要だ」
最大級も、強調することが多い英語の世界では広く使われる形です。
❸A…as+原級+as B
3つ目は、原級を使った比較の形。
A…as+原級+as Bという形で、「AはBと同じくらい〜」という意味を表すことができるようになります。
例えば、下記のような形で使うことができます。
That girl is as hot as the celebrity.
「あの女の子は、芸能人と同じくらい可愛い」
ここでのhotは「可愛い、綺麗、セクシー」などの意味を表す単語です。
❹A… X times as +原級+as B
4つ目も先ほどと同様、原級を使った形です。
A… X times as +原級+as Bとすることで、「AはBの何倍の〜です」という意味になります。
He earns four times as much as I do.
「彼は私の4倍稼いでいる」
このようにfour timesは4倍で、twiceやone-thirdなどとすると2倍や3分の1という形になります。
❺比較級を強める/弱める語
5つ目は、比較級を強める/弱める方法についてです。
比較していることを強めるには、much, far、弱めるにはless等を用います。
I like this snack much better.
「こっちのお菓子の方が、全然好き」
This smartphone is less expensive than mine.
「この携帯、僕のより安いな」
❻最上級を強める語
6つ目は、最上級をさらに強くする言い方です。
こちらは❺と同様by farなど最上級を強める特定の単語を用います。
FRIENDS is by far the best drama I’ve ever seen.
「『FRIENDS』は、今まで観てきた中で一番素晴らしいドラマだ」
eichanおすすめの
基礎英文法書
ここでは、個人的に最もおすすめしている英文法書をご紹介します。
『ブレイクスルー総合英語』という教材で、中学高校レベルの文法を全て網羅した教材です。
私の記事では中学高校レベルの中から、優先順位が高いものからお伝えしていますが、人によって課題はばらつきがあります。
なので、自分に今必要な文法をピンポイントで学べるという点では文法書を使うことはもちろん効果的だと思っています。
『ブレイクスルー総合英語』は自分が触れてきた文法書の中では最も解説がわかりやすく、
初心者の気になるところを押さえてくれてるので「文法嫌いだな…」と思われている方には最適です。
逆に上級者になってくると、より高度な文法書でも良いかもしれません。
終わりに
ここまで記事を読んでくださって、ありがとうございます。
この記事の最後は、「英文法学習」において最も大事なことをお伝えして、この記事の締めにしたいなと思います。
「文法学習」において最も大切だと私が考えていることは、自分が使えるレベルまで文法を理解することです。
そして、そのレベルに達したかどうかは自分がその文法について人に説明できる状態なったかどうかで判断することができます。
人はただ情報をインプットしただけでは 90% 以上忘れてしまうと言われていますが、
アウトプット(=今回のケースでは、人に文法を説明すること)を通すと、80-90% 定着するということも言われています。
そして、インプットを定着させるためにもぜひ次は英語のアウトプットにチャレンジしてみましょう💪
それではこれからも、「一緒に」頑張っていきましょう!