資格試験の英語ライティングって、どうすれば点数があがるんですか…?
英語コーチとして生徒さんにライティングを指導していると、このようなご質問を受けることが多いです。
私自身資格試験の評価基準を見ても具体的にはよくわからず、結局どうすれば点数が上がったり下がったりするんだろう…と悩んでいました。
ただ、今では英語の資格試験でライティングを行う際は「このくらいの点数が取れるかな?」という予想が立ち、実際に自分の予想に近いスコアが出せるようになってきました。
それは、英語ライティングで意識すべき必須の評価基準3つとそれらの攻略法を自分の中で理解したからです。
英語ライティングにおける3つの評価基準を正しく理解した上で書く回数を増やしていくことで、英検1級のライティングなどでは9割近くのスコアを安定的に取れるようになりました。
この記事では私が学んできた「英語ライティングの必須評価基準3つ」とそれらを踏まえ減点を減らし、加点を増やす具体的な方法を事例とともにお伝えします。
本記事を読むことで、英語ライティングの不明点が減り、資格試験で高得点を狙っていける状態になると思うので、ぜひ最後までお読みください。
それでは、いってみましょう!
目次
英語ライティングの必須評価基準3選
それでは、早速結論からお伝えします。
英語ライティングで意識すべき3つの必須評価基準は、下記の3つです。
- 読みやすく一貫性のある構成
- 適切な語彙の選択と豊富さ
- 文法の使い方と正確さ
※ちなみに英語ライティングの評価基準は、日本で馴染みのある下記のライティング試験を参考にし、自分なりに具体化しています。
なんだか小難しい話に見ますが、
要は「質問に対してわかりやすい構成で文章を書き、文章で使用する語彙や文法を適切で幅広いものにしていく」ことができれば確実に高得点が狙えるということになります。
それでは、ひとつひとつの項目を細かく見ていきましょう。
読みやすく一貫性のある構成
英語ライティングで意識すべき必須評価基準の1つめは、読みやすく一貫性のある構成です。
英語ライティングにおける「読みやすく一貫性のある構成」とは、Introduction(導入・主張)▶︎Body(主張のサポート)▶︎Conclusion(結論)の順番で書いていく構成になります。
この書き方をすることで、自分の主張をまず真っ先に伝え、その主張をする理由や話をわかりやすくするための具体例をつなげていくという構成になるので、読み手にとってとても読みやすい文章になります。
また、これらの構成で書いていけば自然と自分の主張は一貫してくるので、一貫性も担保されます。
下記、Introduction▶︎Body▶︎Conclusionの流れに沿ってライティングの例を書いてみました。
テーマ:
Do you think that extreme social inequality will be eliminated in the future?
(将来的に、極端な社会的不平等はなくなると思いますか?)
テーマをもとに、下記のような構成で話を書き進めていきます。
Introduction(導入・主張)
→意見に賛成か反対か、明示する
Body(主張のサポート)
→賛成か反対か、なぜそう思うのか理由や具体例を述べる
Conclusion(結論)
→再度、意見を主張して締める
上記ライティング例を、導入▶︎本題▶︎結論の流れで簡潔にまとめることを目指して書いてみました。
こちらの文章を例に取りながら、他のライティング評価基準の話も進めていきます。
※上記文章の和訳
導入:
将来的に極端な社会的不平等はなくなると思います。そう思う理由がいくつかあります。
本題:
まずはじめに、新たな技術の進歩により教育がより様々な人々に行き渡るためです。これは間違いなく持てるものと持たざるものの差を埋め、教育や貧富の格差も埋めていくはずです。これにより不平等さを改善することが可能になります。
次に、AIの台頭により経済が再活性化されるためです。コミュニティーの経済が活性化されると、コミュニティーに住む人々の生活を改善するためのお金を生み出し、不景気を抜け出すきっかけになります。結果として、不平等は減ります。
結論:
まとめると、上記の理由から極端な社会的な不平等がなくなると主張するのは、現実的だと思います。
適切な語彙の選択と豊富さ
英語ライティングで意識すべき必須評価基準の2つめは、適切な語彙の選択と豊富さです。
英語ライティングでは、できる限り状況や説明を描写できる適切な語彙を使い、使う語彙の種類も豊富にしていくことが重要になります。
なぜなら、適切な語彙を使うことができると採点を担当するネイティブスピーカーにとって読みやすく、かつ語彙の言い換え(種類が豊富)ができると英文が自然になるからです。
しかし、「適切な語彙・豊富」という言葉自体が少し曖昧。
個人的には、適切かつ豊富な語彙=下記の3つの点だという風に解釈して、ライティングに取り組んでいます。
①コロケーションに合わせる
②できるだけ同じ単語を使わない
③Strong wordに書き換える
コロケーションにあわせる
コロケーションとは、よく使われる単語の自然な組み合わせのことを指します。
よく使われる単語の組み合わせを使うことで、単語の使い方が適切になっていきます。
例えば先ほどの例文で用いた、
- fill in the gap between 〜
- that makes it possible to 〜
- based on the reasons mentioned above
などはセットでよく使われる単語や熟語になっているので、ネイティブスピーカーに対してナチュラルな印象を与えることができます。
できるだけ同じ単語を使わない
英語ライティングの中でできるだけ同じ単語を使わない、という意識的に実行できると語彙が豊かとして評価されていきます。
例えば先ほどの例文では同じような内容でも、「意図的に」単語を変えるようにしています。
social inequality will be eliminated
→reconcile, decrease, eradicate
fill in the gap
→fill the disparage
revitalize the economy
→boost the economy
同じ単語を同じ文章や近い文章で使うと減点の対象になるので、できるかぎり単語は言い換えた方がよいです。
Strong wordに書き換える
語彙の適切さ・豊富さを高めるために意識している最後のポイントは、Strong wordに書き換えるということです。
Strong wordとは複数の単語で表現する内容を1単語で言い切ってしまうというもの。
例えばmake something strong「何かを強くする」というフレーズを、strengthenという1語にしたり、very hot「とても暑い」をboilingにしたりなどです。
これができると英文が洗練され、高尚なイメージを与えることができます。
先ほどの例文では、
people who are in different generation
→people from all walks of life
People who are rich or poor
→have and have nots
improve the relationship/situation
→reconcile
make it better
→revitalize
などがStrong wordやphraseに言い換えた部分で、意図的に書き換えていくことで点数の加点を狙うことができます。
文法の使い方と正確さ
英語ライティングで意識すべき必須評価基準の3つめは、文法の使い方と正確さです。
英語ライティングでは基本的な文法のミスは減点、「複文」と言われるような複数の文法を組み合わせた文章、
または仮定法や現在分詞など高等レベルの文法を使うことができると、加点されていくことが多いです。
基本的な文法とは、中学高校で学習するような下記の文法項目のことです。
- 品詞
- 文型
- 時制
- 助動詞
- 疑問詞
- 冠詞&代名詞
- 前置詞&接続詞
- 不定詞&動名詞
- 比較
高等レベルの文法とは定義が難しいのですが、個人的には下記6つの項目を使うと高く評価されやすいという印象があります。
- 仮定法
- 分詞構文
- 現在分詞
- 過去分詞
- 関係代名詞
- 関係副詞
ただ、高等レベルの文法は自分が使い慣れていないものを無理して使おうとするとミスをする場合もあるので、基本的には自分が使い慣れた文法を駆使するのがベターです。
まとめ
今回は、英語ライティングの必須評価基準となる3つのポイントをご紹介しました。
この評価基準を意識してライティングをすることで、自分自身だけでなく私の生徒さんも資格試験で高得点を取得することができています。
もちろん練習量は一定積んでいく必要がありますが、ただ書くだけでなく評価基準に沿って書いていただくと最短距離で高得点取得が目指せるはずです。
英語ライティングの構成、頻出フレーズ、書き始める前に大切なプランニングについては下記の記事にまとめているのでぜひご覧ください。
ここまで記事を読んでくださって、ありがとうございました!