英語が全然話せるようにならないです…どんな教材を使って学習すればいいんでしょうか?
英語ぺらぺらになりたいんですが、どうしたらいいですか?
英語コーチ/講師をしていると、上記のような質問を毎日のように生徒さんから尋ねられます。
自分自身英語学習を始めた7年前に「全然英語が話せない…」と苦悩したので共感の連続で、いつもうんうんと頷いています。
自分の学習を振り返るとおすすめの教材などがわからなかったということもありますが、
特に「なんで英語が話せないのかがわからない」という状態が、ゴールの見えないトンネルにいるようですごく嫌でした。
ただそこから様々な方法を実践し、かつ生徒さんの指導経験を通じて自分なりに効率の良い学習方法やほぼ全員に当てはまるスピーキングにおける話せない原因(課題)がクリアになってきました。
結果的に今は英語を話すことに自信が持てており、英検1級やVersant、通訳案内士などスピーキングに関連した試験でも成果を出すことができました。
そこで今回は、自分だけでなく生徒さんにも使っていただいて本当に効果があったスピーキング力向上のための教材、そして英語スピーキングができない原因について詳しく解説していきます。
記事を読み終わる頃には、スピーキングにおける自分の課題や、英語ぺらぺらに近づくためにやるべきことがクリアになるはずです。
それでは、いってみましょう!
目次
英語のスピーキングが
できない理由
まずは、英語のスピーキングができない理由を明らかにしていきます。
*おすすめの教材だけを知りたい!という方は次の章に進んでください。
人によって課題は異なるものの、生徒さん100人以上を指導する中でスピーキングができない原因は下記の4点に大別できると感じています。
①話したい日本語が
思い浮かばない
②文章を組み立てる
スピードが遅い
③組み立てた文章を
正しく発音できない
④アウトプットの機会が少ない
これら4つはすべてつながっており、①-③までを滞りなく問題なく行うことができるようになると瞬発的に英語が話せる状態になります。
そして④で実践の場を踏むことで、より細かな改善点などが見えてきてグングンと成長していけます。
より話をわかりやすくするために、4つの課題ひとつひとつを詳しく見ていきます。
話したい日本語が
思い浮かばない
英語のスピーキングができない1つめの理由は、話したい日本語が思い浮かばないからです。
「え?日本語が思いつかないってことはないでしょ」と感じる方もいらっしゃるかと思いますが、実はこれは意外と頻繁に起きる問題です。
例えば英会話などをしていると、「お金と愛、どっちが大事ですか?」のような抽象的な質問をされることがあります。
このような場合、そもそも”日本語でも回答が思いつかない”というケースは多く、当然言いたい日本語が思いつかなければ英語にすることもできません。
この課題はすぐに解決できる問題ではないのですが、「英語が話せないということ」が”日本語を英語に訳せなくて話せない”のか、”日本語がそもそも思いついていない”のか、どちらが原因かを理解することが大切です。
このマインドがないと、日本語が思いついていないから話せないだけなのに「英語のスピーキングは自分にはできない…」とネガティブに捉えてしまいがち。
日本語がそもそも思い浮かんでいない場合は焦る必要はないので、冷静に対処していきましょう。
文章を組み立てる
スピードが遅い
英語のスピーキングができない2つめの理由は、文章を組み立てるスピードが遅いからです。
文章を組み立てつスピードが遅いという課題は、言いたい日本語は思い浮かんでいるけどその日本語を瞬発的に英語にできないというもの。
個人的な感覚としては、8割以上の生徒さんはこの文章を組み立てるスピードに課題があります。
文章を組み立てるスピードをもう少し細かく分解してみると、英文を作る際は下記2つのことを頭の中で行っていることがわかります。
日本語を英訳する(単語力)
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英訳した文章をルールに従って組み立てる(文法力)
例えば「私は昨日、プリンを買うためにコンビニに行きました」という文章を作る場合は、
- 私→I
- 昨日→yesterday
- プリン→pudding
- 買う→buy
- コンビニ→convenience store
- 行きました→went
このように、頭の中でまず単語が思い浮かんでくるはずです。
ここまではなんとなく出来る方も多いと思うのですが、これらの単語を即座に日本語から英語にしたり、
文法ルールにのっとり即座に文章を組み立てることがめちゃくちゃ難しいです。
と、様々なことを考えているうちに、あっという間に時間はすぎていき「話せなかった…!」となってしまうパターンはあるあるですよね。
つまり、日本語→英語での単語訳、文章を組み立てるスピードを速めていかないと実際の会話でスピーキングをスムーズに行うことは難しいということです。
組み立てた文章を
正しく発音できない
英語のスピーキングができない3つめの理由は、組み立てた文章を正しく発音できないからです。
ここまで英語が話せない原因として、「話したい日本語が思い浮かばない」「文章を組み立てるスピードが遅い」という2つに触れてきました。
これら2つのことができた前提ですが、続いてのスピーキング課題は組み立てた文章を正しく発音できないということです。
当たり前ですが文章を正しく作ることができても、きちんと発話できないと相手には通じません。
特に単語の発音や息の使い方、音の変化(文章がつながることで、音がつながったり消えたりする現象)が正確な音とあまりにも乖離したものになってしまうと、
相手をミスリードしたり誤解させてしまったりする場合もあります。
アウトプットの機会が少ない
英語のスピーキングができない4つめの理由は、アウトプットの機会が少ないからです。
これは自分含め多くの日本人の方が感じていることだと思いますが、日本に住んでいる以上日常的に英語を使う必要はないです。
そのため、ただ普通に生活していると英語のアウトプットができる機会は極端に少ない。
アウトプットができないと今までお伝えしてきたような課題の解決スピードは落ちますし、加えて成長実感を抱ける機会も少ないのでスピーキングの練習をやめてしまう方も多数です。
今はオンライン英会話などが普及して機会は増えてきてはいるものの、いざ実際にオンライン英会話を始められる方は非常に少ないです。
アウトプットの機会を増やすためにはオンライン英会話や対面での英会話などはもちろん、独り言なども有効に活用することができます。
次の章では、スピーキングができない理由をもとに、どうしたらそれらの問題が解決できるのかについておすすめの教材とともにご紹介していきます。
英語スピーキングのためのおすすめ教材
ここからは、上記でご紹介した英語スピーキングがうまくできない課題をもとに、具体的な問題解決方法と効率的に成長していけるおすすめ教材をご紹介していきます。
まず下に書いた内容が、英語を話せない原因のまとめと解決策です。
①話したい日本語が思い浮かばない
▶︎意識変革
②文章を組み立てるスピードが遅い
▶︎瞬間英作文
③組み立てた文章を正しく発音できない
▶︎息の使い方、音の変化理解・練習
④アウトプットの機会が少ない
▶︎オンライン英会話・独り言
*①については直接的な解決策や対応できる教材はほとんどなく、日本語で考えて思い浮かばないものは、英語でも出てこない。という風に、意識を変えていく必要があります。
②、③、④については明確な解決策とおすすめの教材があるので、それぞれ「単語」「文法」「発音」「アウトプット」という観点で見ていきます。
【単語】
銀のフレーズ/金のフレーズ
英語スピーキングのためのおすすめ教材1つめは、『銀のフレーズ』・『金のフレーズ』です。
『銀のフレーズ』・『金のフレーズ』はどちらもTOEIC対策の単語帳ですが、ビジネスシーンだけでなく、日常的によく使われる単語が満載です。
掲載単語の難易度としては『銀のフレーズ』の方が簡単で、英会話に自信がない方は『銀のフレーズ』から、少し慣れているという方は『金のフレーズ』から始めていただくのが良いと思います。
単語のインプットは常に増やしていく必要がありますが、アウトプット(英語を話す)という点においてはこれら2冊の単語をしっかり「日本語→英語」で瞬発的に英訳できる状態がゴール。
生徒さんでも、この2冊をやり込んで、英語を一定スムーズに話せるようになった方は大勢いらっしゃいます。(1単語1-2秒以内程度で訳せるようなスピード感)
また、2冊の特徴として単語だけでなくフレーズ(かたまり)が掲載されているので、より実践で使うものに近い形で訓練していくことができます。
単語を瞬発的に出すということが何よりも重要なので、1単語1-2秒以内で出せることを目標に学習を進めていきましょう。
【文法】
会話できる英文法大特訓
英語スピーキングのためのおすすめ教材2つめは、『会話できる英文法大特訓』です。
『会話できる英文法大特訓』は文法を瞬発的に組み立てる力を養うために最適なトレーニング、「瞬間英作文」に特化した教材。
会話でよく使う文法項目、不定詞・動名詞・接続詞・前置詞などを、瞬間英作文として繰り返し練習していくことができます。
「瞬間英作文」のトレーニングを積めば、英語のスピーキングができない理由2つめの、「文章を組み立てるスピード」を極限まで高めていくことができます。
具体的なトレーニング方法は瞬間英作文の記事に書いていますので、ここではざっくりとお伝えしていきます。
瞬間英作文の正しいやり方は、徹底的に繰り返すことと1文あたり5-10秒以内で出すことです。
ゆっくりと文章を出していてはいつまでも「文章を組み立てるスピード」は上がらないので、徹底的に繰り返しとにかく英文を出す速さを高めていきます。
英語が話せない生徒さんにも最も効果がでるトレーニングは瞬間英作文で、自分自身半年-1年ほど毎日繰り返し続けたことで、
定量的にも英文を作るスピードが2-3倍にはなったという実体験があります👇
【発音】
瞬時にわかる英語リスニング大特訓
英語スピーキングのためのおすすめ教材3つめは、『瞬時にわかる英語リスニング大特訓』です。
『瞬時にわかる英語リスニング大特訓』はリスニング特化の教材なのですが、単語の発音に加え「音の変化(文章がつながったり消えたりする現象)」を学ぶことができる教材です。
「音の変化」に特化した教材は少ないため、文章の中での単語の発音の変化を正しく理解したい!という方には特におすすめの教材になります。
英語の発音に関しては音の変化などの知識インプット→オンライン英会話などで実践(通じるかどうか確認)という流れが、改善のためには間違いなく一番効率がよいです。
【アウトプット】
トピックトーク
英語スピーキングのためのおすすめ教材4つめは、『トピックトーク』です。
『トピックトーク』はオンライン英会話の『ネイティブキャンプ』が提供している教材で、講師の方と簡易的なディスカッションができるというレッスンです。
アウトプットの機会という点では独り言やフリーカンバセーションなどでも良いのですが、よりスピーキング力を効率的に高めていくにはディスカッションが圧倒的におすすめ。
普通の会話と比べ”必ず”自分の意見を述べる必要があるので、アウトプットの質が高まりやすいです。
『トピックトーク』は無料で体験できるので、詳しい使い方は『ネイティブキャンプ』のおすすめ教材の記事で書いています。
まだオンライン英会話はハードルが高い…という方には、一人でも実践できる『独り言』トレーニングがおすすめです。
ただ一人だとどうしても惰性で適当にやってしまうことも多いので、オンライン英会話や対面での英会話など、強制的にアウトプットの機会を作ってしまうのが理想です。
まとめ
今回は、英語のスピーキングができない理由と改善のためのおすすめ教材をお伝えしました。
①日本語が思いつかない
▶︎英語が話せないことと混同して、ネガティブにならない
②文章を組み立てるスピードが遅い
▶︎『金のフレーズ』・『銀のフレーズ』(日本語→英語)・『会話できる英文法大特訓』
③正しい発音ができない
▶︎『瞬時にわかる英語リスニング大特訓』
④アウトプットの機会が少ない
▶︎『トピックトーク』
自分の課題がどこにあるかを判断して、課題をもとに重点的にトレーニングしていけば必ず成果が出てきます。
これは自分だけでなく100人以上の生徒さんに体感していただけていることなので、ぜひ効率的な学習を目指して課題分析→アクションという流れを踏んでいきましょう。
何か疑問点や不明点などあれば、いつでもコメントやTwitter(@eichan_ruh)でご連絡お待ちしております😊
ここまで記事を読んでくださって、ありがとうございました!