先日、クライアントさんからこんな連絡が…!
MBAを目指されていたクライアントさんで、3ヶ月で
- MBAレジュメ・エッセイ合格
- MBAのインタビュー合格
- 必要条件の
IELTSスコア5.5▷6.5獲得
これら全てを達成され、無事にMBA合格が決まりました!!!🥳
3ヶ月間サポートさせていただいた中で、最後の1ヶ月はお仕事のプロジェクトが佳境、かつIELTSのスコア提出まで残り1ヶ月という超過密スケジュールだったこともあり、
このご連絡をいただいた時は心の底から嬉しく、思わず夜に飛び跳ねて喜んでしまいました(笑)。
今回はそんなクライアントさんのMBA合格に向けてどのようなコーチングをしたのか、そしてMBA合格までの、
- MBAレジュメ対策
- MBAエッセイ対策
- MBAインタビュー対策
- IELTS対策
(3ヶ月で1点以上アップさせるための学習時間や適切な教材/トレーニング方法)
これらを詳しくお伝えしていきます。
MBAを検討されている方、英語コーチングでこれからTOEFL/IELTSコースなどを担当される方、クライアントさんにより幅広い価値提供をしたいと思っている方には役立つ記事になっているはずです。
それではいってみましょう!
目次
MBA対策
まず3ヶ月のうち最初の1.5ヶ月ほどは、IELTS学習も並行しながら、MBA対策に重点を置いてコーチングさせていただきました。
理由としては、当然MBAに合格できなければIELTSの点数を取得しても意味がないためです。
そのため、まずはMBAの英語レジュメ、エッセイの提出、そして全て英語で行われるインタビュー対策を行う必要がありました。
レジュメ対策
まず初めに行ったのが、レジュメ対策としてのライティング添削です。
クライアントさんはもともとライティングは得意な方でしたが、より理想的な英文、魅力的な英文にするためにライティングの添削を実施。
クライアントさんの意図がうまく伝わる順番、表現、文構造等をお伝えしていきました。
私がここで意識したことは、下記2点です。
①英語レジュメ(英文履歴書)に
則った書き方
②アクション動詞の活用
※英文履歴書などで好まれる高尚な単語
英語のレジュメは日本語と書き方が異なるので、そのフォーマットに書き換え、
加えて②のアクション動詞を使って英文の精度を高めました。
例えば英文履歴書の大まかなフォーマットは、下記です。
- Personal Data(個人情報)
- Objective(希望職種)
※MBAでは、カットします。 - Summary(要約)
※これまでの経歴・実績など - Work Experience(職歴)
- Skills(技能)
- References(照会先)
一般的にはこれらの順番で書いていきますが、MBAのレジュメでは「自分の持っているスキルをアピールする」という観点で、まずは③のSummaryから書き始めることが主流です。
また、自身のスキルや能力は「箇条書き」で書いていくというルールがあるので、こちらを徹底した上でアクション動詞も活用し、英語の運用能力が高いということをアピールしていきました。
レジュメの詳しい書き方に関しては、Tipsや詳しい書き方が網羅されている下記の教材が非常におすすめです。
エッセイ対策
続いては、エッセイ対策です。
エッセイ対策としては下記2つのことを意識しました。
①アカデミックライティングに
則った書き方
※学術的文章や学術的文章を書く技術・ルール
②アクション動詞の活用
※英文履歴書などで好まれる高尚な単語
②に関してはレジュメの時同様、中学校や高校で学ぶような簡単な単語ではなく、高尚なアクション動詞を多用することでクライアントさんの英語力のアピール。
そして、「自分がどんな人間か」を熱意を持って訴えられるようにしました。
①に関しては簡単にいうと徹底的に読みやすい英文にするべく、下記のような基本のライティングルールに則り、かつ受動態ではなく能動態の表現を多くしました。
(厳密には本来アカデミックライティングでは客観的な視点を強調する受動態を使うことが多いですが、エッセイではアピールが目的のため、能動対が好まれます)
- 明確な導入・本文・結論
- フォーマルな書き方
※スラングや話し言葉を使わない。I’mなどの省略形は使わない。 - I thinkなど曖昧な表現を避け、断定表現を使用
- インデント
※段落の始めは1文字下げる - セミコロン、コロンを適切に使用
インタビュー対策
続いては、インタビュー対策です。
間違いなくこのインタビューが今回のMBAチャレンジで、クライアントさんも私も一番緊張したタイミングでした。
理由としては一発勝負ということもありますし、何よりクライアントさんは英語面接未経験。
「内容と練習が全て!」ということで、まず内容はレジュメやエッセイ同様英文の精度を高めました。
加えてインタビュー直前の2週間前からは、ほぼ毎日1日10-15分程度インタビューを想定してZoomでインタビュー練習を行いました。
通常の面談に加えてインタビュー練習を毎日行うということは、私がもともと在籍していた大手では絶対できないようなことで、個人のコーチだからこそできること。
結果的に短い期間でもクライアントさんの準備が整いました。
(大手のスクールにいた頃は「普段の面談+aの面談」、はもちろんルール的にNGだったので、個人のコーチとして独立したからこそできる力技です)
インタビュー対策として実施したことは、下記3点です。
①必ず聞かれる想定質問は入念に準備
②稚拙な表現はカット
③徹底的に練習
①に関しては、MBAに限らず面接で「よく聞かれる質問」というものがあるので、下記の想定質問に対する具体的な回答を作成。
- Tell me about yourself.
「あなたについて、教えてください」 - Why do you pursue MBA?
「なぜ、MBAを志望されているんですか?」 - How will MBA help reach your goal?
「MBAが、あなたの目標達成にどのように貢献しますか?」 - Why are you particularly interested in us?
「なぜ私たちのMBAに、特に興味を持たれているんですか?」 - What are your strengths and weaknesses?
「あなたの強みと弱みは?」 - What aspects of your current job do you enjoy?
「現在のお仕事の面白みは何ですか?」 - Do you have any concerns or inquiries about the school or program?
「プログラムやコースについて、何か懸念点や質問はありますか?」
当然回答を暗記すると違和感があるので、先述した③の徹底的な練習によって自然に表現できるようになるまで精度を高めました。
また、インタビューは口語ですがあくまでフォーマルな場なので稚拙な表現は避け、丁寧な言葉遣いの単語・表現を心がけていただきました。
これら全ての積み重ねが実り、コース開始1.5ヶ月の段階で無事MBAの第一関門は突破できました。
IELTS対策
ここからは、IELTS対策についてお話ししていきます。
MBAインタビューまで合格していても、必要条件であるIELTS6.5点を取らなければこれまでの努力が全て水の泡。
気持ちを緩めることなく、IELTS対策に移りました。
まずクライアントさんの3ヶ月前の状態としては、下記の点数からスタートでした。
IELTSの点数は1.0点あげるためには学習時間として約300〜400時間が必要と言われており、
私自身何人もクライアントさんを見てきた中での肌感覚とも近しいので、その時間から逆算して下記のようなプランを立てました。
こちらは1ヶ月目のプランですが、MBA対策と並行する必要があったため
- 平日3.5-4時間以上
- 休日5-6時間以上
- 目標週30時間以上
という学習時間を目標にしてコーチングを開始。
しかし他のクライアントさんも同様ですが、決めたプラン通りにいかないこともしばしばあります。
特に今回はMBA対策という大きな壁に加え、業務が想定よりも何倍も忙しくなる、冠婚葬祭などの事象が重なったため、学習時間が大幅に削れてしまうこともありました。
こうなるとコーチ側は、
英語学習の成果=学習時間×学習の質
という式に則って、「学習の質」によりフォーカスをする必要が出てきます。
学習の質は大きくわけると下記3点に集約されるので、これらを最大化するための工夫を、それぞれの各セクション対策ごとに実施していきました。
- 適切な教材
- 適切なトレーニング方法
- 適切な学習環境
学習の優先度としては下記の順番に4つのセクションを対策していくことが効果的なので、
(上から順番に、優先度が高いということです)
この3つの条件に則って、それぞれを具体的に解説していきます。
全セクションに共通して使用した教材としては、対策模試、公式の模試、IELTSの王道単語帳です。
リスニング
まずはじめは、IELTS「リスニング対策」です。
なぜリスニング対策に比重を置いたかというと、IELTSセクションの中でリスニングの点数が最も上げやすいという点、
そしてスピーキングなどその他のパートでも活きるという点からです。
リスニングについては元々5.0という低めのスコアだったこともあり、MBAと並行して早めに着手。
「適切な教材」としてはこれまでのクライアントさんでも再現性高く成果が出た、下記の教材を採用しました。
「適切なトレーニング」としては、下記を実施しました。
- シャドーイング(音声知覚の改善)+毎日の添削
- 精読(意味理解の改善)
※こちらはリーディングのパートで詳しく解説します。
- 過去問の多聴(総合力の強化)
それぞれの具体的なトレーニング方法については、下記の記事に記載してあります。
また、すべてのセクション対策として「適切な環境」で学習するべく、
クライアントさんと仕事終わりはカフェ、休日は朝からコーワーキングスペースに行くというお約束をして、サボれない仕組みづくりを徹底しました。
リスニングは元々苦手意識があったクライアントさんですが、上記のトレーニングと教材を駆使していただき、結果はリスニング+1.5点、総合点アップに大きく貢献しました。
リーディング
続いては、「リーディング」対策です。
リーディングに関してはIELTSセクションの中で得点源になりやすいという点、
そしてリーディング力が改善されるとリスニング力も改善できるという点からです。
適切な教材としてはこれまでのクライアントさんでも再現性高く成果が出た、下記の教材を採用しました。
「適切なトレーニング」としては、下記を実施しました。
- 精読(意味理解の改善)
- 過去問の多読(総合力の強化)
今回クライアントさんの課題感としては、”リスニングで音は聞き取れるが、意味の理解が追いつかない”という問題ありました。
この課題の解決策としては上記に挙げた精読で、このトレーニングを行えばリスニング力もリーディング力もアップするため効率が非常に良いです。
結果的にリーディングは+0.5点アップでしたが、リスニングの1.5点アップも鑑みると、トレーニングの効果は十分に発揮されていました。
スピーキング
続いては、「スピーキング」対策です。
スピーキングに関しては元々5.0ということだったので急を要しましたが、MBAのインタビュー対策でも多く発話するトレーニングがあったので相対的に優先度は下げていました。
とはいえMBA対策が終わってからは毎日スピーチ添削をし、とにかくアウトプット→改善の繰り返し。
適切な教材としてはこれまでのクライアントさんでも再現性高く成果が出た、下記の教材を採用しました。
「適切なトレーニング」としては、下記を実施しました。
- 2分間スピーチ+毎日の添削
- 毎週のスピーキング模擬試験
- 瞬間英作文
2分間スピーチに関してはIELTSスピーキングのスピーチパートを想定し、下記のように毎日実施→添削を実施。
また、毎週面談の際は10分程度本番を想定したスピーキング模試を実施し、これによってクライアントさんの自信がつき、
最終的には5点だったスコアが6.5まで伸びました。
瞬間英作文はスピーキング力を伸ばす上ではどのレベルの方でも効果的で、具体的なやり方は下記の記事で記載しています。
ライティング
最後は、「ライティング」対策です。
ライティングはIELTSの中で点数が最も上がりにくいセクションと言われていて、ネイティブでさえ半年対策しても1点も上げられない、とさえ言われているセクションのため、優先度は下げて取り組みました。
だからといって全く対策しない、というわけにはいきません。
そのため、今回のクライアントさんに対しては毎週試験を想定してライティングを実施していただき、添削も実施しました。
ライティングは上述した通りいきなり点数を上げるのは難しいという性質があるので、
主に下記を重視して減点を減らしていきました。
- 文法ミスを減らす
※可算・不可算、3人称単数 - アカデミックライティングを徹底する
※短縮系を使わない、カジュアルな表現を使わない - 単語のパラフレーズ
教材としてはテーマを網羅している下記の教材を使用し、クライアントさんが見たことがないテーマを減らす、という対策も併せて行いました。
まとめ
今回は、3ヶ月でIELTSを1.0点アップさせてMBA合格されたクライアントさんの体験談をもとに、具体的なコーチングの流れをご紹介していきました。
上記は、コース終了後にクライアントさんから実際にいただいたアンケートです。
私自身合格の報告を聞いた時は本当に嬉しくて、今回の記事を書いている今この瞬間もテンションがかなり上がっています(笑)
3ヶ月以内など制限がある中での学習でも、きちんと戦略を立てて進めていけば合格できるという例だと思うので、MBAやIELTSのために学習されている方の参考になれば嬉しいです。
また、「今後IELTSやTOEFLコースを担当していきたい!」というコーチの方にはよりコーチとしてレベルアップするための無料メルマガを発行しています。
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今後も英語コーチングの魅力を存分に伝えていきますので、
引き続きよろしくお願いいたします!
Mさん、本当におめでとうございます!!!