みなさんどうもです!eichanです!
記事にご興味を持っていただき、ありがとうございます。
今回は、『【目指せ860点!】TOEIC上級者向けロードマップ』と題して、現状730点前後の方が、TOEICで860点以上を取得していくためのロードマップをご紹介します。
TOEICで700点を超えたけど、800が中々超えられない…
リスニング、なかなか点数が上がってこない…
リーディング早くなってきたと思うのに、まだ終わらない…
この記事は、こういった悩みを解決する内容になっています。
私は7年前にTOEIC345点を取得してから、色々と試行錯誤を重ね4ヶ月間で845点、15ヶ月間で955点まで伸ばすことができました。
この間、800点代後半を数回取得しています。
また英語講師/コーチとして、生徒さんのTOEICの点数を730→860点以上まで2ヶ月で平均130-150点以上は伸ばすことができています。
今回は、自分だけに当てはまる方法ではなく生徒さんを実際にサポートさせていただいている経験を混ぜ合わせて再現性高い方法を記事に詰め込みました。
記事を読み終わる頃には、860点以上を取得する上で必要な「学習時間」「トレーニング方法」「使用教材」全てがクリアになっているはずです!
それでは、いってみましょう!
目次
TOEIC860点取得のための戦略
まず一番初めは、TOEIC860点取得のための『戦略』を立てていきます。
「戦略」を決めずに闇雲に学習してしまうと迷ったり、非効率な学習になってしまったりするので、このフェーズはとても大事です。
そして、TOEICで目標点数を取得するための『戦略』とは、下記4つのことを一つ一つ決めていく作業のことを指します。
- 「いつまでに」
- 「どれだけの学習時間で」
- 「どんな内訳で」
- 「何を使って取得するか」
ひとつずつ、深掘っていきます!
「いつまでに」点数を取得するかを決める
まずTOEIC860点を取得するために一番大切なのは、「いつまでに」860点を取るのかを決めることです。
なぜなら、点数を取得する期日を明確に決めることで、「締め切り効果」という脳の作用が起こり、その締め切りまでに頑張ろうとする心理が働くからです。
【締め切り効果】
締め切りが明確に決まると、するべきタスクに集中できる心理効果
夏休みの終わりに宿題を提出するという締め切りがあるから、がんばらなきゃ!という気持ちになっていましたよね😊
ギリギリになることも多々ありましたが(笑)
このように「締め切り」があるのとないのとでは、学習の継続率・実行率が格段に違います。
今回のケースでは、わかりやすく1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月後に点数を取得することを締め切りとして、次の項ではそれぞれどのくらいの「学習時間」を確保していけばよいか見ていきます。
必要な「学習時間」を
算出する
それではいつまでに860点を取得するかが決まったところで、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月後に目標達成を目指す場合、それぞれ日々どのくらいの学習時間を確保していけばいいかを考えていきましょう。
前提として、TOEICで100点以上点数をあげるためには、最低でも「約150-200時間」くらいの学習時間が必要になってくるということをまず頭に入れておいてください。
それでは、現状750点前後の方が、目標達成をするために各1、3、6ヶ月でどのくらいの学習時間が日々必要か、考えていきます。
(成果は「学習時間」×「学習の質」で決まるので、あくまで参考値です💪)
🚩 1ヶ月で目標達成
1ヶ月で目標達成を目指すのであれば、かなりストイックに学習し『250時間』程度の学習時間が求められます。(750点スタートの場合)
前提でお伝えした100点あげるのに150-200時間かかるということに加え、800点は難易度もあがってくることから多めの学習時間で算出してみています。
250時間を1ヶ月で割っていくと、1日の学習時間は『約8.3時間』になります。
1ヶ月での目標達成:
1日『8.3時間』
これはだいぶハードではありますが、もし1ヶ月で点数アップを目指すのであればこのくらいの学習時間を日々確保して進めていく必要があると思います。
🚩 3ヶ月で目標達成
3ヶ月での目標達成であれば、先ほどよりは少しだけ緩やかに1日に必要な学習時間は『約2.7時間』になります。
250時間÷90日ということですね。
2.7時間であれば、多少は現実的な数字になってきたと思います。
3ヶ月での目標達成:
1日『2.7時間』
生徒さんも、3ヶ月コースでTOEICの目標達成を目指される方が圧倒的に多いです。
ちなみに、平日に比べて週末の方が学習時間を増やせる方は多いと思うので、週単位で考えて約21-22時間確保するという形でも問題はないです。
🚩 6ヶ月で目標達成
6ヶ月での目標達成であれば、かなり緩やかに250時間÷180日=1日約『1.3時間』という風になります。
1ヶ月での目標達成:
1日『1.3時間』
コツコツと1日1時間程度学習すれば、半年くらいで目標達成が見込めるということですね。
ただ、6ヶ月以上期間をかけてしまうと成長実感が抱きにくく、学習継続が難しくなってくるので6ヶ月以内に目標達成を目指すプランをおすすめします。
「いつまでに」、そしてどのくらいの「学習時間」を費やすか決まったら、次はリスニング・リーディングそれぞれ狙う点数の内訳を決めていきます。
「点数の内訳」を決める
締め切り、学習時間が決まったところでリスニング・リーディングそれぞれどのような内訳で860点以上を狙っていくかを決めていきます。
まず前提として、TOEICはリスニングパートの方が点数を取りやすいと言われています。
理由としては、リーディングパートは文法や語彙の難しさ、タイムプレッシャー、そして集中力の低下など色々と点数があがりにくい要因があるためです。
自分自身の経験、そして生徒さんの指導経験からもリスニングの方が点数を取りやすいことは間違いないと確信しています。
つまり、「リスニング>リーディング」という形で点数の内訳を考えていきます。
個人的に、860点以上を目指す上で理想的な点数の内訳例は下記の通りです。
リスニング :430-495点
リーディング:400-430点
もちろんこれだけではないですが、生徒さんを見ていてもこのレンジを狙うのが適切な戦略になると考えています💪
「効果的・適切な教材」を選定する
「いつまでに」目標達成するのか、どれだけ「学習時間」をとるのか、そして狙うべき「点数の内訳」が決まってきました。
ここからは、目標達成をするために「何をするのか」の部分にフォーカスをし、「効果的・適切な教材」を選ぶ方法をお伝えします。
学習の成果は「学習への投下時間」×「質」によって決まってくるのですが、適切な教材選びは「質」の部分に大きな影響を与えます。
教材を選ぶ基準はいくつかありますが、下記2点を守っていただければ失敗しにくいです😊
【教材を選ぶ基準】
❶今の自分の英語レベルで、書いてある内容が大まかに理解できる
❷AmazonやSNSなどで、一定の評価を受けている
次の項からは、上記2点を踏まえて860点を取得する上で最適な戦術、教材、使用方法を併せてお伝えしていきます!
TOEIC860点を取得するための戦術
それでは、TOEIC860点を取得するための「戦略」が決まったところで、ここからはどのようにそれを達成・実行していくのか『戦術(アクションプラン)』をお伝えしていきます。
下記「5つの力」をもとにお伝えしていきますので、「自分に足りていないところ」を中心に学習を進めていってください💪
- 総合力
- リスニング力
- リーディング力
- TOEIC力
- 実践力
【総合力】語彙量を1,500-2,000語増やす
TOEIC860点を取得するための一番はじめの戦術は、『語彙量を1,500-2,000語増やす』ことです。
TOEICで点数を伸ばしていくのにあたって、単語数(語彙量)は最も大切な要素で、リスニングにもリーディングにも、総合的に活きる力になります。
それでは、860点を取得するためにはどのくらいの語彙量を目指していけばよいのでしょうか?
860点を取得するためには、あくまで目安ですが7,500-8,500語以上の語彙量を持っている必要があります。
高校卒業時の日本人の平均の語彙量は2,600-3,100語といわれていて、現状750点前後の方の語彙量は推定6,000-7,500語前後なので、+1,500-2,000語程度は追加していくということです。
[日本人の英語の語彙量]
小学校卒業時:
出典:文部科学省【外国語編 英語編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説
約600-700語
中学校卒業時:
約2,200-2,500語
高校卒業時:
約2,600-3,100語
語彙量を増やす方法は主に2つで、単語帳を使った学習、そして他の教材で出会う単語をまとめるという方法があります。
【語彙量を増やす方法】
❶単語帳を使った学習
❷他の場面で出会う単語をまとめ
860点以上を目指す上では、❶の「単語帳を使った学習」をメインにしながら、❷の「他の場面で出会う単語」もまとめて覚えていきます。
また、意外と忘れがちなのが「熟語」です。
700点台までは単語だけを集中的に学習する戦略でも十分なのですが、800点を超えていくためには熟語もしっかりインプットしていく必要があります。
そこで今回は単語帳、熟語帳、そのほか語彙をまとめるために便利なアプリをご紹介していきます。
まず単語帳としてご紹介するのは、TOEIC界の最強の単語帳、『金のフレーズ』です。
『金のフレーズ』概要
「最強」と書いたのは、『金のフレーズ』の掲載単語がTOEIC本試験に嘘のように高い頻度で登場するからです。
ちょうど掲載単語も1,000語なので、必要な語彙量を増やしていくためにも適しています。
860点を取得する上では『金のフレーズ』の「1-1000番」まで全てをしっかり定着させていく必要があり、学習方法としては下記を徹底することが効果的です。
『金のフレーズ』学習方法
❶1-1000番までを徹底的に繰り返し、回転率を高める
❷朝と夜に復習をする
❸五感を使う
(音を聞く、発音する、見る等)
❶徹底的に繰り返し、回転率を高める
単語の暗記は、「単語に触れた回数」×「印象に残した回数」という2つの要素の掛け算で定着率が変わります。
「単語に触れた」回数は文字通り見たり聞いたりする回数のことで、「印象に残した回数」とは自分に身近な場面を想像したり、音読して感情を乗せて単語をインプットしたりする回数のことを指します。
後者に関しては簡単に思いつくものではないので、まずは「単語に触れた回数」を最大化する必要があります。
そのためにとにかく素早く徹底的に単語帳を回し、回転率を高めることが効果的な学習になります。
❷朝と夜に復習する
人間の記憶は「寝ている間」に整理され、定着していくようにできています。
この機能を利用して、夜眠る前に単語学習をし、朝起きてもう一度思い出すというプロセスを経ると定着率が抜群に良くなります。
「毎晩、毎朝はきついよ…」という方は、復習の時間を短くして実践してみてください。
5分程度であっても、時間帯を意識することで定着の質は高まっていきます😊
❸五感を使う
先ほど単語を覚えるために「印象に残した回数」が大事というお話をさせていただきましたが、五感をフル活用することで、単語を印象に残りやすくすることができます。
生徒さんでも、ただ単語を見て覚えているという方より耳を使って音を聞いたり、感情を込めてフレーズを音読したりしている方は圧倒的に単語の定着率が良いです。
続いては、熟語です。
『金の熟語』概要
先ほども書きましたが、生徒さんを見ていて感じるのはTOEIC700点代の方は、単語量はある程度多いものの「熟語」になると一気に知らなくなるということです。
例えば、assess「評価する」, enhance「高める」などの単語は知っているのに、look for「〜を探す」, work on 〜「〜に取り組む」などの熟語は知らない(専門的には句動詞と読んだりします)。
これには明確な理由があって、日本の英語教育では熟語<単語に重きを置く傾向があるためです。
ただ、語彙量の中には単語だけでなく熟語も入っているのでこの部分をしっかり埋めていく必要があります。
そこで使用していく教材が『金の熟語』になります。
『金の熟語』はTOEIC頻出の熟語がまとまった熟語帳で、掲載されている熟語は『金のフレーズ』に並ぶ本試験での出題率を誇っています。
『金の熟語』使用方法
❶1-430番までを徹底的に繰り返し、回転率を高める
❷朝と夜に復習をする
❸五感を使う(音を聞く、発音する、見る等)
使用方法は、先ほどご紹介した単語帳『金のフレーズ』と同じです😊
続いては、語彙力強化のためのアプリ『Quizlet』をご紹介していきます。
860点を目指す上では、『金のフレーズ』のような単語帳に加えて、「日々のTOEIC学習で出会った単語」を覚えていく必要があります。
そのために最適なのが、単語をまとめていけるアプリ『Quizlet』です。
『Quizlet』概要&使用方法
『Quizlet』は、自分の苦手な単語などをフラッシュカードとしてまとめていける品質の高いアプリです。
主に下記4つの特徴があるので、使用方法と併せてご紹介していきます😊
❶出会った単語をフラッシュカードでまとめることができる
❷苦手な単語だけを学習できる
❸自分で作った/人が作ったデッキを他人と共有できる
❹音声を読み上げてくれる
❶出会った単語をフラッシュカードでまとめることができる
『Quizlet』はフラッシュカードのアプリで様々なことができますが、最も一般的な使用方法は単語をまとめられることです。
『Quizlet』ダウンロード後、下記のように「学習セット」というものを作成し単語をどんどん追加していくことができます。
❷苦手な単語だけを重点的に学習できる
『Quizlet』を活用することで、「苦手な単語だけ」を学習することができます。フラッシュカードの中から、下記のように苦手な中でさらに苦手な単語をブックマーク(星付き)することができるので、この機能を活用すればさらに効果的に学習できます。
❸自分で作った/人が作ったデッキを他人と共有できる
『Quizlet』の面白いところは、「自分の作った/人が作ったデッキを共有できること」、そして人が作成したデッキを利用できることです。
試しに「TOEIC」と検索してみると、TOEIC関連のデッキがいくつか検索されました。人が既にまとめてくれているものを実践するだけなので、学習は効率化しやすいです。
❹音声を読み上げてくれる
『Quizlet』の4つ目の特長は、自動で音声を読み上げてくれることです。自分のいれた単語を勝手に読み込んでくれ、英語の発音で読み上げてくれるというとても便利な機能です。
『Quizlet』は無料で使用することができますので、ぜひ活用して単語学習の効率を上げていってください😊
【リスニング力】”TOEICより難しい音源を”「シャドーイング」x「多聴」
TOEIC860点を取得するための2つめの戦術は、『”TOEICより難しい音源を”「シャドーイング」x「多聴」』することです。
730点取得のロードマップの記事で、「シャドーイング」でリスニングの土台(聞き取り)を、そして「多聴」でリスニングの核(意味まで理解する)を作っていくというお話をしました。
そして、そこからさらに上の860点を目指すには、”TOEICより難しい音源を”「シャドーイング 」、「多聴」していく必要があります。
ポイントは”TOEICより難しい”という点なのですが、取り組む理由としては「負荷をかけた状態でシャドーイング×多聴をすることで、TOEICでの聞き取りが楽に、意味もスムーズに理解できるようになるから」です。
750点程度までは「TOEICだけ」の学習をしていても点数は伸びていくのですが、800点を超えていくためにはTOEICより難しい音源を使っていく必要があるということを、経験則から強く感じています。
なので、TOEICより難しい教材や素材を使って「シャドーイング」「多聴」を行っていきます。
それぞれ2つのトレーニングについて、詳しく説明していきます😊
【シャドーイング】
目的:音声知覚を自動化する
やり方:音源を聞いて、2-3語遅れて追いかけて発話する
「シャドーイング」の目的は、「音声知覚を自動化すること」です。
「音声知覚の自動化」とは、音を自動で聞き取れるようになる状態のことで、平たく言ってしまうと私たちが日本語を聞いている時と同じ状態のことを指します。
この「音声知覚の自動化」を実現していくために最低でも30-50回以上はシャドーイングを繰り返していかなければいけません。
そして、続いては「多聴」です。
【多聴】
目的:聞き取った音を、素早く意味理解できるようになること
やり方:音声を聞き取り、理解し、内容を要約する
「多聴」の目的は、「聞き取った音を、素早く意味理解できるようになること」です。
私たちがリスニングを行う際、頭の中では2つのプロセスを経ています👇
【リスニングの正しいプロセス】
❶音を「聞き取る」
❷聞き取った音の意味を
「理解する」
❶の部分を「シャドーイング」で、そして❷の部分を「多聴」を使って鍛えていくイメージです。
『TOEIC L&Rテスト精選模試
リスニング』概要
(『精選模試』シリーズは3冊出ているので、最新のものです☝️)
「おいおいeichan! ”TOEICより難しい”って言ってたのに、TOEIC教材じゃんか!」と思われた方も、ちょっと待ってください。
この『精選模試』シリーズは、リスニング模試100問×5回分が入っている教材で問題形式は全てTOEICですが難易度は少し本試験より難しい作りになっているのです…!
(少なくとも、TOEICを70回以上受けてきた中での感覚として、本試験よりも少し難しい部分があると感じます。)
860点を目指す上では、音が聞き取れない場合は「シャドーイング」、聞き取れているが意味が理解できない場合は「多聴」といった形で目的に応じて学習をしていきます。
『TOEIC L&Rテスト精選模試
リスニング』使用方法
【精選模試シリーズ使用方法】
❶本試験同様、模試を解く。
❷自分の弱点に応じて、シャドーイング・多聴を実施する。
👇
■シャドーイングの場合
①Part3/4の1つの音源をリスニングする。
②その音源の意味を理解する。(スクリプトを見てOK)
③口を慣らしていくために、*オーバーラッピングx5回を行う。
④該当の音源をシャドーイング20-30回行う。
*オーバーラッピングとは、スクリプトを見ながら音源と同時に発音するトレーニングで、音の抑揚やリズムに慣れていくことができます。
————————————–
■多聴の場合
①問題回答後、音源を「意味を理解しながら」3回ほど聴く。
②音源を3回聴いた後で、内容を3-5点ほどに要約する。
③最後に音源をもう一度聴く。
*内容が簡単な場合は③の回数を、減らす。
❶本試験同様、模試を解く
まずは本試験同様、模試を解いていきます。
リスニング問題(100問)×5セットという構成なので、1セットまずは解いていきましょう💪
❷自分の弱点に応じて、シャドーイング・多聴を実施する
次は、模試の復習に入っていきます。
間違えた問題を復習する際に着目したいことは2つで、それは「音が聞こえない」のか「音は聞こえているけど、意味が理解できない」のかという点です。
【リスニングの正しいプロセス】
①音を「聞き取る」
②聞き取った音の意味を
「理解する」
そして①が課題の場合は「シャドーイング」を、②ができていない場合は「多聴」を行っていきます。
それぞれ詳しいトレーニング方法については、下の記事をご覧ください✨
つづいて、リスニング力強化のために使用していく教材が『Engvid』です。
『Engvid』概要
『Engvid』とはカナダの語学学校が運営しているYoutubeチャンネルで、計約1700本の英語学習に役立つ動画を要しています。
それぞれの動画は約10-20分でどれも高品質のものが多く、難易度も先生によっては高いので「多聴」の素材としてはすごく適しています。
上記の2人の先生は、TOEICの音源のスピードよりも1.3-1.5倍くらいのスピードで話されますし、かつテキストっぽくない話し方をされるので”TOEICより難しい”音源としては最適。
学習方法としては、動画でシャドーイングはやりづらいので「多聴」の素材として使うのがおすすめです。
『Engvid』使用方法
【『Engvid』の使用方法】
❶動画を意味理解しながら、リスニングする。
❷動画を3回視聴した後で、内容を3-5点ほどに要約する。
❸最後に音源をもう一度聴く。
*内容が簡単な場合は❷の回数を、減らす。
❶動画を意味理解しながら、リスニングする
まずは自分が気になる動画をピックアップして、リスニングをしていきます。
(英語字幕も出せるのですが、まずはなしでチャレンジしてみましょう💪)
❷動画を3回視聴した後で、内容を3-5点ほどに要約する
そして、動画の理解を確認するため3回聞いて(簡単なようであれば1回のみ)中身を要約します。
リスニングの意味を理解するという点においては要点がわかれば良いので、内容を3-5点ほどに要約します。
❸最後に音源をもう一度聴く
最後は英語字幕を出して意味を理解し、自分の要約が正しかったかどうかを確認します。
正しく要約できていない場合は、苦手な単語や表現、聞こえなかった箇所を『Quizlet』などにまとめていきましょう。
【リーディング力】「苦手な文法改善」×「多読」
TOEIC860点を取得するための3つめの戦術は、『「苦手な文法改善」×「多読」』をすることです。
860点を目指す上では、Part5と7ともにスピード・正答率をどんどんと改善を図っていきます。
ここでいう改善とは、文書を早く読むための「文法力」「単語力」を今まで以上につけていくことを指しています。
Part5はスピードの点ではまず一瞬で解ける問題を瞬時に解くようにしていき、語彙問題や動詞問題など時間がかかる問題に対してもより早く解けるようにしていきます。
上記がPart5に頻出の文法項目なのですが、1, 3, 4, 6, 7の一部などは5秒以内で、それ以外は15-20秒くらいの時間で解いていくレベルを目指します。
「いやいや、動詞問題とか語彙問題は15-20秒は厳しいのでは…」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私も昔全く同じことを思っていました。
このスピード感を高めていくために、下記の教材を使っていきます。
これら2冊は『単語特急』と呼ばれるシリーズで、Part5で時間がかかってしまいがちな語彙問題対策の教材になっています。
『単語特急シリーズ』概要
『単語特急』シリーズはPart5の鬼門、「語彙問題」を攻略することに適した教材です。
全ての問題の単語に、関連語が掲載されているので一気に語彙量を増やしていくことができます。
そして、何より語彙力はPart5だけでなくTOEIC全体の点数をあげることにも役立つので、非常におすすめの教材です😊
『単語特急シリーズ』使用方法
【単語特急シリーズ使用方法】
❶章ごとに、問題を解いていく。
❷正解・不正解に関わらず、回答に掲載されている関連語彙を確認する。
❸自分が知らなかった単語は、全て『Quizlet』等のアプリにまとめる。
❶章ごとに、問題を解いていく
それぞれの章に複数の問題が入っているので、まずは実際の試験のように問題を解いていきます。
❷正解・不正解に関わらず、回答に掲載されている関連語彙を確認する
『単語特急シリーズ』では、全ての選択肢の単語に対して関連語彙・まとめて覚えたい重要後が掲載されているので、既に知っているものかどうか確認します。
❸自分が知らなかった単語は、全て『Quizlet』等のアプリにまとめる
❷で知らなかった単語は、きちんと後日復習できるように『Quizlet』等のアプリにまとめていきます。
続いては、Part7の対策を見ていきます。
Part7のスピード・正答率を上げていくためには、語彙の強化をしながら「とにかくPart7の問題を多く解いていく」必要があります。
『極めろ!リーディング解答力』概要
そこでおすすめなのが、『極めろ!リーディング解答力』です。
『極めろ!リーディング解答力』はTOEICのPart7に特化した教材で、難易度が本試験よりも少し高いことが特徴です。
本試験でスピードや正答率を高めていくためには「高地トレーニング」が必要なので、そのためには非常に適している教材です。
英文を読んでいてよくあるのが、「なんとなく早く読めた気がする」、「今日はちょっと遅かった気がする」という風に感覚でスピードを判断してしまうことです。
ただ、これだとスピードが上がっているのか下がっているのか把握することはできません。
これと同じように、英語を読むスピードを定量的に計測していかないとスピードを正しく把握できません。
そして、このスピードを測る指標がWPMという概念です。
この数値を使っていくことで、WPMが上がった=読めるスピードがあがったと理解することができます。
より話をわかりやすくするために、下記の例文を使ってみなさんのWPMを計測してみましょう。
💡【WPMをチェック!】
意味を理解しながら読み切れるまで、どれくらいかかるかタイマーで計測してみましょう!
————————————————–
Dear sales manager:
This is to remind you that even though the payment due date has passed we have been unable to confirm your payment.
Your payment of the invoice #135 was due September 14.
As of September 15, we have not been able to confirm payment of the amount which was billed for September.
The details of this matter are shown on the attached file.
We strongly request that you look into this matter and make the payment at your earliest convenience.
If the payment has been already made, please accept our apologies and disregard this email.
Thank you,
————————————————–
いかがでしたでしょうか?
今回あえて100 wordsの英文にしてみたので、仮にこの英文を60秒(1分)で読めていたとすると、みなさんのWPMは「100」ということになります。
【WPMの計測方法】
WPM=英文の単語数÷読むのにかかった秒数÷60
例:300単語÷120秒数×60=WPM150
トピックによって読むスピードに多少の変動はあるものの、このようにWPMを計測して「自分自身が英文を読むスピード」を把握しておくことがリーディング力アップには必要です。
TOEIC860点以上を目指すという観点では、まずはWPM130以上は欲しいなというところです。
つまり自分がWPM130以上で読めていない文章は「自分の苦手な文章」と判断して、積極的に改善していかなければいけません。
『極めろ!リーディング解答力』学習方法
❶それぞれのChapterのチャレンジ・練習問題・まとめ問題を解いていく。
❷問題を解いていく際、常に回答の目安時間以内に解いていく。
❸自分が苦手な問題の解説を、理解するまで読み込む。
❹自分が苦手な問題の中で、知らない単語・表現・文法をまとめていく。
❶それぞれのChapterのチャレンジ・練習問題・まとめ問題を解いていく
『極めろ!リーディング解答力』はそれぞれのChapterが「チャレンジ(文書タイプを理解する)」「練習問題」「まとめ問題」という流れで構成されているので、一つずつ理解しながら解いていきます。
❷問題を解いていく際、常に回答の目安時間以内に解いていく
全ての問題に目安の「解答時間」が記載されているので、その時間以内に問題を解いていきます。
❸自分が苦手な問題の解説を、理解するまで読み込む
自分が苦手な問題を見つける方法は、3つあります。
①目安時間以内に、回答が終わっていない
②正答率が半分以下である
③WPMが130を下回っている
①②についてはすぐに判断できるのですが、③については自分で自分のWPMを計測していく必要があります。
先ほどご紹介した式を活用して、自分のWPMを計測してみましょう。
【WPMの計測方法】
WPM=英文の単語数÷読むのにかかった秒数÷60
例:300単語÷120秒数×60=WPM150
ただ、毎回計測していると時間がかかってしまうので、5-10つ文書を解いたタイミングで1回計ってみる、などで十分です(教材には、解答の目安時間も書いてありますので😊)
❹自分が苦手な問題の中で、知らない単語・表現・文法をまとめていく
❸の自分が苦手な問題に当てはまっているものは、単語や文法も正しく理解できていない場合があるので、
文書全体を見直して知らない単語や文法をすべて『Quizlet』等にまとめていきます。
【TOEIC力】
TOEICのテクニックを知る
TOEIC860点を取得するための4つめの戦術は、『TOEICのテクニックを知る』ことです。
TOEICテクニックとは、「TOEICで点数を取りやすくする技・力」のことで本質的ではないものの試験を受ける上では知っておいた方がよいものです。
ただ、730点取得までは様々なテクニックを紹介してきたものの800点以上を目指すのであれば「本質的な英語力」の方が重要になってきます。
そのため、TOEICテクニックというよりは英語力全般を高めるためのテクニックを1つご紹介します。
英語をアウトプットする
英語力全般を高めるために必要なことは、インプットに加えて適切なアウトプットも行うことです。
ただTOEICはListeningとReadingの試験という性質上、どうしてもインプット過多になってしまうことが多いです。
そこで、TOEICとは別の学習としてアウトプット量を増やしインプットの成果も最大化していきます。
実際、私がTOEIC845点を取得できた時もアウトプットを並行して行っていくことでインプットの定着が格段によくなったことを実感しています。
そして、アウトプットとして圧倒的におすすめなのが「オンライン英会話」と「瞬間英作文」です。
それぞれTOEICで頻出の文法などを使って、アウトプットを実践することができます。
【実践力】日々の学習カリキュラムを立てる
TOEIC860点を取得するための5つめの戦術は、『日々の学習カリキュラムを立てる』ことです。
ここまでで、「点数取得までの締め切り」、「必要な学習時間」、「理想的な点数内訳」、「適切な教材」、「トレーニング内容・方法」をインプットしていただいたと思うので、最後はこれらを日々の学習で実践できるところまで落とし込んでいきます。
「毎週・毎日やることが決まっている」というのはモチベーションを維持するために非常に重要なことなので、もう何をするかで迷わない状態を作っていきましょう。
もちろん人によって異なるのですが、今までご紹介した学習を、下記一例として週単位の学習カリキュラムに落とし込んでみました😊
あくまで参考程度ですがこのようにざっくりとでもやるべきことを決めておくと、日々学習が実行しやすくなっていきます!
これは1日3時間(3ヶ月以内で目標達成)想定で作ったカリキュラムですが、1ヶ月の方は量を3倍に、6ヶ月の方は量を半分程度にして実践してみてください。
終わりに
ここまで記事を読んでくださって、ありがとうございます。
今回ご紹介したロードマップの戦略と戦術に沿って学習を進めていただければ、間違いなく730点を取得することができます。
何をやったらよいかわからないと中々モチベーションも上がらないですが、「今日やること」がクリアであれば人間は頑張れます。
記事の中で疑問点などあれば、コメントかTwitter(@eichan_ruh)でご連絡いただければと思います。
また、ぜひ860点を取得できたあかつきには、連絡くださると泣いて喜びます😊
それでは、次回の記事でお会いしましょう!