英語コーチングのチャット/ラインって、意味なくないですか?
クライアントさんに、どれだけチャット/ラインを送ればいいかわかりません…
チャット/ラインって、一体何を送ればいいんですか?
英語コーチのコンサルをしていると、上記のような質問を毎日のように聞かれることがあります。そして、さまざまなタイプの英語コーチ育成をしている中で気づいたことですが、
ほとんどのコーチが「チャットやラインはただの連絡のツール」、という風に軽視してしまっている印象を受けます。
個人的に、これはめちゃくちゃもったいないなと思っています。
なぜなら、チャット/ラインを存分に活かせるようになるとクライアントさんとの信頼関係を構築するスピードが圧倒的に上がり、結果的に英語力の伸び・コースの満足度・継続率、全てに良い影響を与えるからです。
実際私は大手のコーチングスクールで6ヶ月以上連続で満足度1位を取得していましたが、そのためにもチャット/ラインは”強力な武器”でした。
そこで今回は、私が実際にクライアントさんと日々行っているチャット/ラインを参考にしながら、英語コーチングにおけるチャットの効果や具体的なやり方をお伝えしていきます。
英語コーチに興味がある、現役の英語コーチをやっている、という方にはチャットを活用する方法が全てわかるので、有料級の情報になっているはずです。
それでは、いってみましょう!
目次
英語コーチングにチャット/ラインは必要なのか?
まずはじめに、英語コーチングにおけるチャット/ラインの有用性についてお伝えします。
結論、英語コーチングにおいてチャット/ラインはとても大切なものです。
チャット/ラインが大切な理由としては、下記3点があります。
- 信頼関係を築くスピードが早まる
- 学習継続の助けになる
- コーチ側の成長も早くなる
信頼関係を築くスピードが早まる
英語コーチングにおいてチャット/ラインをうまく活用できると、クライアントさんと信頼関係を築くスピードが早まります。
自分の友達や友人を想像していただくとイメージがつきやすいと思いますが、毎日のようにラインでやりとりをしている友達と、1週間に1回、もしくは1ヶ月に1回しか連絡しない友達、どちらの方が仲良くなれるスピードが早いでしょうか?
答えは簡単で、前者の方が相手の情報をたくさん知れることになるので、自然と仲良くなるスピードも早くなるはずです。
これは英語コーチングの現場でも全く同じで、クライアントさんと仲良くなる(=信頼関係を築く)ために、チャット/ラインの回数や活用は大きな助けになります。
英語コーチングにおいての面談回数は3ヶ月コースであれば12回、6ヶ月コースであれば24回などと限られている中で、チャット/ラインを使えば3ヶ月間、ないしは6ヶ月間”毎日コミュニケーション”を重ねることができます。
そして、以前の記事でもご紹介しましたが、
信頼関係が築けている状態であれば、クライアントさんの学習の質やモチベーションが向上し、英語力アップはもちろん、結果的に満足度や継続率アップにも貢献していくことになります。
学習継続の助けになる
こちらはチャット/ラインの具体的な一番の効果ですが、毎日チャット/ラインをお送りする、または送っていただくことでクライアントさんの学習が続きます。
理由としてはチャット/ラインが毎日続けば、クライアントさん側はコーチに良い意味で、”学習を監視されている”という気持ちになり、それが強烈な学習の”強制力”になるためです。
某有名ダイエットコーチングでも、毎日のように食事の写真を送りますが、これはまさにチャット/ラインを使った”強制力”の一例です(写真を送らない=痩せない→「毎日写真を送ってやせたい」=継続する気持ちになる」)
また、強制力意外にもチャット/ラインを通じてコーチがクライアントさんを励ましたり、モチベーションが上がるような声がけをしたり、質問に答えることで学習への不安がなくなったり、
チャットを使って学習継続させる方法は無数にあります。
実際私のクライアントさんでも、チャット/ラインを活用することで他のスクールや独学では1日30分も学習が続かなかったという方が、毎日1時間30分以上、それを半年間以上継続できる、という方がとても多いです。
後ほどご紹介しますが、チャット/ラインがあればクライアントさんが全く学習できない日、というのも避けることができるので、非常に効果的です。
コーチ側の成長も早くなる
最後に、チャットをうまく活用することができるとコーチの成長も早くなります。
なぜならチャットの回数を増やすことで、
✔︎特定のタイプのクライアントさんにはどのように対応するのが良いのか
✔︎クライアントさんの課題にはどのようなものがあるのか
✔︎課題を解決するためにはどのような仮説を立てれば良いのか
これらを毎日高速で繰り返すことになるからです。
面談だけでは例えば3ヶ月であれば12回の面談分でしか情報を得られないですが、チャット/ラインであれば毎日そのクライアントさんのことを何かしら考えることになるので、英語コーチとしてのさまざまな能力が開花しやすいです。
実際私は300人以上のコーチを見ていますが、成果を出すコーチの共通点は間違いなくチャット/ラインの使い方がうまい、ということです。
人それぞれやり方は異なるものの、チャットを活用できる=コーチとして成長が早いというのは事実ベースでよくあることです。
英語コーチングで効果的なチャット7選
それではここからは、私が実際にクライアントさんにお送りしたチャットも参考にしながら、効果的なチャットのやり方7選をご紹介していきます。
(主に『LINE』が一般的ですが、『チャットワーク』などでも代用できます)
1. 日々の挨拶
まずはチャットの基本中の基本、「日々の挨拶」です。
「日々の挨拶」とは主に朝の挨拶
「〇〇さん、おはようございます!」(朝)
「〇〇さん、本日もお疲れ様でした!」(夜)
などの簡潔な挨拶です。
英語コーチングではコース期間中の1日1日がとても大切なので、このように基本の挨拶も重要です。
実際、挨拶をするとクライアントさんからお返事が返ってくることも多いので、
コミュニケーションのきっかけになります。
コース卒業後に、「eichanさんから挨拶がなくなったら、急に学習のやる気が落ちてる笑」とおっしゃってくださるクライアントさんも多いので、
簡単なことに見えますが、意外と学習の強制力につながります。
2. WHに絡めたオープンクエスチョン
続いてはコーチ側がクライアントさんの課題発見や状況把握をするための、「WHに絡めたオープンクエスチョン」です。
オープンクエスチョンとは主に下記の5W1Hを使った質問で、相手の意見を聞き出したりする時に効果的です。
Why「なぜ?」
What「何が?」
When「いつ?」
Where「どこで?」
Who「誰と?」
How「どうやって?」
(Yes/Noで答えられるようなクローズドクエスチョンは、意思決定を迫る質問です)
例えば上記の例のようにオープンクエスチョンをすることで、色々とクライアントさんに”思考していただいたり”、”気づきを与える”ことができます。
面談だけで課題発見をしようとすると限界がありますが、チャットを使えば日々のクライアントさんの課題・状況をリアルタイムで把握することができます。
コーチングの具体的なヒアリングテクニックである「3Why」などに関しては、下記の記事で詳しく解説しています。
3. 質問回答
続いては「質問回答」。こちらはこれまでにご紹介したものに比べると受動的ですが、クライアントさんからのご質問に答えるというものです。
画像で注目していただきたいのは、いただいた質問への回答のレススピードです。
回答の仕方にはポイントがあって、
「スピードが命」
「わかりやすい回答」
の2点です。
わかりやすさに関してはイメージしやすいと思いますが、それ以上に重要となるのが返事のスピードです。
もちろん即座に返信できない時はあると思いますが、質問の回答は速ければ速いほどそれはあなたの「価値」になります。
クライアントさんの多くは時間に追われていてお忙しいので、スピードが速いということはとても重要なことなのです。
また、回答を可能な限り丁寧にすることで英語のプロとしての信頼を得ることができるので、迅速、かつ正確に回答していきましょう。
4. 単語クイズなどのクイズ
こちらはチャットを使って、簡易的なクイズを出すというものです。
クライアントさんが学習されている単語の範囲から単語のミニテスト(単語5-10問)を出題してみたり、瞬間英作文(その場で文を作っていただく)のクイズを出したりします。
先程の章で、「クライアントさんの英語に触れない日を1日も作らないことが重要」というお話をしましたが、
クライアントさんが忙しくて学習できていない時に、クイズを使って英語を学習しない日を作らない、ということにも役立ちます。
「いや、クイズだけやっても学習時間ほとんど取れないだろ…」
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、侮るなかれ。
クイズが届く→チャットを見る→勉強した方がよい気になる、というのは非常によくあるパターンで、事実ベースとしてチャットをみている回数が多いクライアントさんの方が、学習継続率は2倍以上になります。
そのきっかけとして、クイズは最適、ということです。
お送りするクイズの例としては、
単語クイズ
瞬間英作文クイズ
文法クイズ
などがあります。
コース終了後のアンケートを見ると、「クイズを毎日出してもらえて、単語が定着した」などと書いていただけることも多いので、
意外と効果的なのでぜひお試しあれ。
5. モチベーションの上がる動画
こちらはYoTtubeなどから、モチベーションが上がったり、思わずくすっと笑ってしまうような動画を定期的にお送りするというものです。
クライアントさんの気分が落ちている時にも、動画は一目見て気分が変わったりするものなので、効果的です。
お送りする動画としてはモチベーションが上がるスピーチ、犬・猫ちゃんなどの癒しの動画、英語関係の有益動画などさまざまです。
私の上記の例のように自分が「良いな!」と思った動画をストックして、
クライアントさんの心情やタイプに合わせてお送りするものを使い分けるようにすると良いです。
6. 英語で対話
こちらはチャットを英語で送って、英語でのコミュニケーションを図る、というものです。
だいたいのクライアントさんはこちらが英語で何かお送りしたら、英語で回答してくださります。
そのため、クライアントさんにとっては英文を文章化する練習になり、コーチ側もクライアントさんの英文の特徴や課題を把握することができます。
また、「単純に楽しい」というのもあって、クライアントさんからも英語でのチャットを増やしてほしいです、と言われることはしばしばあります。
少しでも英語に多く触れてもらう、という観点でも英語チャットは非常に有効です。
7. 音声でフィードバック
こちらはチャットでの添削が必要なシャドーイングやスピーチなど、基本的には文字ベースでお返しするところを、たまに音声でフィードバックするというものです。
※英語コーチングにおいては、シャドーイングやスピーチの添削は毎日実施し、チャットでお送りするのが基本です。
添削系はどうしてもテンプレ感(全員に同じようなことを返している感じ)が出てしまうので、音声や動画を使ってフィードバックをすることで、より個々人のクライアントさんに合わせた添削を行うことができます。
注意点としては音声を長くしすぎないということで、あくまで1-2分以内程度におさえ、クライアントさんの大切な時間を奪わないようにしましょう。
番外編. スタンプや画像
スタンプや画像をお送りするのも、信頼関係を築く上で非常に役立ちます。
特にラインでコミュニケーションをとる場合はトンマナ(トーンとマナー:そのツールにあった雰囲気)を揃えるためにも、スタンプなどを送り合うのは自然です。
みなさんも、友人や家族とラインをするときはスタンプを使われますよね?
それに沿った方が、ライン上でコミュニケーションを取る上では自然ということです。
もちろんクライアントさんのタイプによって使うかどうかを見極める必要がありますが、スタンプを送り合ううちに打ち解ける、ということもあるので、
効果的に活用していきましょう。
チャットを送る適切なタイミング
最後は、チャットを送る効果的なタイミングについてです。
クライアントさんのご職業、状況にはよりますが、ビジネスマンの方や主婦の方の場合は基本的にはチャットをお送りする効果的なタイミングは、朝・昼・夜の3回です。
朝なら7:00〜9:00の間、昼なら11:30〜13:00の間、夜は18時以降、という形であれば、チャットの開封率は高い傾向にあります。
仮に未読だったとしてもチャットを送り続けて嫌がられることはほとんどないので(もしその場合は、回数を調整する)最低3回は毎日積極的にチャットをお送りするようにしましょう。
まとめ
今回は、英語コーチングにおけるチャットの意義、効果的な使い方、お送りする適切なタイミングについて徹底解説してきました。
自分自身のコーチング経験や、他のコーチのデータを見ても、チャットを活用しないのは圧倒的な損です。
うまく活用できればクライアントさんの英語力の伸び・満足度・継続率を圧倒的に高める武器になるので、ぜひ今日この瞬間からクライアントさんにお送りしてみてください。
現在英語コーチとして悩みを抱えている方に向けて英語コーチが今後生き残っていくための無料メルマガも発行しています。
大手スクールでトップコーチになるために意識した、
・満足度
・英語力の伸び
・継続率
・コーチング力
・ティーチング力
これら全てを最大化するための秘訣を、メルマガ限定で無料配信しておりますので「スパルタな内容でもついていける」という方はぜひご登録ください。
それでは、今後ともよろしくお願いいたします!