みなさんどうもです!eichanです!
今回は、『【目指せ470点!】TOEIC初心者向けロードマップ』と題して、現状TOEIC300点前後の方が、
470点以上を取得していくためのロードマップをご紹介します。
TOEICはじめたばかりで、何から始めていいかわからない…
TOEICの教材多すぎるけど、初心者は何を使えばいいんだろう…
Twitterだと周りの点数が高すぎて、470点の取り方が聞けない…
この記事は、こういった悩みを解決する内容になっています。
私自身7年前に英語学習を始めた頃、初TOEICの点数は345点でした。
その時はまさに上記のような悩みを抱えていて、とにかく色々調べて試行錯誤。
結果的にいろいろな学習方法をうまく組み合わせて、345点から下記のように点数が推移していきました。
その時にやっていた学習と、生徒さんにも実践していただいて再現性の高いものを今回の記事に詰め込みました。
記事を読み終わる頃には、470点以上を取得する上で必要な「学習時間」「トレーニング方法」「使用教材」、全てがクリアになっているはずです。
それでは、いってみましょう!
目次
TOEIC470点取得のための戦略
それではまずはじめは、TOEIC470点取得のための戦略を立てていきます。
戦略を決めずに闇雲に学習してしまうと迷ったり非効率な学習になってしまったりするので、戦略を決めるフェーズはとても大事です。
そして、TOEICで目標点数を取得するための戦略とは、下記4つのことを一つ一つ決めていく作業のことを指します。
- いつまでに
- どれだけの学習時間で
- どんな内訳で
- 何を使って取得するか
ひとつずつ、深掘っていきます😊
「いつまでに」点数を取得するかを決める
まずTOEIC600点を取得するために一番大切なことは、いつまでに470点を取るのかを決めることです。
なぜなら点数を取得する期日を明確に決めることで、「締め切り効果」という脳の作用が起こり、その締め切りまでに頑張ろう、努力しようとする心理が強烈に働くからです。
【締め切り効果】
締め切りが明確に決まると、するべきタスクに集中できる心理効果
夏休みの終わりに宿題を提出するという締め切りがあるから、「がんばらなきゃ!」という気持ちになっていましたよね。
ギリギリになることも多々ありましたが(笑)
このように人間にとって「締め切り」があるのとないのとでは、学習の継続率が格段に違います。
今回の記事では、わかりやすい期限として1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月後に目標点数を取得することを締め切りとして、
次の項ではそれぞれどのくらいの「学習時間」を確保していけばよいか見ていきます。
必要な「学習時間」を算出する
それではいつまでに470点を取得するか決まったところで、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月後に目標達成を目指す場合、
それぞれ日々どのくらいの「学習時間」を確保していけばいいかをお伝えしていきます。
前提として、TOEICで100点以上点数をあげるためには、最低でも約150-200時間程度の学習時間が必要になってくるということをまず頭に入れておいてください。
それでは、現状300点前後の方が、目標達成をするために各1、3、6ヶ月でどのくらいの学習時間が必要か考えていきましょう。
(成果は「学習時間」×「学習の質」で決まるので、あくまで参考値です。)
🚩 1ヶ月で目標達成
1ヶ月で目標達成を目指すのであれば、かなりストイックに学習し200時間程度の学習時間が求められます。
つまり、1日単位で割っていくと、1日の学習時間は約6.6時間になります。
1ヶ月での目標達成:1日6.6時間
これはだいぶハードではありますが、もし1ヶ月で点数アップを目指すのであればこの数字を意識して進めていきましょう。
*ただし、300点台の場合短い時間でも点数を上げていける場合も十分あります。
🚩 3ヶ月で目標達成
3ヶ月での目標達成であれば、先ほどよりは少しだけ緩やかに1日に必要な学習時間は約2.2時間になります。
200時間÷90日ということですね。
3ヶ月での目標達成:1日2.2時間
2.2時間であれば、少し現実的な数字になってきました。
生徒さんも、3ヶ月コースでTOEICの目標達成を目指される方が圧倒的に多いです。
ちなみに、週末のほうが学習時間を増やせる方は多いと思うので、週単位で考えて14-15時間確保するという形でも問題はないです。
🚩 6ヶ月で目標達成
6ヶ月での目標達成であれば、かなり緩やかに200時間÷180日=1日約1.1時間というふうになります。
6ヶ月での目標達成:1日1.1時間
コツコツと1日1時間程度学習すれば、半年くらいで目標達成が見込めるということですね。
ただ、6ヶ月以上期間をかけてしまうと成長実感が抱きにくく、学習継続が難しくなってくるので6ヶ月以内に目標達成を目指すプランをおすすめします。
「いつまでに」、そしてどのくらいの「学習時間」を費やすか決まったら、次はリスニング・リーディングそれぞれ狙う点数の内訳を決めていきます。
「点数の内訳」を決める
目標達成までの締め切り、学習時間が決まったところでリスニング・リーディングそれぞれどのような内訳で470点以上を狙っていくかを決めていきます。
まず前提として、TOEICはリスニングパートの方が点数を取りやすいと言われています。
理由としては、リーディングパートは文法や語彙の難しさ、タイムプレッシャー、そして集中力の低下など色々と点数があがりにくい要因があるためです。
自分自身の経験、そして生徒さんの指導経験からもリスニングの方が点数を取りやすいことは間違いないと確信しています。
つまり、リスニング>リーディングという形になるような点数の内訳を考えていきます。
個人的に、470点以上を目指す上で理想的な点数の内訳例は下記の通りです。
リスニング:250-300
リーディング:200-250
もちろんこれだけではないですが、生徒さんを見ていてもこのレンジを狙うのが適切な戦略になると思います!
「効果的・適切な教材」を選定する
いつまでに目標達成するのか、どれだけ学習時間をとるのか、そして狙うべき点数の内訳が決まってきました。
ここからは、目標達成をするために「何をするのか」の部分にフォーカスをし、「効果的・適切な教材」を選ぶ方法をお伝えします。
先ほどお伝えした通り学習の成果は「学習への投下時間」×「質」によって決まってくるのですが、適切な教材選びは「質」の部分に大きな影響を与えます。
教材を選ぶ基準はいくつかありますが、下記2点を守っていただければ失敗しにくいです😊
①今の自分の英語レベルで、書いてある内容が大まかに理解できる
②AmazonやSNSなどで、一定の評価を受けている
上記2点を踏まえて470点を取得する上で最適な戦術、教材、使用方法を併せてお伝えしていきます😊
TOEIC470点取得するための戦術
それでは、TOEIC470点を取得するための戦略が決まったところで、
ここからはどのようにそれを達成・実行していくのか、戦術(アクションプラン)をお伝えしていきます😊
下記「5つの力」をもとにお伝えしていきますので、自分に足りていないところ(=課題)を中心に学習を進めていってください💪
- 総合力
- リスニング力
- リーディング力
- TOEIC力
- 実践力
【総合力】語彙量を1,000語以上増やす
TOEIC470点を取得するための1つめの戦術は、語彙量を1,000語以上増やすことです。
TOEICで点数を伸ばしていくのにあたって単語数(語彙量)は最も大切な要素であり、極端な話、
600-700点くらいまでは語彙量を増やしていくだけでも取得できてしまうくらい強力です。
つまり語彙力はリスニングにもリーディングにも、総合的に活きる力ということになります。
それでは、どのくらいの語彙量を目指していけばよいのでしょうか?
470点を取得するためには、あくまで目安ですが4,000-5,000語以上の語彙量を持っている必要があります。
高校卒業時の日本人の平均の語彙量は2,600-3,100語といわれているので、約1,000語程度は語彙量を増やしていかなければいけません。
[ 日本人の英語の語彙量 ]
小学校卒業時:600-700 語程度
中学校卒業時:2,200-2,500 語程度
高校卒業時 :2,600-3,100 語程度
出典:文部科学省【外国語編 英語編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説
そして、語彙量を増やしていく方法は主に2つあります。
①単語帳を使った学習
②他の場面で出会う単語をまとめ・インプット
470点以上を目指す上ではまだまだ圧倒的に語彙量が足りていない場合が多いので、①の単語帳を使った学習をメインに進めていきます。
そしてこの1,000語の差を埋めて、効果的な学習のために最適最強の単語帳が『金のフレーズ』です。
『金のフレーズ』概要
最強と書いたのは、『金のフレーズ』の掲載単語がTOEIC本試験に嘘のように高い頻度で登場するからです。
ちょうど掲載単語も1,000語なので、目標点数を獲得していく上で必要な語彙量を増やしていくにも適しています。
ただし、語彙量は他の学習をしていく中でも随時増えてはいくので、470点を取得する上では『金のフレーズ』の1-600番程度まででも十分です。
『金のフレーズ』学習方法
『金のフレーズ』の学習方法に関しては、下記の図解の3つのポイントを実践していくことが最も効果的な取り組み方になります。
これらのやり方は、『金のフレーズ』に限らず単語学習に適したトレーニング方法になります😊
【リスニング力】リスニングの0→1を作り、耳を鍛えていく
TOEIC470点を取得するための2つめの戦術は、リスニングの0→1を作り、耳(リスニング力)を鍛えていくことです。
ここでいう0のリスニング力とは、リスニングパートで100-200点代くらいを取れるような英語学習を始めたばかりの状態のことを指します。
そして、1とは英語の基礎が少し身についた状態、つまりリスニングパートで250-300点以上を取れるくらいのレベル。
この0→1のリスニング力を構築していく上で重要なトレーニングが、聞き流し・シャドーイングというトレーニングになります。
聞き流し
英語リスニングにおける聞き流しとは、意味などを深く考えることとにかく多量の英語を聴いていくトレーニングのことを指します。
聞き流しは意味がないと言われがちですが、「英語の音の抑揚、リズム、流れ」のようなものが少しずつインプットできるという観点では、
初心者のうちは特に一定役立つトレーニングです。
聞き流しを10時間程度は何度も繰り返し、まずはリスニングのための土台を作っていきます。
シャドーイング
聞き流しで土台を作ったら、次はより能動的なトレーニングであるシャドーイングを行って耳を鍛えていきます。
シャドーイングとは、聞こえてきた音源を2,3語遅れて追いかけて発話するというもので自分の苦手な音を改善する=聞こえない音を聞こえるようにすることに特化したトレーニングです。
回数を重ねトレーニングを積んでいくと、今まで聞こえなかった音がどんどん聞こえてくるようになっていきます。
教材としてはTOEIC対策に特化した『公式問題集』、TOEICの概要やリスニングの各パートについて詳しく理解していける『究極のゼミ』がおすすめです。
『公式問題集』概要
『公式問題集』は、TOEICを制作している機関であるETSが作成している公式のTOEIC模試教材です。
クオリティは本試験と全く変わらないので、模試として使っていくには理想的な教材になります。
1冊に2つ模試が入っており、2021年12月現在で1-8まで8冊出版されています。
学習素材としては一番最新のものを使っていくことがおすすめです😊
『公式問題集』学習方法
【聞き流し】
①問題を通しで全て解く。
②Part3/4の音源を聞き流す。
③時間がある場合はスクリプトを見ながら音を聞く。
『公式問題集』は非常に質が高く解くだけでTOEIC問題に慣れることができるので、まずは「聞き流し」や「シャドーイング」のトレーニングを行う前に、一度通しで全ての問題を解いていきます。
そして、「聞き流し」としてリスニングの分量が多く難易度の高いPart3/4の音源を利用。
まとまった時間が取れる場合や、学習時間が多く取れる場合はスクリプトを見ながら音を聞き流していきます。
スクリプトを確認する場合は、文字として理解できている単語と聞こえてくる音を一致させるように意識していきましょう。
聞き流しが一定量できたら続いては、シャドーイングです。
【シャドーイング】
①Part3/4の1つの音源をリスニングする。
②音源の意味を正しく理解する。
③口を慣らしていくために、*オーバーラッピングx5回を行う。
④該当の音源をシャドーイング20-30回を行う。
*オーバーラッピングとは、スクリプトを見ながら音源と同時に発音するトレーニング
TOEIC Part3/4は1つの音源が約45-60秒なので、①−④までを1日最低でも30分程度徹底的に繰り返していくのが効果的なやり方になります。
シャドーイングの具体的なやり方については、下記の記事をご覧ください。
『究極のゼミPart3&4』概要
『究極のゼミ』シリーズは、TOEICの形式・概要・攻略法を網羅的に解説してくれている教材でTOEIC慣れをする上では非常に効果的な教材です。
そしてリスニング学習で使用する『究極のゼミPart3&4』は、リスニングパートで難易度の高いPart3,4に特化した教材になります。
Part3&4の概要理解▶︎練習問題という構成になっているので、こちらは前から順に読み進めていくことが適切な学習方法になります。
『究極のゼミPart3&4』学習方法
①講義・練習問題に取り組みTOEICの概要などを理解する。
②練習問題の解説を読み込み、不正解だった箇所を復習する。
『究極のゼミPart3&4』は講義▶︎練習問題という構成になっているので、教材の指示通りに学習を進めていきましょう。
講義を読み、練習問題を解き終わったら続いては不正解だった箇所を復習していきます。
【リーディング力】基礎の文法を理解し、リーディング量を増やす
TOEIC470点を取得するための3つめの戦術は、基礎の文法を理解し、リーディング量を増やすことです。
TOEICのリーディング回答において、基礎の文法は必須項目です。
なぜなら、基礎文法がないとPart5(文法問題)を解くことができないですし、Part7(長文問題)にも全く太刀打ちができないからです。
基礎文法とは中学高校で学んだ文法のことなので、覚えているものはそのまま、定着していないものは教材を使って改めて学習していく必要があります。
リーディングのために一からTOEICの基礎文法力を鍛える上で最適な教材である『プラチナ英文法』、TOEIC慣れをしていくために『究極のゼミ』シリーズを活用していきます。
『プラチナ英文法』概要
『プラチナ英文法』はTOEICのPart5(文法問題)の解法を網羅的に学ぶことができる教材、かつ文法用語などの説明が丁寧なので、
基礎をインプットする上では非常に適した教材です。
生徒さんに、「品詞がわからなくて…」と言われたら迷わず、@HUMMER_TOEIC さんの👇勧めています。
『出る1000』、『文法特急』もめちゃくちゃに推してますが、『プラチナ講義』は解説がより丁寧でわかりやすいです。 pic.twitter.com/kvQ4BtfwZp
— eichan@TOEIC満点英語オタク (@eichan_ruh) June 3, 2021
『プラチナ英文法』学習方法
①Chapter毎に説明を読み、内容を理解する。
②内容を理解していることを確認するため、内容を人(または自分)に説明してみる。
③説明できない項目を、復習する。
『プラチナ英文法』は講義形式で、Chapter7までそれぞれのChapterでTOEIC頻出の文法項目が解説されています。
まずはChapterを一つ一つ理解しながら読み進めていき、文法項目をインプットしていきます。
なお自分が既に深く理解している文法項目は、飛ばしてしまってOKです。
それぞれのChapterを読み終わったら、内容を正しく理解できているか確認するために内容を人(または自分)に説明してみます。
英語学習全体を通して、理解できたかどうかは「人(自分)に説明できるか」という観点で見ていくとクリアになるので、ぜひ試してみてください。
仮に人(自分)に説明できないのであればその項目はまだ理解できていないということの証明なので、TOEICでも間違えてしまう可能性が高いです。
『究極のゼミ Part7』概要
基礎の英語文法知識をインプットしながら、同時に『究極のゼミPart7』という教材を使ってリーディング力も鍛えていきます。
リーディング力を鍛えていくためには、TOEICリーディングの形式を理解した上で読む量を増やしていくことが必要になります。
『究極のゼミPart7』は、Part7の概要・解き方・特徴について理解するには非常に適した教材で、これだけでもうまく使えば600-700点以上を目指せるという優れものです。
『究極のゼミPart7』学習方法
①章毎に説明を読み、内容を理解する。
②各章の練習問題を解き、正解の根拠を人(または自分)に説明する。
③説明できない項目・間違えた問題を復習する。
『究極のゼミPart7』は章立てになっており、各章でPart7の形式・特徴を徹底解説してくれています。
まずは理解しながら、読み進めていきましょう。
内容を読み進めると各章で練習問題が待ち構えているので、目安解答時間に従いながら解いていきます。
解き終わった後は解説の正解の根拠と自分の理解していることが一致しているかを確認し、正解の根拠が理解できないものに印をしていきます。
【TOEIC力】TOEICのテクニックを知る
TOEIC470点を取得するための4つめの戦術は、TOEICのテクニックを知ることです。
TOEICテクニックとは、「TOEICで点数を取りやすくする技・力」のことで本質的ではないものの試験を受ける上では必ず知っておいた方がよいものになります。
TOEICテクニックはいくつかありますが、470点を目指す上で身につけておいていただきたいものは「消去法」です。
消去法
TOEICでは全ての問題がマークシートで4択式になっているので、消去法で答えを導ける問題も多いです。
特にリスニングのPartでは、音が聞こえなかったとしても、聞こえる音をヒントに消去法を駆使していけば解ける問題が多いです。
Part1, 2では1文ずつ英文が流れるので、ひとつひとつの問題で「消去法」を活用していきましょう😊
【実践力】日々の学習カリキュラムを立てる
TOEIC470点を取得するための5つめの戦術は、日々の学習カリキュラムを立てることです。
ここまでで、「点数取得までの締め切り」、「必要な学習時間」、「理想的な点数内訳」、「適切な教材」、「トレーニング内容・方法」をインプットしていただいたと思うので、
最後はこれらを日々の学習で実践できるところまで落とし込んでいきます。
毎週・毎日やることが決まっているというのはモチベーションを維持するために非常に重要なことなので、もう何をするかで迷わない状態を作っていきましょう。
もちろん人によって異なるのですが、今までご紹介した学習を、下記一例として週単位の学習カリキュラムに落とし込んでみました
あくまで参考程度ですがこのようにざっくりとでもやるべきことを決めておくと、日々学習が実行しやすくなっていきます!
終わりに
ここまで記事を読んでくださって、ありがとうございます。
今回ご紹介したロードマップの戦略と戦術に沿って学習を進めていただければ、間違いなく470点以上を取得することができます。
何をやったらよいかわからないと中々モチベーションも上がらないですが、今日やることがクリアであれば人間は頑張れます。
記事の中で疑問点などあれば、コメントかTwitter(@eichan_ruh)でご連絡いただければと思います。
また、ぜひ470点取得できたあかつきには、連絡くださると泣いて喜びます😊
それでは、次回の記事でお会いしましょう!